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【時代を超える愛の賛歌】【自然な和訳/曲解説】The Beatles-Hey Jude【ジョンレノンの息子に向けたメッセージ】

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ビートルズの「ヘイ・ジュード」は、1968年にリリースされた感動的なバラードです。ポール・マッカートニーが作詞作曲し、ジョン・レノンの息子ジュリアンを慰めるために書かれました。この曲は、その後のポップミュージックに大きな影響を与えました。


www.youtube.com

和訳

Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

ねぇ、ジュード、悪くしないで
悲しい歌をもっと良いものに変えてごらん
彼女を心に受け入れることを忘れないで
そうすれば、そこから良くしていけるはずだよ

単語
make it bad: 悪くする
sad song: 悲しい歌
make it better: 良くする

イディオム
"take a sad song and make it better": 悲しいことをポジティブに変える、状況を改善する
"let her into your heart": 彼女を心に受け入れる、愛や感情をオープンにする

 

Hey Jude, don't be afraid
You were made to go out and get her
The minute you let her under your skin
Then you begin to make it better

ねぇ、ジュード、怖がらないで
君は彼女を追いかけるために生まれてきたんだ
彼女を心の奥深くに受け入れた瞬間に
そこから良くしていくことが始まるんだ

単語
afraid: 怖がる、恐れる
go out and get her: 彼女を追いかけて手に入れる
under your skin: 心の奥深くに

イディオム
"don't be afraid": 恐れないで、心配しないで
"go out and get her": 彼女を追いかけて手に入れる、積極的に行動する
"let her under your skin": 彼女を心の奥深くに受け入れる、深く愛する

 

And anytime you feel the pain, hey Jude, refrain
Don't carry the world upon your shoulders
For well you know that it's a fool who plays it cool
By making his world a little colder
Na, na, na, naa-naa
Na, na, naa-naa

そして、痛みを感じるときはいつでも、ねぇジュード、思いとどまって
世界を背負い込まないで
わかっているだろう、クールを装うのは愚かなことだって
自分の世界を少し冷たくしてしまうだけだから
Na, na, na, naa-naa
Na, na, naa-naa

単語
refrain: 思いとどまる、自制する
carry the world upon your shoulders: 世界を背負う
fool: 愚か者
plays it cool: クールを装う、冷静を装う

イディオム
"carry the world upon your shoulders": 全ての重荷を背負う
"plays it cool": クールを装う、感情を見せない

 

Hey Jude, don't let me down
You have found her, now go and get her (let it out and let it in)
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

ねぇ、ジュード、僕をがっかりさせないで
君は彼女を見つけたんだから、今すぐ手に入れに行くんだ(感情を解放して受け入れよう)
彼女を心に受け入れることを忘れないで
そうすれば、そこから良くしていけるはずだよ

単語
let me down: がっかりさせる
found: 見つけた
let it out and let it in: 感情を解放して受け入れる

イディオム
"don't let me down": 僕をがっかりさせないで
"go and get her": 手に入れに行く、積極的に行動する
"let her into your heart": 彼女を心に受け入れる

 

So let it out and let it in, hey Jude, begin
You're waiting for someone to perform with
And don't you know that it's just you, hey Jude, you'll do
The movement you need is on your shoulder
Na, na, na, naa-naa
Na, na, naa-naa, yeah

だから感情を解き放ち、受け入れるんだ、ねぇジュード、始めるんだ
君は一緒に何かを成し遂げる誰かを待っているけれど
でも気づいていないのかい、それは君自身なんだよ、ジュード、君ならできる
君に必要な行動はもうそこにあるんだ
Na, na, na, naa-naa
Na, na, naa-naa, yeah

単語
perform: 行動する、成し遂げる
movement: 動き、行動
on your shoulder: 君の肩にある

イディオム
"let it out and let it in": 感情を解放して受け入れる
"you'll do": 君ならできる
"the movement you need is on your shoulder": 必要な行動は君自身の中にある

 

Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her under your skin
Then you'll begin to make it
Better, better, better, better, better, better, oh yeah!

ねぇ、ジュード、悪くしないで
悲しい歌をもっと良いものに変えてごらん
彼女を心の奥深くに受け入れることを忘れないで
そうすれば、そこからもっと良くしていけるんだ
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと良くなる、そうだよ!

単語
take: 変える、受け取る
under your skin: 心の奥深くに
better: より良く

イディオム
"make it bad": 悪くする
"take a sad song and make it better": 悲しい状況をより良いものに変える
"let her under your skin": 彼女を心の奥深くに受け入れる

 

Na, na, na, na-na-na-naa (yeah, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah)
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude (Jude, Jude, a Jude, a Jude, a Juda-Judey)
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude (Jude, Jude, Jude, Jude, Jude)
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude

Hey, you know you can make it, Jude, Jude, you're not gonna break it

ねぇ、ジュード、君ならできるんだ、わかっているだろう
ジュード、ジュード、君は絶対に挫けないよ

単語
make it: 成功する、やり遂げる
break it: 挫ける、失敗する

イディオム
"you can make it": 君ならできる、成功できる
"you're not gonna break it": 挫けない、諦めない


Na, na, na, na-na-na-naa (don't make it bad, Jude)
Take a sad song and make it better
Na-na-na-naa, hey, Jude (Jude)
Hey Jude, woah!
Na, na, na, na-na-na-naa (Jude)
Na-na-na-naa, hey, Jude (yeah, hey, hey, hey, hey)
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude (now Jude, Jude, Jude, Jude, Jude, Jude!)
Na, na, na, na-na-na-naa (yeah, yeah, yeah, yeah)
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude (na-na-na-na-na-na-na-na, la-la-la-la-la-la-la-lao)
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa (take it, Jude)
Na-na-na-naa, hey, Jude (yeah, yeah, yeah, yeah)
Na, na, na, na-na-na-naa (yeah, yeah, yeah, yeah)
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude
Na, na, na, na-na-na-naa
Na-na-na-naa, hey, Jude

