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【和訳文法】Chop Suey!-System Of A Down

System Of A Downの曲「Chop Suey!」は、2001年に発売されたアルバム「Toxicity」のリードシングルです。この曲は、自殺や宗教に関する歌詞や、メタルとアルメニア音楽の要素を組み合わせた独特のサウンドで知られています。グラミー賞にもノミネートされたこの曲は、バンドの代表作のひとつです。


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  1. 曲の解説

     

     この曲は、2001年にリリースされた彼らの2枚目のアルバム『毒性』からのリードシングルで、全米初登場第1位を獲得したアルバムからの代表曲です。この曲は、グラミー賞にもノミネートされましたが、残念ながら受賞は逃しました。しかし、この曲は今でも世界中のファンに愛されており、2020年にはYouTubeで10億回の再生回数を突破しました。

     この曲はツアーバスの中でアコースティックギターを弾きながら作られたそうです。ギタリストでソングライターのダロン・マラキアンは、「いいものを書いている時はいつも分かるんだ。さらに作業が必要なものを書いている時はいつも言う。すごくいい曲を書いているとは思ったけれど、こんなにヒットになってMTVでかけられてシステム・オブ・ア・ダウンの代表曲になると思ったかというと、そんなことは思わなかった。最初のヒット曲になるとは思わなかったよ。こんなに大ヒットになるとは思わなかったし、でも最初からいいとは思ったし、自分はファンだったよ」と語っています。

     この曲のタイトル「Chop Suey!」というのは、中華料理のチャプスイを意味していますが、実は最初は「Self-righteous Suicide」(独りよがりな自殺)というタイトルだったそうです。しかし、レコード会社から不適切だと指摘されて変更されました。その際に選ばれた「Chop Suey!」という言葉には特に深い意味はなく、単に響きが面白かったからだそうです。

     この曲のミュージックビデオも注目すべきポイントです。このビデオはロサンゼルスのホテルの駐車場で撮影されましたが、スノリカム技術という特殊なカメラ技術を使っています。これにより、バンドメンバーが観客に向けて演奏する様子を迫力ある映像で表現しています。また、このビデオではバンドメンバーが顔や体にペイントを施していますが、これはアルメニア人虐殺を象徴するものだそうです。システム・オブ・ア・ダウンのメンバーは全員アルメニア系であり、彼らは自分たちの音楽や活動を通じてアルメニア人虐殺への認知や支援を訴えてきました。

     

  2. 文法の解説

    We're rolling "Suicide"

    単語:

    "rolling":動き出す、行動を開始する
    "Suicide":自殺。しかし、ここでは文字通りの自殺ではなく、比喩的な意味合いや強い表現が含まれている可能性があります。

    文法:

    "We're rolling"は進行形を使用しており、現在進行中の行動を示しています。
    "Suicide"は名詞で、ここでは動詞 "rolling" の対象として使用されています。

    イディオム:

    このフレーズには直接的なイディオムは含まれていませんが、"rolling" と "suicide" の組み合わせは、特定の状況や心理状態に進んでいく様子を強調している可能性があります。

    和訳:

    「私たちは"自殺"を進めている」

    文章全体の意訳:

    このフレーズは、歌の中での自己破壊的な行動や心理状態への進行を示唆している可能性が高いです。文字通りの自殺ではなく、自己破壊的な行動や心理的な苦悩へと進む様子を表現していると考えられます。また、社会的な規範や期待からの逃避、反抗の意味も含まれているかもしれません。


    Wake up (wake up)
    Grab a brush and put a little makeup

    単語:

    "grab":つかむ、掴む
    "brush":ブラシ
    "makeup":化粧

    文法:

    "Grab a brush":命令形を使っており、誰かにブラシを取るように指示しています。
    "put a little makeup":これも命令形で、少しの化粧をするように指示しています。

    イディオム:

    このフレーズには特定のイディオムは含まれていませんが、日常的な行動を表している可能性があります。


    和訳:

