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【80年代ポップの頂点】【自然な和訳/曲解説】Michael Jackson-Bellie Jean【ファンからの熱烈なアプローチから生まれた】

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「ビリー・ジーン」は、マイケル・ジャクソンが1983年にリリースした伝説の楽曲です。ポストディスコとR&Bを融合させ、独特のリズムとダンスで世界中を魅了しました。


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和訳

She was more like a beauty queen from a movie scene
I said, "Don't mind, but what do you mean I am the one
Who will dance on the floor in the round?"
She said I am the one
Who will dance on the floor in the round
She told me her name was Billie Jean as she caused a scene
Then every head turned with eyes that dreamed of being the one
Who will dance on the floor in the round

彼女はまるで映画のワンシーンから出てきた美しいクイーンのようだった
僕は言った、「気にしないけど、どういう意味だい?僕がその人だって
みんなの前で踊るのは僕だってこと?」
彼女は「そう、あなたがその人よ」と言った
「みんなの前で踊るのはあなたよ」
彼女は「ビリー・ジーン」だと名乗り、騒ぎを起こした
そしてみんなの視線が彼女に集まった、夢見る瞳で「自分こそがその人だ」と思いながら
みんなの前で踊るのは自分だと

単語
beauty queen: 美しい女性、クイーン
in the round: 円の中で、みんなの前で
caused a scene: 騒ぎを起こす

イディオム
"don't mind": 気にしないで
"caused a scene": 騒ぎを起こす
"every head turned": みんなの注目を集める

People always told me, "Be careful of what you do
Don't go around breaking young girls' hearts" (hee-eeh)
And mother always told me, "Be careful of who you love
And be careful of what you do (oh, oh)
'Cause the lie becomes the truth" (oh, oh), eh-eh

人々はいつも僕に言っていた、「自分の行動に気をつけなさい
若い女の子の心を傷つけて回るんじゃないよ」って (ヒー)
母もいつも僕に言っていた、「誰を愛するか気をつけなさい
そして自分の行動にも注意しなさい (おお、おお)
だって嘘はやがて真実になるから」(おお、おお) えーえ

単語
breaking hearts: 心を傷つける
lie: 嘘
truth: 真実

イディオム
"breaking young girls' hearts": 若い女性の心を傷つける
"the lie becomes the truth": 嘘が真実になる

Billie Jean is not my lover, uh
She's just a girl who claims that I am the one (oh, baby)
But the kid is not my son (ooh!), uh
She says I am the one (oh, baby)
But the kid is not my son
(Hee-hee-hee, hee-hee-hee, ooh!) no, no

ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ、うん
彼女はただ「あなたがその人だ」って言い張る女の子なんだ (おお、ベイビー)
でもその子は僕の息子じゃないんだ (うう!)
彼女は「あなたがその人よ」って言うけど (おお、ベイビー)
でもその子は僕の息子じゃないんだ
(ヒーヒーヒー、ヒーヒーヒー、うう!) いや、違うんだ

単語
claim: 言い張る、主張する
son: 息子
lover: 恋人

イディオム
"the kid is not my son": その子は僕の息子じゃない
"I am the one": 私がその人だ、ここでは父親であると主張されている

For 40 days and for 40 nights, I was on her side
But who can stand when she's in demand? Her schemes and plans
'Cause we danced on the floor in the round (hee)
So take my strong advice
Just remember to always think twice
(Don't think twice!) Do think twice! (Ah-hoo)
She told my baby we'd danced 'til 3:00, then she looked at me
Then showed a photo of a baby crying, his eyes were like mine (oh, no)
'Cause we danced on the floor in the round, baby
(Ooh, hee-hee-hee)

40日と40夜の間、僕は彼女の味方だった
でも彼女が求めるものに応えられる人なんているのだろうか? 彼女の策略や計画に
だって僕たちはみんなの前で踊ったんだから (ヒー)
だから僕の強いアドバイスを聞いて
必ず二度考えることを忘れないで
(考えなくていい!)でも、考えるんだ!(アフー)
彼女は僕の恋人に「私たちは3時まで踊っていた」と言い、それから僕を見つめた
そして泣いている赤ん坊の写真を見せてきた、その瞳は僕のものとそっくりだったんだ(おお、なんてことだ)
だって僕たちはみんなの前で踊っていたんだから、ベイビー
(うう、ヒーヒーヒー)

