ビートルズの「Anna (Go To Him)」は、グループの初期の作品であり、コード進行やメロディの面でいくつかの特徴を持っています。それでは詳しく見ていきましょう。
まず、この曲のキーはCメジャー(C調)です。Cメジャーのダイアトニックコードは以下の通りです:
I - Cメジャー (C)
ii - Dマイナー (Dm)
iii - Eマイナー (Em)
IV - Fメジャー (F)
V - Gメジャー (G)
vi - Aマイナー (Am)
vii°- Bディミニッシュ (Bdim)
それぞれのコードは、Cメジャースケールの各ステップから派生しています。
それでは歌詞とコード進行を見てみましょう:
[Verse]
C (I)
Anna
F (IV)
You come and ask me, girl
Dm (ii) G (V)
To set you free, girl
コード進行はI-IV-ii-V(1度-4度-2度-5度)のパターンを使用しています。これは、ジャズやポップ音楽でよく見られるコード進行であり、メロディラインを強調し、また曲全体を通じて一貫性を持たせるのに役立ちます。
[Chorus]
Em (iii) A7 (V/ii) Dm (ii)
But I just can't do it, Anna
Em (iii) A7 (V/ii) Dm (ii)
I just can't do it, Anna
コーラスでは、コード進行はiii-V/ii-ii(3度-2度の5度-2度)です。A7はDマイナー(ii)に先行するセカンダリ・ドミナント(V/ii)コードで、予期せぬ色彩と緊張感を曲にもたらします。
「Anna (Go To Him)」は、ビートルズの初期のスタイルをよく表しています。コード進行は比較的シンプルながら、メロディラインやリズムは予想外の要素を持っており、リスナーの耳を引くことができます。これらの要素が組み合わさることで、聞き手に印象的な曲を提供しています。