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デッドプール&ウルヴァリン / Deadpool & Wolverine
ジャンル: アクション、コメディ、SF
公開日: 2024年7月26日 (アメリカ)
制作国: アメリカ
上映時間: 約120分(推定)
あらすじ
ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が過去の戦いで負った傷を癒している最中、デッドプール(ライアン・レイノルズ)と出会います。二人は、共通の敵を倒すために手を組むことになります。この映画は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)における初のR指定作品であり、二人のキャラクター間のユーモラスで激しいバトルが繰り広げられます。
キャスト
- ライアン・レイノルズ: ウェイド・ウィルソン / デッドプール
- ヒュー・ジャックマン: ローガン / ウルヴァリン
- モリーナ・バッカリン: ヴァネッサ
- ステファン・カピチッチ: コロッサス
- ブリアナ・ヒルデブランド: ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド
- シオリ・クツナ: ユキオ
- エマ・コリン: (ヴィラン役)
- ジェニファー・ガーナー: エレクトラ
ネタバレ
物語は、ウルヴァリンが過去の傷を癒すシーンから始まります。デッドプールとの出会いにより、彼らは異なる目的を持ちながらも共通の敵に立ち向かうことになります。映画全体を通じて、二人のキャラクター間のユーモラスなやり取りが繰り広げられますが、最終的には彼らの協力が重要な鍵となります。デッドプールはタイムトラベルデバイスを使用し、異なるタイムラインを行き来することでストーリーが展開され、MCUのマルチバース要素が強調されます。
トリビア/雑学
- ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを演じるのはこれで10回目となります。
- 本作は「ローガン」の前の時系列に位置づけられており、「ローガン」での出来事とは別のタイムラインとして描かれます。
- ジェニファー・ガーナーがエレクトラ役として20年ぶりに復帰します。
劇中歌
公式にはまだ発表されていませんが、過去の「デッドプール」シリーズと同様に、ポップカルチャーのヒット曲やクラシックロックが多く使用されることが期待されています。
辛口感想
40点
FOXのマーベルヒーロー卒業式映画。
待望のデッドプール第三弾そして、ウルヴァリン復活と公開前から話題だった作品ですが、正直な感想としてそこまで面白くなかったです。
デッドプールとウルヴァリンがいい化学変化をしてない感じです。これまでで一番デッドプールに一番感情移入ができなかったかな、そしてウルヴァリンもなんか苦悩してるがそこがあまり語られないので、なんでこいつこんなにやさぐれてるのかあまり伝わらなかったです。
というか我々の知ってるウルヴァリンは復活してないですよね?登場したのは別のユニバースのウルヴァリンですから。ただヒュージャックマンがもう一度ウルヴァリン役をやっただけで。劇場でみた、我々が思い出を共有しているウルヴァリンの復活じゃなかったところが、あまり感情移入できなかったところだったと思います。
とってつけたグロ描写
今作のデッドプールも正直、ただのブラックジョーク好きなおしゃべりヒーローになっていると感じました。サイコな部分がなく、申し訳程度のグロ描写でごまかしてるような感じでした。ディズニー初のR指定という宣伝をしたいためだけの意味のないグロ描写に見えてしまいました。作品に必要なグロ描写ではなかったと思います。
デッドプールにおけるグロ描写は悪党をむごたらしく倒す爽快感を演出するものだと思うんですが、今回はTVA隊員やデッドプール軍団に対してその演出がなされております。デッドプール軍団は許容できますが、TVA隊員に対してそこまでやるかという疑問が沸いてしまいます。
TVAが出てくると作品ランクが下がる
そして、TVAもよくない。
