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【映画レビュー/ネタバレあり】プラットフォーム/El Hoyo【アマプラ】

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「プラットフォーム」(原題: El Hoyo)


ジャンル、公開日、制作国、上映時間

  • ジャンル: SFスリラー、ホラー
  • 公開日: 2019年11月8日 (スペイン)
  • 制作国: スペイン
  • 上映時間: 94分

興行収入

  • 映画はNetflixで配信され、2020年3月に世界中で広く視聴されるようになりました。正確な興行収入は不明ですが、Netflixでの人気ランキングで長期間上位にランクインし、多くの視聴者にインパクトを与えました。

あらすじ

近未来のディストピア社会。縦に深く掘られた巨大な建造物「プラットフォーム」の中では、複数のレベルに分かれた収容者たちが生活しています。各レベルにいる収容者たちは、上から順に移動するプラットフォームから配給される食事を受け取ります。しかし、上層階にいる者が食事を優先して食べるため、下層階になるほど食べ物は残らず、飢餓や暴力が横行します。主人公のゴレンは、自らの意志でこの施設に入ったが、その過酷な現実を目の当たりにし、生き残るために戦わなければならなくなります。彼は下層階の住人たちが団結することで生き延びる方法を模索し始めますが、社会の不平等や人間の本性が露わになる過程で、彼の精神は次第に追い詰められていきます。

監督

  • ガルダー・ガステル=ウルティア
    ガルダー・ガステル=ウルティアはスペイン出身の映画監督で、これまでに短編映画やCMを手がけてきました。「プラットフォーム」は彼の長編映画デビュー作であり、カタロニア国際映画祭でミッドナイトマッドネス賞を受賞するなど、国際的な評価を得ました。彼の独特なビジュアルスタイルと、社会批判的なテーマを織り交ぜた演出が特徴です。

キャスト

  • イバン・マサゲ - ゴレン
  • アントニア・サン・フアン - イモギリ
  • ソリオン・エギレオル - トリマガシ
  • エミリオ・ブアレ - バハラット

ネタバレ

映画のクライマックスでは、ゴレンは食べ物を公平に分配するために、バハラットとともにプラットフォームを下層階まで降りていきます。彼らは途中で次々と死と絶望に直面しますが、最下層に到達したとき、ゴレンは少女を発見します。この少女を上層階へ送り届けることで、上層部にメッセージを送ろうとすることを決意します。ゴレンは少女と共にプラットフォームに乗り、上昇を始めますが、その結末は観客に委ねられています。彼が生き延びたか、少女が上層部に届いたかは明らかにされないまま、映画は意味深な終わりを迎えます。

トリビア/雑学

  • 映画の舞台となる「プラットフォーム」は、社会の階層構造や格差を象徴的に表現しており、現代社会に対する強烈なメタファーとして話題を呼びました。
  • 「プラットフォーム」のプロットは、作家フランツ・カフカジョージ・オーウェルの作品に影響を受けていると言われています。
  • スペインの映画賞「ゴヤ賞」で最優秀特殊効果賞を受賞し、国際的な映画祭でも多数の賞を受賞しています。

劇中歌

  • 映画内で印象的な劇中歌はなく、主に不気味で緊張感を高めるオリジナルスコアが使用されています。

レビュー

「プラットフォーム」は、その独創的なコンセプトと社会批判的なメッセージで高い評価を受けました。ロッテントマトでは批評家から86%の支持を得ており、その視覚的な演出や心理的な恐怖、倫理的なジレンマを描いた点が特に評価されています。一方で、一部の観客は映画の暴力描写や救いのないストーリー展開に対して戸惑いを覚えることもあり、評価は分かれることがあります。しかし、全体として「プラットフォーム」は挑戦的であり、考えさせられる映画として、多くの視聴者の心に残る作品となっています。

 

辛口感想

これぞキューズの精神を継承した作品だと思います。
少なくとも日本版キューブの10倍面白いです。