英語音楽学ぶログ

ギタープレイ、作詞作曲、耳コピ、洋楽和訳、英語文法学習・・。いろんなことができるようになりたい男のブログ

MENU

beatlesの曲から学ぼう:「Chains」【英語学習】【洋楽和訳】【歴史】

www.youtube.com

 

  1. 曲の説明

    The Beatlesの曲「Chains」は、1963年に発売されたデビューアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録されたカバー曲です。元々は1962年にアメリカのガールズグループ、The Cookiesが歌ったR&Bのナンバーで、作詞作曲はジェリー・ゴフィンとキャロル・キングという有名なシンガーソングライターの夫婦です。

    The Beatlesは、この曲をリヴァプールのクラブで演奏していたと言われています。録音は1963年2月11日に行われ、リード・ボーカルはジョージ・ハリスンが担当しました。ジョン・レノンはイントロでハーモニカを吹き、ポール・マッカートニーと一緒にコーラスを歌いました。この曲はビートルズらしいハーモニーが魅力的な一曲ですが、音楽評論家のイアン・マクドナルドは「わずかに音が外れている」「自然さが欠けている」と評しています。

    この曲はBBCラジオの番組でも何度か演奏されており、2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』に収録されています。また、アメリカでは1964年に発売されたアルバム『Introducing... the Beatles』と1965年に発売されたアルバム『ジ・アーリー・ビートルズ』にも収録されました。

    この曲は、ビートルズが影響を受けたR&Bやガールズグループのサウンドを反映したものであり、彼らの初期のスタイルを表しています。しかし、彼らはこの曲を単なるコピーではなく、自分たちの個性を加えてアレンジしました。

     

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】1stアルバム「Please Please Me」

     


  2. 歌詞
    Chains
    作詞者    ジェリー・ゴフィン、キャロル・キング
    作曲者    ジェリー・ゴフィン、キャロル・キング
    (Verse 1)

    Chains, my baby's got me locked up in chains.
    And they ain't the kind that you can see.
    Oh, these chains of love got a hold on me, yeah.

    chains、私の愛する人は私を鎖につないでしまった

    それは見ることがでない

    ああ、この愛の鎖が私を捕まえている

     

    (Chorus)
    Chains, well I can't break away from these chains.
    Can't run around, 'cause I'm not free.
    Whoa, these chains of love won't let me be, yeah.

     

    chains、あぁ、私はこの鎖から逃れることができない

    動き回ることができない、なぜなら私は自由ではないから

    あぁ、この愛の鎖は私に自由にさせてくれない

     

    (Verse 2)
    I wanna tell you, pretty baby,
    I think you're fine.
    I'd like to love you,
    But, darling, I'm imprisoned by these chains.

     

    僕が言いたいのは、愛する人

    私はあなたが素敵だと思っている

    あなたを愛したい、でも、ダーリン、私はこの鎖に囚われている

     

    (Chorus)
    My baby's got me locked up in chains,
    And they ain't the kind that you can see.
    Whoa, these chains of love got a hold on me.

     

    同上

     

    (Verse 3)

    Please believe me when I tell you
    Your lips are sweet
    I'd like to kiss them
    But I can't break away from all of these

     

    どうか信じて下さい。私が話すとき

    あなたの唇は魅力的だ

    私はキスをしたい

    でも、私はこの愛の鎖から逃れることができない

     

    (Chorus)
    My baby's got me locked up in chains,
    And they ain't the kind that you can see.
    Whoa, these chains of love got a hold on me.

     

    同上

     

    chains

    chains of love

    chains of love

    chains of love

     

  3. 文法の説明
    (Verse 1)
    "Chains, my baby's got me locked up in chains." 

    "my baby's" - この表現は「my baby has」の短縮形です。「baby」は恋人や配偶者を指す親しい呼び名としてよく使われます。" 's " は、ここでは所有格ではなく、「has」を省略した形です。

    "got" - この「got」は「have got」の一部で、所有や制御を表す英語の慣用表現です。したがって、この「got」は完了形の「得る、取得する」の意味ではなく、「持っている、制御している」の意味です。

    "me locked up in chains" - 「me」は直接目的語で、「locked up in chains」は「chains」(鎖)によって閉じ込められている、という状態を表す受動態の構文です。「locked up」は一般的に牢獄や拘束状態を意味するフレーズです。この「chains」は具体的な鎖ではなく、比喩的な鎖、つまり愛情による束縛を指しています。

    したがって、全体として「my baby's got me locked up in chains」は「私の恋人は私を愛情の鎖で閉じ込めてしまった(束縛してしまった)」という意味になります。ここでの「鎖」は、歌詞全体のテーマである愛情による精神的な束縛を象徴しています。


    "And they ain't the kind that you can see." 