    「ブラシを取って、少し化粧をして」


    文章全体の意訳:

    この歌詞は、表面的な変化や外見の調整を通じて、内面の問題や不安を隠そうとする様子を描いている可能性があります。化粧をすることで外見を変え、本当の自分や抱えている問題を隠すことを暗示していると考えられます。また、社会的な期待に応えようとする姿勢や、外見に対する圧力を感じていることも示唆されているかもしれません。


    Hide the scars to fade away the shakeup
    (Hide the scars to fade away the shakeup)

    単語:

    Hide: 隠す
    Scars: 傷跡
    Fade away: 消え去る、薄れる
    Shakeup: 混乱、動揺

    文法:

    「Hide the scars」は直接的な命令形を用いており、「傷跡を隠せ」という指示を示しています。
    「to fade away the shakeup」は「the shakeup」(混乱や動揺)を「fade away」(消え去るように)する目的を示しています。

    イディオム:

    このセクションには明確なイディオムは含まれていませんが、「scars」(傷跡)という言葉が比喩的に使用されている可能性があり、精神的または感情的な傷を指していると解釈できます。

    和訳:

    「傷跡を隠して混乱を薄める」

    文章全体の意訳:

    このフレーズは、個人が内面的な苦痛やトラウマを隠し、外見上は安定しているかのように見せようとする心理状態を表していると考えられます。その人は、自分の感情的な動揺や混乱を乗り越え、普通の状態に戻ろうとしているようです。しかし、実際にはこれらの問題をただ表面的に隠すだけで、本質的な解決には至っていないことを示唆しています。


    Why'd you leave the keys upon the table?

    単語:

    Why'd: 「Why did」の短縮形で、「なぜ」の意味。
    Leave: 置いていく、残す。
    Keys: 鍵。
    Upon: ~の上に。
    Table: テーブル。
    文法:

    このフレーズは、過去形の疑問文です。「Why did」が疑問を導き、「you leave the keys upon the table」という文で、特定の行動(テーブルの上に鍵を置いたこと)について問いかけています。
    イディオム:

    このセクションには特定のイディオムは含まれていませんが、鍵を置く行為が象徴的な意味を持つ可能性があります。それは、ある状況や関係からの逃避、または何かを終わらせる意図を示唆しているかもしれません。
    和訳:

    「なぜテーブルの上に鍵を置いていったの?」
    文章全体の意訳:

    このフレーズは、歌詞の中で何かしらの別れや変化の予兆を示唆している可能性があります。誰かが鍵を置いていくことは、その人が去ることを意味し、話し手はその理由や背景を問いただしているようです。感情的な状況や関係の変化を暗示していると考えられます。


    Here you go, create another fable, you wanted to

    単語:

    Here you go: 一般的には「はい、どうぞ」という意味ですが、ここでは「さあ、始めてみな」という意味合いが強いです。
    Create: 作る、創造する。
    Another: もう一つの、別の。
    Fable: 寓話、作り話。

    文法:

    この文は命令形に近い表現です。「Create another fable」(もう一つの寓話を作りなさい)という部分は直接的な命令ですが、「you wanted to」でその行動が話し手の意志によるものであることを示しています。

    イディオム:

    「Create another fable」という表現は、文字通りに寓話や物語を作るという意味だけでなく、事実でないことを作り出す、つまりうそや誇張をすることを示唆している可能性があります。

    和訳:

    「さあ、始めてみな、また別の物語を作りたいんだろう?」

    文章全体の意訳:

    この部分は、相手(または特定の人物)に対して、実際と異なる物語や状況を創造するよう促しているように見えます。ここでの「fable」(寓話)は、真実ではない、または現実から乖離した内容を指している可能性があり、話し手はそのような行動を取ることに対して皮肉や批判を込めている可能性があります。


    Grab a brush and put a little makeup, you wanted to

    Hide the scars to fade away the shakeup, you wanted to
    Why'd you leave the keys upon the table? You wanted to
    同上

