nirvanaの曲「Smells Like Teen Spirit」は、1991年にリリースされたグランジロックの代表曲です。ティーンエイジャーの不満や反抗心を表現した歌詞と、パワフルなギターサウンドが特徴的です。この曲は、nirvanaの人気を世界的に高め、ロック史に残る名曲となりました。
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曲の解説
nirvanaといえば、1990年代にオルタナティブ・ロックのムーブメントを牽引した伝説的なバンドです。彼らの代表曲として最も有名なのが「Smells Like Teen Spirit」でしょう。この曲は1991年にリリースされたセカンド・アルバム『Nevermind』のオープニング・トラックであり、世界的な大ヒットを記録しました。
まず、この曲のタイトルは女性用のデオドラントの商品名に由来しています。カート・コバーン(ボーカル&ギター)が住んでいたアパートでパーティーをした際に、彼の友人であるキャスリーン・ハンナ(バンド「ビキニ・キル」のメンバー)が壁に「Kurt Smells Like Teen Spirit」と書き残したことがきっかけでした 。カートはこのフレーズが気に入り、自分の曲に使うことにしましたが、当時は「Teen Spirit」というデオドラントの存在を知りませんでした。彼はこの言葉が「青春の精神」という意味だと思っていたのです。
この曲の歌詞は一般的に自分自身や周囲の世界への不満や疎外感を表現していると考えられています。また、カートは「究極のポップ・ソング」を目指しており、ビートルズやピクシーズから影響を受けたとも語っています 。しかし、歌詞には意味不明な部分も多く、「A mulatto, an albino, A mosquito, my libido」というフレーズなどはよく聞き間違えられてきました。
この曲のミュージック・ビデオはサミュエル・ベイヤーという若手監督が手掛けましたが、彼は当時nirvanaを知らなかったそうです。撮影は高校の体育館で行われましたが、エキストラたちは長時間待たされたり暑さに耐えたりしなければなりませんでした 。そのため、撮影終盤では本当に反乱を起こすようになり、セットを破壊したりバンドメンバーと乱闘したりしました 。このビデオはMTVで大々的に放送され、nirvanaの人気をさらに高めることになりました。
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文法の解説
Load up on guns, bring your friends
単語:
Load up: 武装する、準備する
Guns: 銃、ここでは反抗の象徴
Friends: 友人、同志
文法:"Load up on guns"は命令形のフレーズで、リスナーに向けた直接的な呼びかけ。
"Bring your friends"も命令形で、集団的な行動を促している。
イディオム:このフレーズには直接的なイディオムは使用されていないが、"guns"が文字通りの銃ではなく、より広義の反抗や力の象徴として使われている可能性がある。
文章全体の意訳:
このフレーズは、反体制や反抗の気持ちを表現しており、若者たちに力をつけ、一緒に行動を起こすよう呼びかけている。この「武装する」という表現は、文字通りの銃を意味するのではなく、自己表現や自己主張のための「武器」を準備するという比喩的な意味合いが強い。つまり、自分たちの声を高め、集団で行動することの重要性を訴えていると解釈できます。
It's fun to lose and to pretend単語:
Fun: 楽しい、面白い。
Lose: 負ける、失う。
Pretend: ふりをする、装う。
文法:「It's fun」は基本的な主語と述語の構造です。「It's」は「それは」という意味で、主語の役割を果たしています。「fun」は形容詞で、「楽しい」という状態を表しています。
「to lose」と「to pretend」は動詞の不定詞形で、何が「楽しい」かを説明しています。「to」がつくことで動詞が名詞的な役割を果たすようになります。
イディオム:このフレーズに直接的なイディオムは含まれていませんが、失敗やフリをすることを楽しむという表現は、一般的な価値観とは異なる楽しみ方を示唆しています。
和訳:「負けることや装うことが楽しい」
文章全体の意訳:この歌詞は、一般的な成功や達成とは異なる形での楽しみを探求しています。具体的には、社会的な勝利や成功よりも、失敗やフリを楽しむことの中に真の喜びを見出す若者たちの心理を反映していると解釈できます。これは、社会の圧力や期待から離れ、自由に生きることの価値を強調するメッセージとして捉えられます。
She's over-bored and self-assured単語:
Over-bored: 退屈している、過度に退屈している。
Self-assured: 自信がある、自己確信がある。
文法:「She's」は「She is」の短縮形で、主語「彼女は」に対する述語です。
「over-bored」と「self-assured」は形容詞で、彼女の特徴や状態を表しています。
イディオム:このフレーズには直接的なイディオムは含まれていませんが、「over-bored」は通常の「bored(退屈した)」よりも強い退屈を表している点で特筆すべきです。「self-assured」は自己確信があることを意味し、自信満々であることを示しています。
和訳:「彼女は過度に退屈し、自信満々だ」