単語
in demand: 求められている
schemes: 策略、計画
advice: アドバイス、忠告

イディオム
"think twice": 二度考える、慎重に考える
"on her side": 彼女の味方でいる
"we danced on the floor in the round": 僕たちはみんなの前で踊った(注目されていたという意味も含む)

People always told me, "Be careful of what you do
And don't go around breaking young girls' hearts" (don't break no hearts)
But she came and stood right by me
Just the smell of sweet perfume
This happened much too soon
She called me to her room, hey

人々はいつも僕に言っていた、「自分の行動に気をつけなさい
若い女の子の心を傷つけて回るんじゃないよ」(心を傷つけちゃダメだ)
でも彼女はやって来て僕のすぐそばに立った
甘い香水の香りとともに
こんなことが起こるのはあまりにも早すぎた
彼女は僕を自分の部屋に誘ったんだ、ねえ

単語
perfume: 香水
stood: 立った、立ち位置を取った
much too soon: あまりにも早すぎる

イディオム
"breaking young girls' hearts": 若い女性の心を傷つける
"much too soon": あまりにも早すぎる、タイミングが早い

Billie Jean is not my lover (hoo)
She's just a girl who claims that I am the one, uh
But the kid is not my son
No-no-no, no-no-no-no-no-no (hoo)
Billie Jean is not my lover, uh
She's just a girl who claims that I am the one (oh, baby)
But the kid is not my son (no, no)
She says I am the one (oh, baby)
But the kid is not my son
(No, hee-hee)
Hee! Hoo!

ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ(フー)
彼女はただ「あなたがその人だ」と言い張る女の子なんだ、うん
でもその子は僕の息子じゃないんだ
いやいやいや、違うんだ(フー)
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない、うん
彼女はただ「あなたがその人よ」と言い張る女の子なんだ(おお、ベイビー)
でもその子は僕の息子じゃないんだ(いや、違う)
彼女は「あなたがその人よ」と言うけど(おお、ベイビー)
でもその子は僕の息子じゃないんだ
(いや、ヒーヒー)

ヒー! フー!

単語
claims: 主張する、言い張る
son: 息子
lover: 恋人

イディオム
"the kid is not my son": その子は僕の息子じゃない
"I am the one": 自分がその人だ(彼女の主張する子供の父親であるという意味)

She says I am the one, uh
But the kid is not my son
No-no-no, hoo (oh)
Billie Jean is not my lover
She's just a girl who claims that I am the one (you know what you did to me, baby)
But the kid is not my son
No-no-no, no-no-no-no
She says I am the one (no)
But the kid is not my son (no-no-no)
She says I am the one (you know what you did)
She says he is my son (breakin' my heart, babe)
She says I am the one
Yeah, Billie Jean is not my lover, uh
Yeah, Billie Jean is not my lover, uh
Yeah, Billie Jean is not my lover, uh
Yeah, Billie Jean is not my lover, uh (don't call me Billie Jean, hoo)
Billie Jean is not my lover, uh (she's not at the scene)
Yeah, Billie Jean is not...

彼女は「あなたがその人よ」と言うけど、うん
でもその子は僕の息子じゃないんだ
いやいや、違うんだ(おお)
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
彼女はただ「あなたがその人だ」と言い張る女の子なんだ(君が僕に何をしたかわかっているだろう、ベイビー)
でもその子は僕の息子じゃないんだ
いやいやいや、違うんだ

彼女は「あなたがその人よ」と言う(いや)
でもその子は僕の息子じゃないんだ(いやいやいや)
彼女は「あなたがその人よ」と言う(君が何をしたか知ってるだろ)
彼女は「彼はあなたの息子よ」と言う(僕の心を傷つけるんだ、ベイビー)
彼女は「あなたがその人よ」と言う

そうさ、ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ、うん
そうさ、ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ、うん
そうさ、ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ、うん
そうさ、ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ、うん(僕をビリー・ジーンって呼ばないで、フー)
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃないんだ(彼女は現場にはいなかった)
そうさ、ビリー・ジーンは...