    I don't think you trust

    単語:

    Don't: 「do not」の短縮形。否定を表す。
    Think: 思う、考える。
    Trust: 信用する、信じる。

    文法:

    この文は、話し手が相手の信頼について疑っていることを表しています。「I don't think」は否定の形で、「〜とは思わない」という意味です。その後に続く「you trust」は、「あなたが信じる」という意味で、全体で「私はあなたが信じているとは思わない」という文になります。

    イディオム:

    特にイディオムは使用されていませんが、信頼の欠如は多くの関係の問題を象徴することがあります。

    和訳:

    「私はあなたが信じているとは思わない」

    文章全体の意訳:

    歌詞全体のコンテキストにおいて、このフレーズは、相手の信頼の欠如や、その関係の不安定さを表現している可能性があります。話し手は、相手が自分や状況を十分に信頼していないと感じ、そのことに対して疑問や不満を抱いていることを示唆しています。


    In my self-righteous suicide

    単語:

    In: 〜において、〜の中で。
    My: 私の。
    Self-righteous: 自己正当化の、自分が正しいと信じ込んでいる。
    Suicide: 自殺。

    文法:

    このフレーズは、所有代名詞「my」に続いて形容詞「self-righteous」と名詞「suicide」が来る構造をしています。これにより、「私の自己正当化の自殺」という意味になります。

    イディオム:

    このフレーズには直接的なイディオムは使われていませんが、「self-righteous suicide」という組み合わせは非常に強い感情や深い意味合いを持っています。

    和訳:

    「私の自己正当化の自殺において」

    文章全体の意訳:

    歌詞全体のコンテキストにおいて、このフレーズは非常に重い感情や深刻なテーマを象徴しています。ここでの「self-righteous suicide」とは、自己正当化の感情や思い込みによって自分自身を精神的に傷つけることを意味している可能性があります。自己破壊的な行動や考えが、自分が正しいという強い信念から来ていることを示唆しています。


    I cry when angels deserve to die!

    単語:

    I: 私。
    Cry: 泣く。
    When: ~の時。
    Angels: 天使たち。
    Deserve: 値する、受けるに足る。
    Die: 死ぬ。

    文法:

    このフレーズは、主語「I」、動詞「cry」、接続詞「when」、そして複数形の名詞「angels」、動詞「deserve」、そして動詞「die」から構成されています。これにより、「天使たちが死ぬに値する時、私は泣く」という意味になります。

    イディオム:

    このフレーズには直接的なイディオムは使われていませんが、非常に象徴的で深い意味を持っています。

    和訳:

    「天使たちが死ぬに値する時、私は泣く!」

    文章全体の意訳:

    このフレーズは、非常に感情的で象徴的な意味を持っています。天使という純粋で罪のない存在が「死ぬに値する」と表現されることは、一種の逆説的な意味を持ちます。これは、世界や人間の状況に対する不満や矛盾を表現している可能性があり、深く考えさせられる一節です。



    Wake up (wake up)

    Grab a brush and put a little makeup
    Hide the scars to fade away the...
    (Hide the scars to fade away the shakeup)
    Why'd you leave the keys upon the table?
    Here you go, create another fable, you wanted to

    Grab a brush and put a little makeup, you wanted to

    Hide the scars to fade away the shakeup, you wanted to
    Why'd you leave the keys upon the table? You wanted to
    I don't think you trust
    In my self-righteous suicide
    I cry when angels deserve to die
    In my self-righteous suicide
    I cry when angels deserve to die
    Father (father)
    Father (father)
    Father (father)
    Father (father)

    Father, into your hands I commend my spirit
    Father, into your hands

    単語:

    Father: 父、または神を指す表現。
    Into: ~の中へ。
    Your: あなたの。
    Hands: 手(ここでは、保護やケアを象徴している可能性があります)。
    Commend: 委ねる、託す。
    My: 私の。
    Spirit: 霊、精神。

    文法:

