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【自然な和訳/曲解説】The Beatles-Ob-La-Di, Ob-La-Da

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ビートルズの「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」は、1968年のアルバム『ザ・ビートルズ』に収録されたポップで楽観的な曲です。スカの影響を受け、幸せなメロディと覚えやすい歌詞が特徴です。



www.youtube.com

 

和訳

Desmond has his barrow in the marketplace
Molly is the singer in a band
Desmond says to Molly, "Girl, I like your face"
And Molly says this as she takes him by the hand

和訳:
デズモンドは市場で手押し車を引いている
モリーはバンドで歌手をしている
デズモンドはモリーに「君の顔が好きだよ」と言う
そしてモリーは彼の手を取りながらこう言う

単語:
barrow: 手押し車、荷車
marketplace: 市場、マーケット
singer: 歌手
band: バンド、楽団
takes him by the hand: 彼の手を取る

イディオム:
take someone by the hand: (優しく)手を取る、導く

 

Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on
Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on

和訳:
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく

単語:
life goes on: 人生は続く、物事は進んでいく

イディオム:
life goes on: 人生や困難があっても生活は続く、物事は進む

 

Desmond takes a trolley to the jeweller's store (choo-choo)
Buys a twenty-carat golden ring (ring)
Takes it back to Molly waiting at the door
And as he gives it to her, she begins to sing (sing)

和訳:
デズモンドはジュエリー店へトロリーに乗って行き(チューチュー)
20カラットの金の指輪を買う(リング)
それをドアの前で待っているモリーの元へ持って帰る
そして彼がそれを渡すと、モリーは歌い始める(シング)

単語:
trolley: トロリー、路面電車
jeweller's store: 宝石店、ジュエリーショップ
twenty-carat: 20カラット
golden ring: 金の指輪

イディオム:
take it back: それを持って帰る

 

Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on
Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on
和訳:
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく

 

In a couple of years they have built a home sweet home
With a couple of kids running in the yard
Of Desmond and Molly Jones (ha-ha-ha-ha)

和訳:
数年後、彼らは温かい家庭を築いた
庭では数人の子供たちが走り回っている
デズモンドとモリー・ジョーンズの家で(ハハハハ)

単語:
couple of years: 数年
home sweet home: 居心地の良い家、温かい家庭
yard: 庭

イディオム:
home sweet home: 「わが家が一番」という意味の慣用表現。快適で愛情に満ちた家庭を指す

 

Happy ever after in the marketplace
Desmond lets the children lend a hand
Molly stays at home and does her pretty face
And in the evening she still sings it with the band, yes

和訳:
市場ではずっと幸せに暮らしている
デズモンドは子供たちに手伝わせる
モリーは家にいて、メイクをしている
そして夕方になると、彼女はまだバンドで歌っている、そうさ

単語:
ever after: その後ずっと、永遠に
lend a hand: 手伝う
pretty face: メイク、顔を整えること

イディオム:
lend a hand: 手を貸す、助ける

 

Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on (yeah)
Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on
和訳:
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく (yeah) 
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく

 

In a couple of years they have built a home sweet home
With a couple of kids running in the yard
Of Desmond and Molly Jones (ha-ha-ha-ha), yeah
和訳:
数年後、彼らは温かい家庭を築いた
庭では数人の子供たちが走り回っている
デズモンドとモリー・ジョーンズの家で(ハハハハ), yeah

 

Happy ever after in the marketplace
Molly lets the children lend a hand
Desmond stays at home and does his pretty face
And in the evening she's a singer with the band, yeah
和訳:
市場ではずっと幸せに暮らしている
デズモンドは子供たちに手伝わせる
モリーは家にいて、メイクをしている
そして夕方になると、彼女はまだバンドで歌っている、そうさ

 

Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on (yeah)
Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, brah
La-la, how their life goes on
And if you want some fun
Take ob-la-di-bla-da
Thank you

和訳:
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく(イエー)
オブラディ、オブラダ、人生は続いていくよ
ララ、彼らの人生はこうして続いていく
もし楽しみたいなら
オブラディ・ブラダを楽しめばいい
ありがとう

単語:
want some fun: 楽しみたい
take: (ここでは)楽しむ、受け入れる

イディオム:
take ob-la-di-bla-da: 「オブラディ・ブラダを受け入れる」、つまり「楽観的に人生を楽しむ」というニュアンス

 
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曲解説 

「Ob-La-Di, Ob-La-Da」は、ビートルズの楽曲の中でも特にユニークな存在です。この曲は1968年にリリースされたアルバム『ホワイト・アルバム』(正式タイトルは『ザ・ビートルズ』)に収録されており、ビートルズの多様な音楽スタイルの中でも異彩を放っています。この楽曲の制作背景、秘話、さらには面白いトリビアなどを掘り下げていきます。

曲の背景と制作経緯
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」は、ポール・マッカートニーリードボーカルを務め、彼が主導して制作された楽曲です。ポールがジャマイカのレゲエ音楽に影響を受けたことが、この曲のリズムに大きく反映されています。タイトルの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」という言葉自体は、ナイジェリア出身のミュージシャン、ジミー・スコットから借用されたもので、彼がよく使っていた「人生は続くさ」という意味の表現です。この陽気で軽快な言葉は、ポールのポップセンスと結びつき、独特の楽曲を生み出すこととなりました。