単語
claims: 主張する、言い張る
son: 息子
breakin' my heart: 僕の心を傷つける

イディオム
"the kid is not my son": その子は僕の息子じゃない
"you know what you did": 君が何をしたかわかっているだろう
"breakin' my heart": 心を傷つける

 

曲解説

Michael Jacksonマイケル・ジャクソン)の「Billie Jean(ビリー・ジーン)」は、1982年にリリースされ、ポップミュージックの歴史を変えたと言われる伝説的な楽曲です。この曲は、1982年にリリースされたアルバム『Thriller(スリラー)』に収録され、マイケル・ジャクソンを「キング・オブ・ポップ」として確固たる地位に押し上げました。独特なベースライン、シンセサイザーサウンド、ジャクソンの象徴的なボーカルが一体となった「Billie Jean」は、現代のポップミュージックに大きな影響を与え続けています。今回は、「Billie Jean」の制作背景や歌詞に込められたメッセージ、そしてこの曲が音楽業界に与えた革命的な影響について詳しく解説していきます。

アルバム情報

「Billie Jean」は、1982年11月30日にリリースされたマイケル・ジャクソンの6枚目のスタジオアルバム『Thriller』に収録されています。『Thriller』は、クインシー・ジョーンズがプロデュースを手掛けたアルバムで、世界中で1億枚以上の売り上げを記録し、史上最も売れたアルバムとして知られています。アルバムには「Beat It」や「Thriller」などのヒット曲が収録されており、その中でも「Billie Jean」は特に人気の高い楽曲となりました。

この曲は1983年1月2日にシングルカットされ、アメリカのBillboard Hot 100チャートで7週連続1位を記録し、世界中の音楽チャートでトップにランクインしました。マイケル・ジャクソンにとって「Billie Jean」は、彼の音楽キャリアを決定づけた楽曲であり、ポップミュージックの歴史においても最も重要な楽曲の一つです。

Michael Jacksonとは

マイケル・ジャクソンは、1960年代にジャクソン5のメンバーとして音楽業界にデビューし、1970年代から1980年代にかけてソロアーティストとして世界的な成功を収めたアメリカのシンガーソングライター、ダンサー、パフォーマーです。彼は、「キング・オブ・ポップ」として知られ、エンターテインメント業界におけるアイコン的存在となりました。

マイケルの音楽は、ポップ、R&B、ロック、ファンク、ソウルなど、さまざまなジャンルを融合した独自のスタイルが特徴で、そのダンスパフォーマンスとボーカルテクニックは多くのアーティストに影響を与えました。「Billie Jean」は、彼の音楽的才能と独創性を象徴する楽曲であり、そのダンスやファッションスタイルも含め、時代を超えて愛され続けています。

「Billie Jean」の誕生と背景

「Billie Jean」の制作において、マイケル・ジャクソンは自身の経験や、ファンからの熱烈なアプローチに触発されたと言われています。彼は、インタビューで「ビリー・ジーン」という女性が誰か特定の人物ではないと語っていますが、楽曲のテーマは、自分がスターになったことで遭遇するようになった、女性たちの嘘や執着、そして偽りの愛についてのものであると述べています。

特に、ジャクソンは女性が自分の子供だと主張して彼を追い回してきた出来事からインスピレーションを受け、この曲を書き上げました。「Billie Jean」という名前は、特定の女性ではなく、彼の周りにいた無数の女性たちの集合的な存在を象徴しているのです。

また、この楽曲の制作には、プロデューサーであるクインシー・ジョーンズの意見や提案も大きく影響しています。ジョーンズは、曲のタイトルを変更しようと提案しましたが、マイケルはこれを拒否し、自分が感じたままのタイトルとテーマで楽曲を完成させました。その結果、「Billie Jean」は、マイケル・ジャクソンが自らの経験と感情を率直に表現した一曲となったのです。

制作秘話 - ベースラインとプロダクションの革新性

「Billie Jean」の制作において、特に注目すべきはその特徴的なベースラインです。このベースラインは、マイケル・ジャクソン自身が頭の中で作り上げ、ベーシストのルイス・ジョンソンが演奏したものです。曲全体を通してリズムセクションはシンプルでありながらも非常に力強く、独特なグルーヴを生み出しています。