    このフレーズは、主語が省略されている命令文の形をとっています。「Father」は神への呼びかけとして用いられ、その後に「into your hands I commend my spirit」という述語が続きます。これは、「私の霊をあなたの手に委ねます」という意味です。

    イディオム:

    このフレーズは直接的なイディオムは含んでいませんが、宗教的または精神的な文脈で使われることが多い表現です。

    和訳:

    「父よ、私の霊をあなたの手に委ねます。」

    文章全体の意訳:

    このフレーズは、自身を高い力、特に神の保護やケアに託すという意味を持っています。精神的な信頼と降伏の表現であり、自分の運命や人生をより高い力に委ねることを意味しています。これは、信仰や運命に対する深い信頼と受容を象徴している可能性があります。


    Why have you forsaken me?
    In your eyes, forsaken me
    In your thoughts, forsaken me
    In your heart, forsaken me, oh

    単語:

    Why: なぜ。
    Have you: あなたは(過去形の助動詞を含む)。
    Forsaken: 見捨てる、放棄する(古い形容詞または過去分詞形)。
    Me: 私を。
    In your eyes/thoughts/heart: あなたの目/思考/心において。

    文法:

    このフレーズは、質問文の形式をとっています。"Why have you forsaken me?"は「なぜあなたは私を見捨てたのか?」と問いかけています。その後、「In your eyes/thoughts/heart」で始まる文は、見捨てられたと感じる場所を具体的に表現しています。

    イディオム:

    直接的なイディオムは含まれていませんが、このフレーズは深い裏切りや放棄を表現しています。

    和訳:

    「なぜ私を見捨てたの? あなたの目には、あなたの思考には、あなたの心には、私は見捨てられたの?」
    文章全体の意訳:

    この部分は、深い失望感や裏切りを表現しています。愛されることを望んでいたが、最終的には見捨てられたと感じる状況を描いています。誰かに完全に信頼し、愛を注いだが、最終的にはその人によって見捨てられたという痛みが表現されています。


    Trust in my self-righteous suicide
    I cry when angels deserve to die
    In my self-righteous suicide
    I cry when angels deserve to die

     

  3. 日本語訳

    俺たちは自ら死に向かっている
    Wake up (wake up)
    ブラシを取って少し化粧をしろ
    心の闇を隠すために傷跡を消せ
    (心の闇を隠すために傷跡を消せ)
    なぜテーブルの上に鍵を置いたのか?
    さあ、物語を作れ、そうしたかったんだろ?

    ブラシを取って少し化粧をしろ、君はそう望んだ
    心の闇を隠すために傷跡を消せ、君はそう望んだ
    なぜテーブルの上に鍵を置いたのか? 君はそう望んだ
    お前は俺を信じていない
    独りよがりの死に
    天使たち汚される時、俺は悲しい

    起きろ(起きろ)
    ブラシを取って少し化粧をしろ
    心の闇を隠すために傷跡を消せ...
    (心の闇を隠すために傷跡を消せ)
    なぜテーブルの上に鍵を置いたのか?
    さあ、もう一つの作り話を作り出せ、そうしたかったんだろ?

    ブラシを取って少し化粧をしろ、君はそう望んだ
    心の闇を隠すために傷跡を消せ、君はそう望んだ
    なぜテーブルの上に鍵を置いたのか? 君はそう望んだ
    お前は俺を信じていない
    独りよがりの死に
    天使たち汚される時、俺は悲しい
    独りよがりの死に
    天使たち汚される時、俺は悲しい

    Father (father)
    Father (father)
    Father (father)
    Father (father)
    父よ、私の霊をあなたの手に委ねます
    父よ、あなたの手に
    なぜ私を見捨てたの?
    あなたの目に、俺は映らない
    あなたの計画に、私は入っていない
    あなたの御心に、俺はいない、oh
    独りよがりの死に
    天使たち汚される時、俺は悲しい
    独りよがりの死に
    天使たち汚される時、俺は悲しい