    "And" - ここでは、「そして」という意味で接続詞として使われています。

    "they" - 「they」は複数形の主格代名詞で、「それら」という意味です。ここでは前の文に出てきた「chains」(鎖)を指しています。

    "ain't" - この「ain't」は非標準英語で、「is not」、「are not」、「am not」の意味があります。ここでは「are not」の意味で使われています。

    "the kind" - 「the kind」は「〜の種類」という意味で、後に続く関係代名詞「that」による形容詞節を修飾しています。

    "that you can see" - 「that」は関係代名詞で、先行詞「the kind」を修飾する節を導いています。「you can see」は能力を表すモーダル動詞「can」を含む文で、「あなたが見ることができる」という意味です。

    したがって、「And they ain't the kind that you can see」は全体として「そして、それらはあなたが見ることのできる種類のものではない」という意味になります。ここで「見ることのできる種類のもの」は具体的な物理的な鎖を指し、その否定形なので、歌手が指している「鎖」は物理的な鎖ではなく、象徴的・比喩的な意味での鎖(ここでは恋人による精神的な束縛)を表しています。


    "Oh, these chains of love got a hold on me, yeah." 
    「ああ、これらの愛の鎖が私をつかんでいる」。「chains of love」は愛情が原因で束縛されている状態を表しています。「got a hold on me」は「私を掴んで離さない」や「私を支配している」という意味です。

    (Chorus)
    "Chains, well I can't break away from these chains." 
    「chains、まあ、私はこれらの鎖から逃れることができない」。
    「break away from」は「~から逃れる、自由になる」を意味します。

    "Can't run around, 'cause I'm not free."
    「自由に動き回ることができない、なぜなら私は自由ではないから」。「'cause」は「because」の口語表現で、「なぜなら」という意味があります。

    "Whoa, these chains of love won't let me be, yeah."
    「おお、これらの愛の鎖は私に自由を与えてくれない」。「won't let me be」は「私に自由を与えない、私をそのままにしておかない」という意味です。

    (Verse 2)

    "I wanna tell you, pretty baby"
    「君に話したいんだ、かわいい子」。「I wanna」は「I want to」の口語表現で、「〜したい」という意志や欲望を示します。「tell you」は「あなたに話す」、そして「pretty baby」は親しみや愛情を込めた呼びかけです。

    "I think you're fine"
    「君は素敵だと思うよ」。「I think」は「私は思う」、「you're fine」は「あなたは素敵だ」。この場合の「fine」は「素敵な」や「魅力的な」といった意味合いで使われています。

    "I'd like to love you"
    「君を愛したい」。「I'd like to」は「I would like to」の短縮形で、「〜したい」という丁寧な意志・願望を表現します。「love you」は直訳で「あなたを愛する」。

    "But, darling, I'm imprisoned by these chains"
     「でも、ダーリン、私はこれらの鎖に囚われている」。「But」は対比を示す接続詞で、前の肯定的な文と対比する否定的な文を導いています。「darling」は親しみや愛情を込めた呼びかけ。「I'm imprisoned by these chains」は「私はこれらの鎖に囚われている」という意味で、「imprisoned」は「囚われる、閉じ込められる」などの意味があります。つまり、愛情による鎖、すなわち精神的な束縛によって自由な行動が取れない状態を示しています。

    この部分の歌詞は、歌手が相手への愛情を感じつつも、その感情により自由に行動できないという葛藤を表現しています。

    (Verse 3)

    "Please believe me when I tell you"
    「私があなたに話すとき、どうか信じてください」。「Please believe me」は「私を信じてください」、そして「when I tell you」は時間的な接続詞「when」を使って「私があなたに話すとき」という条件を付け加えています。

    "Your lips are sweet"
     「あなたの唇は甘い」。「Your lips」は「あなたの唇」、「are sweet」は「甘いです」。直訳すると「あなたの唇は甘い」となりますが、ここでは比喩的に、相手の唇(またはキス)が魅力的であることを意味します。

    "I'd like to kiss them"
    「私はそれらにキスをしたい」。「I'd like to」は「私は〜したいと思います」で、より丁寧な意志・願望を表現します。「them」は先の文で言及された「your lips」を指します。

    "But I can't break away from all of these"
    「しかし、私はこれら全てから逃れることができない」。「But」は対比を示す接続詞で、「I can't break away」という前の肯定的な文と対比する否定的な文を導いています。「break away」は「逃げ出す、解放される」などの意味を持ち、「from all of these」は前述の状況や事象から逃れることができないという意味を示しています。

    この部分の歌詞は、歌手が相手への深い愛情を感じながらも、その感情からは逃れられないという葛藤を表現しています。