制作側もTVAを扱いきれてない。そもそも時間を管理するというすごい組織なのに、所属してる人間がバカすぎるし、弱すぎるし、いい組織なのか悪い組織なのか中途半端で気持ち悪いです。なによりサブスク限定の情報を映画に持ち込むのはよくないと思います。
破綻しているストーリー
ストーリーや展開もいまいち乗り切れなかったし、登場キャラクターの動機や行動も理解できない(破綻している)ものが多かったと思います。サプライズゲスト含む全員になぜ、なんでと疑問が沸いてしまいました。そのせいでたくさん詰め込まれてサプライズがいまいち盛り上がれなかったです。私だけでなく劇場全体がそんな感じだったような気がします。うぉーってなりたいのになんか失速しちゃう感じです。
というか、最近のヒーロー映画は過去作のキャラを引っ張り出すサプライズが多すぎて、デッドプールお前もか!という感じです。
ラスボスのカサンドラも一瞬分かりあったと思ったら結局敵になってしまい、なんでやねんと突っ込まざるおえなかったです。
「キャラクターが情緒不安定になる=ただの舞台装置として都合良く動かされてる」ということだと思いますので、カサンドラの魅力を削いでしまう悪手だったと思います。
ウルヴァリンの存在感が薄い
本作は最初、「デッドプール&フレンズ」という名前だったらしいです。
色々あって「デッドプール&ウルヴァリン」になったらしいのですが、今回の内容だったら「デッドプール&フレンズ」の方がよかったと思います。「デッドプール&ウルヴァリン」にするのならブレイドなどのサプライズゲストは不要だったと思います。
本作ではウルヴァインへの掘り下げがなさすぎて、よく分からないことでいじけてるただのかまってちゃんに見えてしまいました。
アンカーの設定
今回初登場の設定、アンカー。そのユニバースの最重要人物でアンカーに設定されている人物が死ぬと世界が滅びるらしい。
この設定が物語を動かすキーになるんですが、その役割が機能していないんですよね。
そもそも設定自体がガバガバだと思ってるんですが(アンカーの人物は生まれる前はどうなっていたのか等)、アンカーが死んでも世界が滅びるのは数千年後という設定。
そんな設定ないのも一緒じゃないですかね。数千年後のためになんとかしようと思う人はほとんどいないと思うし、逆に数千年続くことが保証されているようにも感じます。
それはデッドプールも分かっていて、だったらいいじゃんということを言ってるんですが、その通りでこんな設定じゃ登場人物も観客も物語を動かすキーとして納得できないですよね。そして、パラドックスがそんなに待てないから「タイムリッパー」という謎装置で世界を滅ぼそうとします。それなら、パラドックスが本作品の敵だと思うんですが。デッドプールがパラドックスと戦うというストーリーなら分かるんですが、そうではなくウルヴァリンを探しにいくというのがよく分かりません。
私が考えてるデッドプールならウルヴァリンを探しにいくよりパラドックスをその場で抹殺するキャラだと思うんですよね。
他のヒーローとは違い、モラルや倫理観に縛られず、目的を達成するサイコパス・ダークヒーローがデッドプールなのではないでしょうか?
細かい設定はともかく、物語を動かす動機となる設定にもかかわらず、全く登場人物にも観客にも納得感を与えないアンカーという設定が物語を殺してると思います。
正直このままだとマーベルの救世主になるのは難しいかなと思いました。
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僕が考えたさいきょーのデッドプール&ウルヴァリン
デッドプールが第四の壁を越えて視聴者と話し合っている
「マルチバースのせいでMCUがつまらん。なんとかして」
「おれちゃんがなんとかするわ。TVAを潰せばマルチバースがなくなる」
「TVAを潰すためにFOXの英雄を連れてこよう」
映画「ローガン」前のウルヴァリン以下、FOXマーベルヒーローをスカウト
デッドプール軍団をスカウト。
TVAと全面対決。TVA消滅。
「これでマルチバースはなくなった。おれちゃんマーベルの救世主!」
以降の映画からマルチバース要素がなくなり、リセット。
どうでしょう?
DisneyがつくったものをレガシーであるFOXのヒーロー達が潰すっていうストーリーにエモさが出せるかなと思いました。
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