英語音楽学ぶログ

ギタープレイ、作詞作曲、耳コピ、洋楽和訳、英語文法学習・・。いろんなことができるようになりたい男のブログ

MENU

【和訳文法】Raspberries-Go All The Way

本サイトはアフェリエイト広告を利用しています。

「Go All The Way」は、1972年にリリースされたRaspberriesのヒット曲で、エリック・カーメンが作詞作曲を手掛けました。パワーポップのジャンルに属し、その性的な歌詞が話題となりました。この曲は、米国でトップ5入りを果たし、バンドにとって最大のヒットとなりました。また、BBCによって放送禁止となったことも、その歴史において特筆すべき点です。


www.youtube.com

 

 

 

 

 

曲の解説 

 「Go All The Way」は、アメリカのロックバンドRaspberriesによって1972年にリリースされた楽曲で、彼らのデビューアルバム「Raspberries」からのセカンドシングルです。エリック・カーメンによって書かれたこの曲は、リリース後すぐに大ヒットし、Billboard Hot 100で5位に達し、バンドにとって唯一のゴールドレコードを獲得しました。

 この曲の背後には、性的な暗示を含む歌詞があり、そのためBBCによってイギリスでの放送が禁止されるという事態にもなりました。しかし、その歌詞は当時の若者たちには明白でありながら、検閲を回避するために巧妙に書かれていました。カーメンは、ローリング・ストーンズの「Let's Spend the Night Together」からインスピレーションを受け、「子供たちはすぐに理解できるが、権力者たちには具体的に問題視されないような露骨な性的歌詞を書きたかった」と述べています。

 また、この曲の有名なイントロのギターリフは、リードギタリストのウォーリー・ブライソンが考案したもので、彼はそのためにソングライティングのクレジットを受けるべきだと信じていました。しかし、最終的にはカーメンのみがクレジットされました。

 制作の面では、エンジニアのシェリー・ヤクスがプロトタイプのリミッターを使用して楽曲に重いダイナミックレンジ圧縮を施し、音楽のパワーを増大させました。この技術的な側面は、楽曲のインパクトを高める重要な要素でした。

 音楽評論家たちは、この曲をロックンロールの重要なテーマの一つである「彼女を説得してセックスをする」という題材について「最も優れたレコードの一つ」と評価しています。Allmusicのマーク・デミングは、「滑らかなハーモニー部分と気軽なメロディ、フック満載のブレイク、そしてピート・タウンゼントが思いついたであろうギターフィギュアを組み合わせた」と述べています。

 

文法の解説

All right
I never, never knew how complete love could be
Till she kissed me and said

単語:
All right: 大丈夫、問題ない。
Complete: 完全な、完璧な。
Kissed: キスする。
Said: 言った。

文法:
I never, never knew: この二重否定は強調を表し、過去形で使われ、「知らなかった」という意味になります。
How complete love could be: 「愛がどれだけ完全であるか」という副詞節で、可能性や潜在性を示しています。
Till she kissed me and said: 「彼女が私にキスをして言ったまで」という時間の節です。

イディオム:
Complete love: ここでは、愛の完全な形態や理想的な状態を指しています。

和訳:
大丈夫、
僕は彼女の愛どれだけ完璧なのか全く知らなかった
彼女が私にキスをして言うまで


文章全体の意訳:
この歌詞は、愛についての新たな理解や発見の瞬間を表現しています。話者は、彼女からのキスとその言葉によって、愛の完全な形がどのようなものかを初めて理解しました。これは、愛が持つ深い感情や変化を受け入れる瞬間を捉えており、その感動的な体験を通して彼の人生に新たな意味をもたらしています。


"Baby, please, go all the way

It feels so right (feels so right)
Being with you here tonight"

単語:
Baby: 愛称で、親しい人や恋人に対して使われることが多い。
Please: どうか、お願いします。
Go all the way: 何かを最後までやり遂げる、または関係を最終段階まで進めるという意味。
Feels so right: とても正しい、自然な感じがする。
Being with you: あなたと一緒にいること。
Tonight: 今夜。

文法:
Baby, please, go all the way: 命令文の形式をとっており、直訳すると「赤ちゃん、お願いだから最後までやって」となりますが、ここでの「Baby」は愛情を込めた呼びかけです。
It feels so right being with you here tonight: 「今夜、ここであなたと一緒にいるのがとても正しい感じがする」という形で、感覚を表現しています。

イディオム:
Go all the way: 文脈によっては、関係を完全に肉体的なレベルまで進めることを示唆している可能性があります。

和訳:
Baby、お願い、最後までして
それが当たり前よ(当たり前よ)
今夜、あなたといることは


文章全体の意訳:
この歌詞は、恋人たちが一緒に過ごす夜の特別な瞬間を捉えています。歌詞の中で表現されているのは、一緒にいることの自然さと、それがどれほど「正しい」と感じられるかという感覚です。また、「最後までやって」という表現には、お互いに完全にコミットすることの重要性が込められており、その瞬間の情熱と確信を伝えています。


"Please, go all the way

Just hold me close (hold me close)
Don't ever let me go (don't let me go)"