楽曲の制作においては、バンドメンバー間で意見の食い違いがあったことでも知られています。特にジョン・レノンはこの曲を嫌っており、彼にとってはあまりに「軽すぎる」と感じていたようです。しかし、ポールはこの曲に対する強いこだわりを持っており、結果として何度も録り直しが行われました。ジョンが制作に関わった後半では、彼がピアノのイントロを独自のアプローチでプレイし、最終的なバージョンに大きな影響を与えました。このようなメンバー間の意見の対立は、ビートルズ後期の制作過程でしばしば見られる現象でした。

歌詞の内容と物語
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」の歌詞は、デズモンドとモリーという架空のカップルの生活を描いています。彼らの物語は、シンプルでありながらも、日常生活の幸せや喜びをテーマにしています。デズモンドは市場で働き、モリーはバンドで歌い、二人が家庭を築き、子供を育てるという、一般的な家庭生活をポップに描いた歌詞です。

面白いのは、ポールが歌詞の中でミスをしていることです。彼は途中で、デズモンドとモリーの性別を入れ替えてしまうのですが、この部分は意図的ではなく、単なる録音中のミスでした。しかし、ポールはそのままのバージョンを気に入り、修正せずに曲に残しました。このエピソードは、ビートルズが制作過程であまりにも完璧主義にこだわらず、偶然の出来事をも楽しむ姿勢を示しています。

制作秘話とバンド内の緊張
この曲の制作過程では、他のメンバーとの緊張感がかなり高まりました。特に、ポールの完璧主義が際立ったため、他のメンバーがストレスを感じる場面が多かったとされています。ポールはこの曲を何度も録り直し、最終的には5日間もかけて複数のテイクを収録しました。これに対してジョンやジョージ・ハリスンはフラストレーションを募らせており、スタジオ内では険悪なムードが漂っていたと伝えられています。

ジョン・レノンは、ある日スタジオに酔っ払った状態で現れ、ピアノのイントロを勢いよく弾き始めました。このジョンのラフなピアノ演奏が、結果的に曲にエネルギーを与え、最終的なアレンジが決まったと言われています。ジョンが曲の制作に関わることで、他のメンバーのモチベーションも上がり、ようやく曲が完成に至ったのです。このエピソードは、ビートルズの制作過程がいかに創造的な緊張感の中で行われていたかを示すものです。

ジミー・スコットとの関係
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」というフレーズは、前述のようにナイジェリアのミュージシャン、ジミー・スコットが普段から使っていたものです。ジミーはポールの友人であり、彼の影響を受けたポールがこの言葉を楽曲に使用しました。しかし、ジミー・スコットはこの言葉の使用に対して報酬を求め、後にビートルズに対して訴訟を起こしました。最終的には和解に至り、ジミー・スコットはポールから経済的な補償を受け取ったとされています。この事件は、楽曲制作における文化的な影響の取り入れ方についての議論を呼びました。

音楽的特徴
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」の音楽的特徴としては、レゲエのリズムが取り入れられている点が挙げられます。当時、レゲエはまだイギリスでは広く知られておらず、ビートルズのような世界的なバンドがこのリズムを採用したことは、非常に革新的な試みでした。この楽曲を通じて、レゲエのリズムが一般に広まり、後のミュージシャンたちにも影響を与えることとなります。

また、楽曲にはアコースティックギター、ピアノ、ホーンセクションなどがバランスよく配置され、非常に陽気で楽しい雰囲気を作り出しています。ビートルズの楽曲の中でも、特にポップで親しみやすいメロディが特徴で、多くのファンに愛され続けています。

リリースと評価
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」は、アルバム『ホワイト・アルバム』に収録され、1968年にリリースされました。このアルバムは、ビートルズがそれまでの音楽的な枠組みを超えて、さまざまなジャンルやスタイルに挑戦した作品であり、「Ob-La-Di, Ob-La-Da」もその一環として登場しました。商業的には成功を収めたものの、音楽評論家の間では意見が分かれました。一部の評論家はこの曲を軽視し、特にジョン・レノンはこの曲がシングルカットされることに対して強い反対を示しました。

しかし、リスナーの間ではこの曲は非常に親しまれ、特にファミリー層や子供たちに人気がありました。ビートルズの多くの楽曲が複雑なメッセージや深い感情を込めている中で、「Ob-La-Di, Ob-La-Da」はその軽快さとシンプルさが逆に魅力となり、多くの人々の心を掴んだのです。

カバーとその影響
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」は、その後多くのアーティストによってカバーされました。特に、1969年にマーマレードというイギリスのバンドがこの曲をカバーし、全英シングルチャートで1位を獲得しています。このカバー版の成功により、ビートルズ自身がシングルカットをしなかったことを悔やむ声も上がりました。

さらに、この楽曲は多くの映画やテレビ番組、CMで使用され、そのキャッチーなメロディと明るい雰囲気が幅広い層に受け入れられました。音楽の歴史においても、この曲はビートルズがジャンルを超えて音楽的な実験を行った象徴的な楽曲として位置付けられています。

ビートルズ内の変化と影響
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」の制作時期は、ビートルズが内部的に大きな変化を迎えていた時期でした。この曲の制作過程で見られるメンバー間の不和や緊張は、後のビートルズ解散への伏線とも言えるかもしれません。特に、ポールがリーダーシップを強く発揮する一方で、ジョンやジョージがそれに対して反発する場面が増えていきました。しかし、その一方で、この曲はビートルズがまだ共同作業で楽曲を完成させる能力を持っていたことも示しています。

 

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