洋楽映画学ぶログ

洋楽、映画またそれに関連する情報を紹介するブログ

MENU

【和訳文法】Bob Dylan-Down the Highway

本サイトはアフェリエイト広告を利用しています。

ボブ・ディランの「Down the Highway」は、1963年のアルバム「The Freewheelin' Bob Dylan」に収録されたブルース調の楽曲です。彼の元恋人スーズ・ロトロへの思いが込められています。


www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曲の解説 

 ボブ・ディランの「Down the Highway」は、彼の初期の作品であり、1963年のアルバム「The Freewheelin' Bob Dylan」に収録されています。この曲は、ディランがニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで過ごした日々と、彼の音楽的ルーツへの敬意を表しています。12小節のブルース形式を採用しており、ロバート・ジョンソンやビッグ・ジョー・ウィリアムズの影響を受けていると言われています。

 「Down the Highway」は、ディランが恋人であったスージー・ロトロがイタリアのペルージャで学ぶためにニューヨークを離れた際の心の痛みを表現したものとされています。彼女は「The Freewheelin' Bob Dylan」のアルバムカバーでディランの腕を掴んでいる女性としても知られています。

 この曲の制作背景には、ディランの個人的な体験だけでなく、1960年代初頭のアメリカ社会や文化的な動きも反映されています。ディランはこの時期、社会的なテーマや政治的なメッセージを音楽に取り入れ始め、フォーク音楽の伝統的な枠を超えた表現を追求していました。

 また、ハワード・スーンズによる伝記「Down the Highway: The Life of Bob Dylan」では、ディランの音楽キャリアだけでなく、彼の私生活や未公開だった結婚についても言及されています。この本は、ディランの60歳の誕生日に合わせて2001年に出版され、彼の人生とキャリアに新たな光を当てました。

より深く洋楽を理解するためのおすすめの本です。

dontlookback.hateblo.jp

 

 


文法の解説

Well, I'm walkin' down the highway
With my suitcase in my hand
Yes, I'm walkin' down the highway
With my suitcase in my hand
Lord, I really miss my baby
She's in some far land

単語:

highway: 幹線道路、主要道路
suitcase: スーツケース、旅行かばん
miss: 寂しく思う、恋しく思う
far land: 遠い土地

文法:

"I'm walkin' down the highway": 現在進行形の文。主語 "I" と動詞 "am" の短縮形 "I'm" を使っている。
"With my suitcase in my hand": 前置詞 "with" を使って「~を持っている状態で」を表す。
"Lord, I really miss my baby": 呼びかけの "Lord"(神よ)を使って、感情を強調している。
"She's in some far land": "She is" の短縮形 "She's" を使い、「彼女がどこか遠い場所にいる」ことを示している。

イディオム:

walkin' down the highway: 「幹線道路を歩く」という直訳よりも、「旅をしている」「人生の道を進んでいる」という比喩的な意味も含む。

和訳:
Well、ハイウェイを歩いているんだ
スーツケースを手に持って
Yes、ハイウェイを歩いているんだ
スーツケースを手に持って
神よ、本当に恋しいんだ
彼女はどこか遠い土地にいる


文章全体の意訳:
この歌詞は、旅の途中で恋人を思い出し、その存在が恋しくてたまらない気持ちを表現しています。主人公は幹線道路を歩きながら、手にはスーツケースを持ち、旅を続けています。しかし、心の中では遠く離れた場所にいる愛する人のことが頭から離れません。恋人を失った寂しさと再会を待ち望む気持ちが強く伝わってきます。歌詞全体が、旅と恋人への思いという二つのテーマを織り交ぜながら、シンプルな言葉で深い感情を表現しています。


Well, your streets are gettin' empty

Lord, your highway's gettin' filled
And your streets are gettin' empty
And your highway's gettin' filled
Well, the way I love that woman
I swear it's bound to get me killed

単語:

streets: 通り、街路
empty: 空っぽの、空いている
filled: 満たされた、いっぱいの
bound: ~する運命にある、必ず~する
killed: 殺される、死ぬ

文法:

"your streets are gettin' empty": 主語 "streets" に対する現在進行形の文。「あなたの通りが空っぽになっている」。
"your highway's gettin' filled": 主語 "highway" に対する現在進行形の文。「あなたの幹線道路がいっぱいになっている」。
"the way I love that woman": "the way" は「~の方法」という意味で、ここでは「私があの女性を愛する方法」を指す。
"I swear it's bound to get me killed": "I swear" は「誓う」を意味し、「それは私を殺す運命にある」と続く。