文章全体の意訳:この歌詞の一節は、彼女が極度に退屈しているが、同時に自信に満ちていることを表現しています。これは、若者たちの中に見られる、退屈感と自己確信の両方を同時に抱える複雑な心理状態を反映しているかもしれません。彼女は自分に自信を持っているが、それにもかかわらず何か新しい刺激や変化を求めているようです。
Oh no, I know a dirty word単語:
Know: 知っている
Dirty: 汚れている、ここでは「不適切な」「下品な」といった意味合い
Word: 単語
文法:「I know」は現在形で、「私は知っている」という意味です。
「a dirty word」は「不適切な単語」を意味する名詞句で、ここでは直接的な対象を示しています。
イディオム:このフレーズには直接的なイディオムは含まれていませんが、「dirty word」は通常、社会的に不適切またはタブーと見なされる言葉を指します。
和訳:「私は不適切な単語を知っている」
文章全体の意訳:この歌詞の一節は、話者が一般的に受け入れられない、社会的に不適切な言葉や表現を知っていることを示しています。これは、反抗的な態度や、社会的規範に対する無頓着さ、または一般的な若者文化の中での自己表現の一形態を表している可能性があります。
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello
With the lights out, it's less dangerous単語:
With: 「~と共に」、「~を伴って」
The lights out: 「電灯が消えている状態」
It's: 「それは」(It isの短縮形)
Less: 「より少ない」、「より少なく」
Dangerous: 「危険な」
文法:「With the lights out」は前置詞句で、状況を設定しています。
「It's less dangerous」は、「それはより少なく危険だ」という意味の簡潔な文です。
イディオム:特定のイディオムは含まれていませんが、このフレーズは比喩的な意味を持つことがあります。暗闇や光がない状況が、特定の行動や状況をより安全、またはリスクが少ないものにするという意味です。
和訳:「電灯を消すと、それはより危険が少なくなる」
文章全体の意訳:この一節は、暗闇や秘密の中で行動することが、見られるリスクを減らし、より安全な感覚を与えることを示唆しています。暗喩的には、社会的な規範や期待から逃れ、自由に行動することの安堵感を表している可能性があります。
Here we are now, entertain us単語:
Here: 「ここに」
We are: 「私たちはいる」(We areの短縮形)
Now: 「今」
Entertain: 「楽しませる」、「娯楽を提供する」
Us: 「私たちを」
文法:「Here we are now」は、現在地や状況を示しています。「私たちは今ここにいる」という意味です。
「Entertain us」は命令形で、「私たちを楽しませて」という要求を表しています。
イディオム:このフレーズは、特定のイディオムではありませんが、文化的な文脈によっては、アーティストやパフォーマーに対する皮肉な要求、または社会やメディアに対する批判的なコメントとして解釈されることがあります。
和訳:「ここにいる私たちを楽しませて」
文章全体の意訳:この一節は、パフォーマンスやエンターテイメントへの要求を表しているようです。しかし、それは同時に、社会やメディアが人々に無思考な娯楽を提供し、真の意味や深さを無視する現代文化への批判を暗示している可能性もあります。また、この歌詞は、観客やリスナーがアーティストに対して持つ期待や要求の重圧を表現している可能性もあります。
I feel stupid and contagious単語:
Feel: 「感じる」
Stupid: 「愚かな」、「無知な」
And: 「そして」
Contagious: 「伝染性の」、「感染する」
文法:「I feel」は一般的な表現で、感情や身体的な状態を表します。「私は感じる」
「Stupid and contagious」は形容詞で、「愚かで、伝染性のある」という意味の形容詞句です。
イディオム:このフレーズ自体は特定のイディオムではありませんが、自己批判的または自己反省的な感情を表現していると解釈されることがあります。
和訳:「私は愚かで伝染すると感じる」
文章全体の意訳:このフレーズは、歌の主人公が自分自身や自分の行動に対して否定的な感情を抱いていることを示しています。自分を「愚かで伝染する」と表現することで、自分の行動や感情が他人に悪影響を与える可能性についての自覚や不安を表している可能性があります。また、これは一種の自己嫌悪や自己不信の表れとも取れます。
Here we are now, entertain us
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido単語:
A mulatto: 「ムラット」と呼ばれる、白人と黒人の混血を指す言葉。
An albino: 「アルビノ」、先天的に色素が欠如している人や動物を指す言葉。
A mosquito: 「蚊」。
My libido: 「私の性欲」。「Libido」は性的な欲求や欲望を意味する。
文法:このフレーズは、独立した名詞の列挙です。それぞれの語は「a」または「my」という単語によって導入され、個別の概念や存在を示しています。
イディオム:この文は直接的なイディオムを含んでいませんが、非常に象徴的で抽象的なイメージを連想させます。それぞれの要素は異なるが、何らかの形で関連しているかのように提示されています。
