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映画名
胸騒ぎ / Gæsterne (Speak No Evil)
ジャンル、公開日、制作国、上映時間
興行収入
あらすじ
デンマーク人夫婦のビャアンと妻ルイーセ、娘アウネスがイタリアで休暇中にオランダ人夫婦のパトリックとカリン、息子のアーベルと出会い、すっかり意気投合します。数週間後、パトリック夫婦から招待状を受け取ったビャアン一家は彼らの家を訪問します。しかし、再会を喜んだのも束の間、ビャアン一家は次第に居心地の悪さと恐怖を覚え始めます。この不気味な「おもてなし」の真相とは何か、ビャアン一家は無事に週末を乗り切ることができるのか…。
監督
- 監督名: クリスチャン・タフドルップ
- 経歴: 俳優・脚本家としても活動しており、俳優としては『アフター・ウェディング』(2006年)に出演。脚本も手掛け、本作の脚本も担当しています。
キャスト
- ビャアン: モルテン・ブリアン
- ルイーセ: スィセル・スィーム・コク
- パトリック: フェジャ・ファン・フェット
- カリン: カリーナ・スムルダース
- アウネス: リーヴァ・フォシュベリ
- アーベル: マリウス・ダムスレフ
ネタバレ
デンマーク人一家の悲劇的な運命
ビャアン一家はイタリア旅行中に、オランダから来たパトリック夫妻と出会います。二家族は瞬く間に意気投合し、帰国後も親交を深めることを期待していました。そんなある日、パトリック一家からデンマークへ遊びに来ないかという誘いを受け、ビャアンたちは彼らの家を訪れることに。ここから、物語は次第に不穏な方向へと進んでいきます。
最初は、旅先での再会を心から喜び、楽しい時間を過ごすビャアン一家。しかし、徐々にパトリック一家の奇妙な行動が目立つようになります。食事中の些細な違和感、急に怒り出すパトリックの様子など、どこか引っかかるものを感じていたビャアンとルイーセ。しかし、「せっかくの旅行だから」と自分たちを納得させようとします。ここには「気まずさを避けたい」という感情が強く描かれており、その違和感が次第に胸に広がっていきます。
次第に募る恐怖と絶望
しかし、その違和感はやがて恐怖へと変わります。ある夜、ビャアン夫妻はパトリック夫妻が何かを隠していることに気づきます。パトリック一家が明らかに異常な行動をしていて、ビャアンたちの心の中に恐怖が広がっていきます。
「彼らは一体何を考えているのか?なぜ私たちをここに招いたのか?」――その疑問がビャアン一家を徐々に追い詰め、逃げ出すべきか、どうすべきか、迷い始めていく一家。
悲劇的な結末と衝撃
やがて、ビャアンたちはパトリック夫妻が本当の目的を隠していることに気づきますが、時すでに遅し。彼らの残酷な計画が、ビャアン一家を取り囲み始めます。絶望と恐怖の中、彼らは必死に逃げ出そうとしますが、パトリック夫妻の容赦なく追い詰めていきます。
ビャアン夫妻は最後に、「なぜこんなことになったのか」という、理解し難い現実に直面する人間の儚さと無力さが浮かび上がります。
この物語の核心
映画『胸騒ぎ』は、人間関係の表面にある喜びや安心感から、一転して絶望と恐怖へと変わっていく様を見事に描いています。人間同士の関係性の中に潜む「違和感」と、それを無視することで招かれる悲劇的な結果が、この作品を際立たせています。
最後に残されるのは、パトリック夫妻の冷酷さに対する怒り、ビャアン一家の運命に対する悲しみ、そして観客自身の心に湧き上がる「どうしてこんなことが起きてしまったのか」という問いです。観終わった後、ただ恐怖だけではなく、深い哀愁と無力感を感じる、そんな作品となっています。
トリビア/雑学
- 第38回サンダンス映画祭でワールドプレミア上映され、「今年最も不穏な映画」と話題になりました。
- デンマークのアカデミー賞であるロバート賞で11部門にノミネートされ、第41回モリンス・デ・レイ・ホラー映画祭で最優秀映画賞、第26回富川国際ファンタスティック映画祭で最優秀監督賞を受賞しました。
- 『ゲット・アウト』や『M3GAN/ミーガン』などで知られるブラムハウス・プロダクションズの製作で、ジェームズ・マカヴォイ主演のリメイク版も決定しています。
レビュー
この作品は、旅先で出会った一家との不気味な「おもてなし」に恐怖を感じるデンマーク人夫婦を描く、非常に緊張感のあるホラー映画です。視聴者からは「じわじわと忍び寄る不安感が見事に表現されている」、「予想を裏切る展開に驚かされた」との声が多く、ブラムハウス・プロダクションズも注目するほどの話題作です。見終わった後に強烈な印象を残す一作となっています。