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「Creep」はレディオヘッドのデビューシングルで、1992年にリリースされました。トム・ヨークの感情的な歌詞とジョニー・グリーンウッドのギターが特徴で、オルタナティブロックの代表曲として知られています。
和訳
When you were here before
Couldn't look you in the eye
You're just like an angel
Your skin makes me cry
和訳:
あなたがここにいた時
あなたの目を見ることができなかった
まるで天使のようで
その肌を見ると涙が出る
単語:
angel:天使。美しく純粋な存在を指す。
skin:肌。ここでは見た目の美しさを強調している。
イディオム:
look you in the eye:目を合わせる。ここでは相手の美しさや存在感に圧倒されて、目を合わせられなかったというニュアンスがある。
You float like a feather
In a beautiful world
I wish I was special
You're so fuckin' special
和訳:
君は羽のようにふわりと漂う
美しい世界の中で
僕も特別だったらいいのに
君は本当に特別だから
単語:
float:漂う。軽やかに空中を移動するイメージ。
feather:羽。軽さや繊細さを象徴する。
special:特別な。ここでは、相手の唯一無二さを指している。
イディオム:
I wish I was:~だったらいいのに。願望を表すフレーズ。
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell am I doin' here?
I don't belong here
和訳:
でも僕はどうしようもない奴で
変わり者だ
僕はここで一体何をしているんだろう?
ここは僕の居場所じゃない
単語:
creep:嫌な奴、どうしようもない人。自己嫌悪を表現している。
weirdo:変わり者。一般的な社会の基準から外れた人を指す。
イディオム:
What the hell:一体全体~。困惑や苛立ちを強調する表現。
I don't belong here:ここは僕の居場所じゃない。自分がこの場にふさわしくないと感じる状況を表現。
I don't care if it hurts
I wanna have control
I want a perfect body
I want a perfect soul
和訳:
傷ついても構わない
僕は自分をコントロールしたいんだ
完璧な体が欲しい
完璧な魂が欲しい
単語:
control:コントロール、制御。ここでは、自分自身や状況を支配したいという意味。
soul:魂。人の本質や内面を指す。
イディオム:
I don't care if:~でも気にしない。痛みや困難に対して無関心であることを表す。
I want you to notice
When I'm not around
So fuckin' special
I wish I was special
和訳:
君に気づいてほしい
僕がいない時に
君は本当に特別だから
僕も特別だったらいいのに
単語:
notice:気づく、注目する。相手に自分の存在を認識してもらいたいという願望を表している。
イディオム:
When I'm not around:僕がいない時に。自分がいないことで相手に影響を与えたい気持ちを表す。
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell am I doin' here?
I don't belong here
和訳:
でも僕はどうしようもない奴で
変わり者だ
僕はここで一体何をしているんだろう?
ここは僕の居場所じゃない
She's running out the door (run)
She's running out
She run, run, run, run
Run
和訳:
彼女はドアから駆け出している
彼女は外へ走り出している
彼女は走る、走る、走る、走る
走るんだ
単語:
run:走る。急いで逃げるように動くことを表す。
イディオム:
out the door:ドアを通り抜けて外へ。逃げるような緊迫感が含まれている。
Whatever makes you happy
Whatever you want
和訳:
君が幸せになるものなら何でも
君が望むものなら何でも
単語:
whatever:~するものは何でも。ここでは、相手の望みや幸せを最優先に考える気持ちを表している。
You're so fuckin' special
I wish I was special
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell am I doin' here?
I don't belong here
I don't belong here
和訳:
君は本当に特別なんだ
僕も特別だったらいいのに
でも僕はどうしようもない奴で
変わり者なんだ
僕はここで一体何をしているんだろう?
ここは僕の居場所じゃない
僕の居場所じゃないんだ
曲解説
「Creep」は、1992年にリリースされたRadioheadの代表的なデビューシングルであり、彼らのキャリアの中で最も知られた楽曲の一つです。
この楽曲は、ボーカリストのトム・ヨークが1987年に書いたもので、片思いの対象に対する自身の劣等感や疎外感を描写しています。ヨークは、ある女性に対する強い感情を抱いていたものの、自分がその女性にふさわしくないと感じ、その苦しみを「Creep」という形で表現しました。しかし、具体的な女性の名前や詳細は明かされておらず、今もなお謎に包まれています。
楽曲の制作過程では、プロデューサーのショーン・スレイドとポール・K・コルデリーの提案で録音されました。当初はあまり期待されていなかったものの、レコーディングの際にギタリストのジョニー・グリーンウッドが意図的に「Creep」を台無しにしようとしてギターを強くかき鳴らしたことで、逆に曲の特徴的なサウンドが生まれました。この偶然の産物が、楽曲に独特の緊張感を与え、最終的にその魅力の一部となりました 。
しかし、リリース当初は成功には程遠く、イギリスのチャートで78位にしかならず、批評家からも厳しい評価を受けました。特にBBCでは「暗すぎる」とされ、放送禁止にまで追い込まれました。しかし、イスラエルのラジオDJ、ヨアヴ・クットナーによって曲が発掘され、徐々に国際的な注目を集めるようになりました。その後、アメリカでもサンフランシスコのラジオ局が放送し、瞬く間に広がりを見せ、最終的にはビルボードのホット100で34位にランクインするまでに至りました。
この曲の成功は、Radioheadにとって大きなプレッシャーとなり、バンド内での葛藤を生み出しました。トム・ヨーク自身も、後年になるとこの曲に対する複雑な感情を露わにし、しばしばコンサートでの演奏を拒否することもありました。しかし、2017年のグラストンベリー・フェスティバルでは、「Creep」を演奏した際に観客の反応に感動し、少しだけその嫌悪感を和らげたようです。