和訳:「ムラット、アルビノ、蚊、私の性欲」
文章全体の意訳:この歌詞の一部は、異なる要素の不思議な並列により、混乱や内面的な葛藤を表現しています。さまざまな身体的、生物学的特徴を持つ存在(ムラット、アルビノ、蚊)と、個人的な欲望(libido)を並べることで、混沌とした感情や状況の描写がなされていると解釈できます。この表現は、曲の全体的なテーマである青春期の混乱や、アイデンティティの探求を象徴している可能性があります。
Yeah
Hey
Yay
I'm worse at what I do best単語:
"worse": 「悪い」、「下手な」など、質が落ちることを表す形容詞。
"what": 疑問代名詞で、「何を」や「何が」などの意味。
"I do": 「私がする」、行動や活動に関連する動詞。
"best": 「最もよく」、「最も得意に」など、最高の状態や程度を示す形容詞。
文法:この文は主語「I」、補助動詞「am」、形容詞「worse」、関係代名詞「what」、動詞「do」、形容詞「best」から成り立っています。文全体は「私は私が最も得意とすることにおいて悪い」という意味になります。
イディオム:このフレーズには特定のイディオムは含まれていませんが、矛盾する表現が使われています。「最も得意なこと」で「最悪である」というのは、通常は相反する概念です。
文章全体の意訳:「私は私が最も得意とすることでさえ下手だ」という文は、自己評価の低さや自己疑念を表しています。自分が一番得意だと思うことでさえ自分には満足できないという感覚を表現している可能性があります。これは、成功や才能に対する自己否定的な見方を示しているかもしれません。
And for this gift I feel blessed単語:
"And": 接続詞で、文章やフレーズを繋ぐ。
"for": 前置詞で、「~のために」という意味。
"this": 指示代名詞で、「この」という意味。
"gift": 名詞で、「贈り物」や「才能」という意味。
"I feel": 「私は感じる」という動詞フレーズ。
"blessed": 形容詞で、「祝福された」という意味。
文法:この文は、「And」で始まり、続いて「for this gift」という前置詞フレーズが続きます。「I feel」が主語と動詞を形成し、「blessed」が感情や状態を表す形容詞です。
イディオム:特定のイディオムは含まれていませんが、文全体は比喩的な意味を持つことがあります。「gift」が持つ「才能」という意味によって、自分の才能や成功を神の恵みや運命の贈り物として捉えていることが伺えます。
文章全体の意訳:「そして、この贈り物に対して、私は祝福されたと感じる」という文は、自分の持つ才能や状況に感謝し、それを価値あるものと感じている心情を表しています。自分の持つ特別な才能や運命に対して、感謝や幸運を感じているという意味合いがあります。
Our little group has always been
And always will until the end単語:
"Our": 所有代名詞で、「私たちの」という意味。
"little": 形容詞で、「小さい」や「少ない」という意味。
"group": 名詞で、「グループ」や「集団」という意味。
"has always been": 「常に存在していた」という時制を表す動詞フレーズ。
"and": 接続詞で、文章やフレーズを繋ぐ。
"always will": 「常にそうであろう」という意味の動詞フレーズ。
"until": 前置詞で、「~まで」という意味。
"the end": 「終わり」や「最後」という意味の名詞フレーズ。
文法:この文は、「Our little group」という主語に続いて、「has always been」という過去完了形の動詞フレーズが使われています。その後、「and」で繋がれ、「always will」という未来形の表現が続き、「until the end」という時を表す前置詞フレーズで終わっています。
イディオム:この文には特定のイディオムは含まれていませんが、グループやコミュニティーの強い絆と永続性を強調する表現です。
文章全体の意訳:「私たちの小さなグループは常に存在しており、最後までそうであろう」という文は、グループや仲間たちとの強い結びつきと、その関係が永遠に続くことを強調しています。時間が経っても変わらない友情や絆を表していると解釈できます。
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello
With the lights out, it's less dangerous
Here we are now, entertain us
I feel stupid and contagious
Here we are now, entertain us
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido
同上
Yeah
Hey
Yay
And I forget just why I taste
Oh yeah, I guess it makes me smile単語:
"I forget": 「私は忘れる」という意味の動詞フレーズ。
"just why": 「どうして」という疑問を強調する表現。
"I taste": 「私が味わう」という意味の動詞フレーズ。
"Oh yeah": 感嘆詞で、驚きや同意、確認の意を表す。