イディオム:

bound to: 「必ず~する」、「~する運命にある」を意味する表現。

和訳:
Well、君の通りは誰もいない
神よ、君のハイウェイは渋滞だ
そして君の通りは誰もいない
君のハイウェイは渋滞だ
Well、あの女性を愛するこの気持ち
誓って言うが、これはきっと俺を殺す運命だ


文章全体の意訳:
この歌詞は、通りとハイウェイの対比を通じて、社会の変化や個人の感情の複雑さを表現しています。通りが空っぽになる一方で、ハイウェイは車や人で溢れている様子が描かれています。これは、人々が家を出て旅に出ることや、変わりゆく環境を示唆しています。また、主人公が女性を愛する気持ちが強すぎて、その感情が自分を破滅させる可能性があると感じています。この歌詞は、愛の激しさとその危険性を強調し、感情の葛藤を描いています。


Well, I been gamblin' so long

Lord, I ain't got much more to lose
Yes, I been gamblin' so long, Lord
I ain't a-got much more to lose
Right now I'm havin' trouble
Please, don't take away my highway shoes

単語:

gamblin' (gambling): 賭博、ギャンブル
lose: 失う
trouble: 問題、困難
take away: 取り去る、奪う
highway shoes: 旅用の靴

文法:

"I been gamblin' so long": "I have been" の省略形で、現在完了進行形を使って「長い間ギャンブルをしている」ことを示す。
"I ain't got much more to lose": "I have not got" の省略形で、「もう失うものがほとんどない」という意味。
"I'm havin' trouble": 現在進行形で、「問題を抱えている」という意味。
"don't take away my highway shoes": 命令形で、「私の旅用の靴を奪わないでくれ」と懇願している。

イディオム:

ain't: 口語的な表現で "am not" や "is not" の意味。
take away: 「取り去る」や「奪う」という意味の表現。

和訳:
Well、長い間ギャンブルをしてきた
神よ、もう失うものはほとんどない
Yes、長い間ギャンブルをしてきた、神よ
もう失うものはほとんどない
今、問題を抱えているんだ
お願いだ、私の旅行靴を奪わないでくれ


文章全体の意訳:
この歌詞は、長い間一か八かで生きてきた主人公の心境を描写しています。そして、ほとんど全てを失ってしまったことが語られています。今、彼は困難な状況に直面しており、唯一残された旅のための靴だけは奪わないでほしいと懇願しています。この靴は、彼の自由や逃避の象徴であり、まだ彼にとって大切なものを示しています。全体的に、絶望の中にある希望や最後の頼みの綱を表現しています。


Well, I'm bound to get lucky, baby

Or I'm bound to die tryin'
Yes, I'm a-bound to get lucky, baby
Lord, Lord, I'm a-bound to die tryin'
Well, meet me in the middle of the ocean
And we'll leave this ol' highway behind

単語:

lucky: 幸運な
die: 死ぬ
tryin' (trying): 試みる、努力する
middle: 真ん中、中央
ocean: 海洋
leave behind: 置き去りにする、捨てる
ol' (old): 古い(ここでは親しみを込めた表現)

文法:

"I'm bound to get lucky": 「必ず幸運をつかむ」という未来の運命を表す。
"Or I'm bound to die tryin'": 「あるいは試みて死ぬ運命だ」と対比を示している。
"I'm a-bound to die tryin'": "I am" の短縮形で、「a-」はリズムや強調のための言葉。
"meet me in the middle of the ocean": 「海の真ん中で私に会ってくれ」という命令文。
"we'll leave this ol' highway behind": 「この古い幹線道路を置き去りにしよう」という未来の行動を示す。

イディオム:

bound to: 「必ず~する運命にある」という意味の表現。
leave behind: 「置き去りにする」、「捨てる」を意味する表現。

和訳:
Well、必ず幸運をつかむさ、baby
あるいは、死ぬ運命さ
Yes、必ず幸運をつかむさ、baby
神よ、神よ、死ぬ運命さ
Well、海の真ん中で私に会ってくれ
そして、この古いハイウェイを残していこう