また、楽曲には当時としては革新的なサウンドエフェクトや録音技術が取り入れられており、クインシー・ジョーンズとエンジニアのブルース・スウェディーンが協力して、非常にクリアで立体的な音響を作り出しました。ブルース・スウェディーンは「部屋に空気感を持たせるように録音した」と語っており、この手法によって楽曲全体に浮遊感と躍動感が生まれています。

さらに、マイケル・ジャクソンのボーカルテイクは、何度も取り直され、完璧を追求した結果生まれたものです。特に、彼の独特な「フーッ!」というシャウトや、歌詞に込められたエモーショナルな表現は、曲の持つ緊張感とドラマ性をさらに高めています。

歌詞に込められたメッセージと解釈

「Billie Jean」の歌詞は、謎めいたストーリーと感情的な表現が交錯しており、様々な解釈が可能です。歌詞の内容は、「Billie Jean」という女性が主人公に対し「あなたの子供の父親はあなたよ」と主張するというもので、主人公は「彼女は僕の恋人なんかじゃない」と否定し続けるという展開です。

サビ部分の「The kid is not my son(その子は僕の子供じゃない)」というフレーズは、主人公の葛藤や疑念、そして自分自身の無実を訴える姿を描いています。このように、曲全体を通じて「嘘」「裏切り」「誘惑」といったテーマが浮かび上がり、スターとしての孤独や、人間関係における不信感を描いていると解釈できます。

また、マイケル・ジャクソンはこの曲で、彼自身が感じていた世間やメディアの注目と、それに伴うプレッシャーや誤解を表現したとも言われており、「Billie Jean」は単なる恋愛の物語ではなく、彼の人生における真実と幻想の境界を描いたものとも考えられます。

音楽シーンへの影響と成功

「Billie Jean」は、リリース後すぐに世界中で爆発的なヒットとなり、マイケル・ジャクソンをスターダムに押し上げる原動力となりました。この曲の成功により、『Thriller』は史上最も売れたアルバムとなり、ポップミュージックのジャンルを超えた名作として今なお語り継がれています。

さらに、1983年3月25日に行われたNBCの特別番組『Motown 25: Yesterday, Today, Forever』でのマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」パフォーマンスは、彼のキャリアの中で最も象徴的な瞬間の一つです。この番組で初めて披露された「ムーンウォーク」は、一夜にして彼のトレードマークとなり、世界中のファンを魅了しました。この瞬間は、ポップミュージックにおけるダンスパフォーマンスのスタイルを永遠に変えたと言えます。

また、「Billie Jean」は、MTVで黒人アーティストとして初めてヘビーローテーションされたミュージックビデオでもあり、これがきっかけでMTVのプラットフォームにおける人種的な壁を打ち破り、黒人アーティストが主流の音楽メディアで活躍する道を切り開きました。

雑学:伝説のペニーローファーと白い手袋

「Billie Jean」と言えば、マイケル・ジャクソンのパフォーマンスで見せた黒いペニーローファーと白い手袋のファッションスタイルが思い浮かびます。彼が『Motown 25』でこのスタイルを披露した瞬間は、音楽史において象徴的な出来事となり、彼のファッションセンスも同時に世界中に広まりました。特に、彼のムーンウォークと白い手袋は、その後の彼のシグネチャースタイルとなり、マイケル・ジャクソンの象徴として今もなお語り継がれています。

まとめ

「Billie Jean」は、マイケル・ジャクソンが持つ音楽的な才能と革新性を余すことなく詰め込んだ名曲であり、そのメッセージやサウンド、そしてパフォーマンスは時代を超えて多くの人々に影響を与え続けています。この曲を通じて、マイケル・ジャクソンはポップミュージックの枠を超えた存在となり、彼の名前を「キング・オブ・ポップ」として永遠に刻みつけました。

「Billie Jean」は、単なるヒット曲にとどまらず、ポップミュージックの可能性を広げ、音楽とダンスの新たなスタンダードを確立した楽曲として、その輝きを放ち続けることでしょう。