単語:
Hold me close: 私をしっかりと抱きしめて。
Don't ever let me go: 決して私を離さないで。

文法:
Please, go all the way: 命令文の形式で、直訳すると「お願いだから最後までやって」となります。
Just hold me close, don't ever let me go: 「ただ私をしっかり抱きしめて、決して離さないで」と連続した命令形で表現されています。

イディオム:
Hold me close: 身体的な接近を求める表現であり、感情的な安心感や保護を求めるニュアンスも含まれています。

和訳:
お願い、最後までして
ただ私をしっかりと抱きしめて
決して私を離さないで


文章全体の意訳:
この部分の歌詞は、愛情の深さとその恋愛関係におけるコミットメントの強さを強調しています。歌詞では、相手に対する完全な信頼と、一緒にいることの重要性を訴えており、「最後までやって」というフレーズには、関係を固く持続させたいという願望が込められています。また、「私をしっかり抱きしめて、決して離さないで」という部分は、安心感や愛情の表現として、相手に対する深い感情的依存を示しています。


I coudn't say what I wanted to say

Till she whispered, "I love you so"

単語:
Couldn't: 過去の能力や可能性を表す否定形。
Say: 言う、表現する。
Wanted: 〜したかった、という意向の過去形。
Whispered: 小声で言う、囁く。
I love you so: あなたをとても愛しています。

文法:
I couldn't say what I wanted to say: 「私は言いたかったことを言うことができなかった」という過去形の文。"Couldn't" は過去の能力の不足を示しています。
Till she whispered, "I love you so": 「彼女が『あなたをとても愛している』と囁くまで」と続く文。"Till" は時間的な限界または変化の点を導入します。

イディオム:
I love you so: このフレーズは愛情の深さを表現しており、しばしば強い感情的な強調として使われます。

和訳:
私は言いたかったことを言えなかった、彼女が「あなたをとても愛している」と囁くまで。


文章全体の意訳:
この歌詞は、話者が自分の感情を言葉にするのが難しいと感じていた状況を描写しています。しかし、相手が「あなたをとても愛している」と言ったことで、話者は自分の感情を自由に表現することができるようになりました。これは、相手からの愛の表現が、話者にとって自らの感情を開放するきっかけになったことを示しています。


"Please, go all the way

It feels so right (feels so right)
Being with you here tonight"

"Please, go all the way

Just hold me close (hold me close)
Don't ever let me go (don't let me go)"
同上

Before her love I was cruel and mean

Had a hole in the place where my heart should have been

単語:
Cruel: 残酷な、無慈悲な。
Mean: 意地悪な、卑劣な。
Hole: 穴、欠如。
Heart: 心、心臓。
Should have been: 〜されるべきだった。

文法:
Before her love: 「彼女の愛の前に」は、過去の特定の状態や期間を導入する時制の表現です。
Had a hole in the place where my heart should have been: 「私の心があるべき場所に穴があった」という過去形の文。"Should have been" は過去の期待や義務を示すモーダル動詞の使用例です。

イディオム:
Had a hole in the place where my heart should have been: 比喩的に「心が感じられない状態」や「感情的な虚無感」を表現しています。

和訳:
彼女の愛の前では、僕はひどく意地悪だった。
心の中に穴が空いていた。


文章全体の意訳:
この歌詞は、話者が愛を知る前の自分の性格を批判的に振り返っています。彼は自分が感情的に空虚で、他人に対して冷たく接していたと認識しています。しかし、彼女の愛が彼の人生に入ってから、彼の性格が変わり始めたことを暗示しています。これは愛が人を変え、より良くする力を持っているというテーマを表しています。


But now I'm changed and I feel so strange

I come alive when she does all those things to me
And she says

単語:
Changed: 変わった、変化した。
Strange: 奇妙な、普通ではない。
Come alive: 生き生きとする、活気づく。
Does all those things: あれこれする、多くのことをする。

文法:
But now I'm changed: 「でも今、私は変わった」と現在完了形を使用して、過去の出来事が現在にも影響を与えていることを示しています。
I feel so strange: 「とても奇妙に感じる」と現在形を用いて、現在の感情状態を表現しています。
I come alive when she does all those things to me: 「彼女があれこれしてくれると、私は生き生きとする」と現在形を使用し、継続的な行為の結果を示しています。

イディオム:
Come alive: 文字通りには「生き返る」ですが、ここでは「元気が出る」「活気づく」という意味で使われています。愛されることで活力を感じる様子を表現しています。

和訳:
でも今、僕は変わったし、とても奇妙な感じがする。
彼女がしてくれると、僕は元気になるんだ。
そして彼女は言った


文章全体の意訳:
この歌詞は、話者が恋人の愛によってどれほど変化したかを表現しています。彼は以前は感情的に冷たかったが、今は彼女の愛情の表現によって元気づけられ、活気づいている様子を伝えています。彼女が彼に与える影響は、彼の感情的な再生を象徴しており、彼の日常に活力をもたらしていることがうかがえます。


Come on (come on)

Come on (come on)
Come on (come on, come on)
I need you (come on)
I love you (come on)
I need you (come on)
Come on"

"Please, go all the way (baby, go all the way)

It feels so right (feels so right)
Being with you here tonight"

"Please, go all the way (baby, go all the way)

Just hold me close (hold me close)
Don't ever let me go (don't let me go)
Go all the way, yeah!
同上