"I guess": 「私は思う」という意味で推測や意見を表す。
"it makes me smile": 「それは私を笑顔にする」という意味の動詞フレーズ。
文法:この文は、主語「I」に続いて、「forget」という動詞が使われ、その後に理由を尋ねる「just why I taste」というフレーズが続きます。「Oh yeah, I guess it makes me smile」という部分では、「I guess」で推測を述べ、その結果「it makes me smile」という表現が続いています。
イディオム:この文には特定のイディオムは含まれていませんが、「taste」が比喩的に使われている可能性があります。これは文字通りの味わうという意味ではなく、経験や感情を深く感じることを指しているかもしれません。
文章全体の意訳:「どうしてそう感じるのか忘れてしまった。ああ、そうだ、それが私を笑顔にするからだ」という文は、何かを深く感じる理由を忘れがちだが、その経験が幸福感をもたらすことを表しています。自分がなぜ特定のことに対してポジティブな反応を示すのかを思い出せないが、それが自分を幸せにするということは理解している、というニュアンスです。
I found it hard, it's hard to find
Ooh well, whatever, nevermind単語:
"I found": 「私は見つけた」という過去形の表現。
"it hard": 「それは難しい」という形容詞フレーズ。
"it's hard to find": 「それを見つけるのは難しい」という現在形の表現。
"Ooh well": 状況に対する受け入れや諦めの感嘆詞。
"whatever": 「何でも」「どうでもいい」という意味の語。
"nevermind": 「気にしない」「放っておく」という意味の語。
文法:最初のフレーズ「I found it hard」は過去形で、何かを困難だと感じたことを示しています。
「it's hard to find」は現在形で、何かを見つけることが一般的に難しいという事実を述べています。
「Ooh well, whatever, nevermind」は、諦めやある種の無関心を表現する非公式なフレーズです。
イディオム:この文の中で特にイディオムは使われていませんが、フレーズ「Ooh well, whatever, nevermind」は、困難や不満に直面しても、それに対してあまり気にしない、またはそれを受け入れる態度を示しています。
文章全体の意訳:「難しいことを見つけ出すのは難しいことだった。まあ、何でもいい、気にしないよ」という文は、何か特定のことに対して苦労したり、解決が難しいと感じた経験について述べていますが、最終的にはその問題に対して諦めたり、それを重要でないものとして扱っています。
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello
With the lights out, it's less dangerous
Here we are now, entertain us
I feel stupid and contagious
Here we are now, entertain us
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido
同上
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
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日本語訳
銃を取れ、仲間を連れてこい
負け犬になったり、自分を偽るのを楽しいぜ
あいつはつまらないし、厚かましい
Oh no、俺は汚い言葉を知ってる
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello
明かりを消せば、分からない
俺たちはここにいる、楽しませろ
愚かさとウイルスに感染してる
俺たちはここにいる、楽しませろ
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido
Yeah
Hey
Yay
俺は何も取り柄がない
そのことに感謝しているよ
俺たちつまはじきの集まりはどこにだっている
これからもずっと
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello
明かりを消せば、分からない
俺たちはここにいる、楽しませろ
愚かさとウイルスに感染してる
俺たちはここにいる、楽しませろ
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido
Yeah
Hey
Yay
どうしてそう感じるのか忘れたよ
Oh yeah、俺を笑顔にするからだ
それが分かるのに時間がかかった、とても時間がかかった
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello, how low
Hello, hello, hello
明かりを消せば、分からない
俺たちはここにいる、楽しませろ
愚かさとウイルスに感染してる
俺たちはここにいる、楽しませろ
A mulatto, an albino
A mosquito, my libido
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial
A denial