文章全体の意訳:
この歌詞は、運命と挑戦のテーマを描いています。主人公は、必ず幸運をつかむか、死ぬかのどちらかだと決意しています。この強い決意は、彼がどんな困難にも立ち向かう覚悟を持っていることを示しています。さらに、海の真ん中で会い、古いハイウェイを捨て去ることを提案しています。これは、過去の困難や苦しみを捨て、新たな出発を象徴しており、自由と再生の願望を表現しています。全体的に、決意と希望、再出発のテーマが強く感じられる歌詞です。


Well, the ocean took my baby

My baby stole my heart from me
Yes, the ocean took my baby
My baby took my heart from me
She packed it all up in a suitcase
Lord, she took it away to Italy, Italy

単語:

ocean: 海
stole: 盗んだ (steal の過去形)
packed: 詰めた (pack の過去形)
suitcase: スーツケース、旅行かばん
took away: 持ち去った
Italy: イタリア

文法:

"the ocean took my baby": 主語 "ocean" と動詞 "took" を使って、「海が私の恋人を連れて行った」という意味。
"My baby stole my heart from me": 主語 "My baby" と動詞 "stole" を使って、「私の恋人が私の心を盗んだ」という意味。
"She packed it all up in a suitcase": 主語 "She" と動詞 "packed" を使って、「彼女が全てをスーツケースに詰め込んだ」という意味。
"Lord, she took it away to Italy": "Lord" は感嘆詞で、「彼女がそれをイタリアに持って行った」という意味。

イディオム:

stole my heart: 「私の心を盗んだ」という表現で、恋に落ちたことを意味する。
took it away: 「それを持ち去った」という意味。

和訳:
Well、海が私の愛する人を奪っていった
私の愛する人は私の心を盗んだ
Yes、海が私の愛する人を奪っていった
私の愛する人は私の心を盗んだ
彼女はそれを全てスーツケースに詰め込んで
神よ、イタリアに持って行った、イタリアに


文章全体の意訳:
この歌詞は、失恋と喪失感を描いています。主人公は海が自分の恋人を連れて行ったと感じており、その恋人が自分の心を奪ったことを嘆いています。彼女は全てをスーツケースに詰め込み、イタリアに旅立ちました。このシーンは、恋人が物理的にも感情的にも遠く離れてしまったことを象徴しています。海と旅立ちのイメージを通じて、深い喪失感と切なさが表現されています。


So, I'm a-walkin' down your highway

Just as far as my poor eyes can see
Yes, I'm a-walkin' down your highway
Just as far as my eyes can see
From the Golden Gate Bridge
All the way to the Statue of Liberty

単語:

walkin' (walking): 歩いている
poor: 貧しい、ここでは「弱った」「疲れた」の意味
Golden Gate Bridge: ゴールデンゲートブリッジ(サンフランシスコにある有名な橋)
Statue of Liberty: 自由の女神像(ニューヨークにある有名な像)

文法:

"I'm a-walkin' down your highway": "I am walking" の口語的表現で、「あなたの幹線道路を歩いている」という意味。
"Just as far as my poor eyes can see": 「私の疲れた目が見える限り遠くまで」という意味。
"All the way to the Statue of Liberty": 「自由の女神像までずっと」という意味。

イディオム:

as far as: 「~まで」という意味。
poor eyes: 直訳すると「貧しい目」ですが、ここでは「疲れた目」を意味する。

和訳:
だから、あなたのハイウェイを歩いているんだ
私の疲れた目が見える限り遠くまで
Yes、あなたのハイウェイを歩いているんだ
私の目が見える限り遠くまで
ゴールデンゲートブリッジから
自由の女神像までずっと


文章全体の意訳:
この歌詞では、主人公がハイウェイを歩き続ける様子が描かれています。彼の疲れた目が見える限り、遠くまで歩き続ける決意が感じられます。ゴールデンゲートブリッジから自由の女神像までという具体的な地名が示されており、アメリカ横断の長い旅を象徴しています。この道のりは、単なる物理的な距離だけでなく、心の旅や人生の挑戦をも表しています。歌詞全体が、疲れながらも前進し続ける主人公の強い意志を表現しています。

 

おすすめ英語学習本

dontlookback.hateblo.jp


 

洋楽と英語学習について

 

dontlookback.hateblo.jp