曲解説

The Beatlesザ・ビートルズ)の「Hey Jude」は、1968年にリリースされ、瞬く間に世界中で愛される名曲となったロック史における不朽の名作です。この曲は、希望と愛、そして優しさに満ちたメッセージで多くの人々の心をつかみ、今なお時代を超えて愛されています。今回は、「Hey Jude」の制作背景や歌詞に込められたメッセージ、ビートルズがこの曲に託した願いとその音楽的な革新性について詳しく解説していきます。

アルバム情報

Hey Jude」は、1968年8月26日にシングルとしてリリースされました。この曲は、アルバムには収録されていないスタンドアローンのシングルでありながら、ビートルズにとって最も象徴的な楽曲の一つとして知られています。アメリカのBillboard Hot 100では9週連続1位を記録し、1968年の年間チャートでも1位を獲得しました。シングルのB面には「Revolution」が収録され、ロックンロールの歴史における最も成功したシングルの一つとなりました。

Hey Jude」は、7分11秒という当時としては異例の長さを持つ楽曲であり、ラジオで流されるシングル曲の常識を覆すものでした。しかし、その長さにもかかわらず、曲はリリースと同時に大ヒットし、ビートルズの音楽的な革新性を改めて証明することとなりました。

Hey Jude

Hey Jude

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The Beatlesとは

ザ・ビートルズは、ジョン・レノンJohn Lennon)、ポール・マッカートニーPaul McCartney)、ジョージ・ハリスンGeorge Harrison)、リンゴ・スターRingo Starr)の4人で構成され、1960年代から1970年代初頭にかけて音楽シーンを席巻した英国のロックバンドです。彼らは、ロック、ポップ、サイケデリック、フォーク、ブルースなど多様なジャンルを取り入れながら、革新的な音楽を生み出し続け、世界中の音楽に多大な影響を与えました。

Hey Jude」は、そんなビートルズがキャリアの後半に差し掛かった時期にリリースされた楽曲であり、彼らが成長し、成熟したアーティストとして進化を遂げた証とも言えます。

Hey Jude」の誕生と背景

Hey Jude」は、ポール・マッカートニージョン・レノンの息子、ジュリアン・レノンを思って書いた曲として知られています。1968年、ジョン・レノンが妻シンシアと離婚し、新しい恋人であるオノ・ヨーコと交際を始めた頃、当時5歳だったジュリアン・レノンは両親の離婚によって辛い思いをしていました。そんな時、ポール・マッカートニーは車を運転している途中に「Hey Jules(ヘイ、ジュールズ)」というフレーズを思いつき、ジュリアンに対する励ましのメッセージとしてこの曲を作り始めたのです。

後に、「Jules」という名前を「Jude」に変更することで、タイトルが「Hey Jude」となりました。この変更について、マッカートニーは「Jude」の方がより歌詞にフィットし、響きが良かったからだと語っています。こうして生まれた「Hey Jude」は、ただジュリアン・レノンを慰めるだけでなく、失恋や困難に直面する全ての人に向けた励ましのメッセージへと発展しました。

制作秘話 - 温かさと壮大さを兼ね備えた楽曲

Hey Jude」の制作は、1968年7月から8月にかけてロンドンのトライデント・スタジオで行われました。この曲は、ピアノ、ベース、ドラムというシンプルな編成で始まりますが、次第にストリングスやホーンセクション、コーラスが加わり、楽曲全体が壮大なものへと変化していきます。特に、後半の「Na-na-na-na-na-na-na, na-na-na-na, Hey Jude」という部分は、観客全員が一緒に歌えるようなアンセム的なパートとなっており、ライブでは観客が大合唱することで有名です。

また、この曲のレコーディングでは、プロデューサーのジョージ・マーティンが当初、楽曲の長さに懸念を示しましたが、マッカートニーは「この曲は長さがあるからこそ意味がある」と主張し、最終的にはそのままリリースされることになりました。その結果、7分以上の長さでありながらも、シンプルで親しみやすいメロディーと心に残る歌詞によって、「Hey Jude」は多くのリスナーの心を掴むこととなりました。

歌詞に込められたメッセージと解釈

Hey Jude」の歌詞は、冒頭の「Hey Jude, don't make it bad, take a sad song and make it better(ヘイ、ジュード、悲しみに負けないで、悲しい歌をより良いものに変えて)」というフレーズから始まり、全編を通して優しさと励ましに満ちています。ポール・マッカートニーは、ジュリアン・レノンだけでなく、全ての人に対して「困難に直面しても、自分を信じて前に進むことが大切だ」というメッセージを伝えたかったのです。

サビ部分で繰り返される「Na-na-na-na」というフレーズは、言葉を超えた感情を表現しており、聴く者すべてを包み込むような温かさを感じさせます。このシンプルでありながらも心に残るメロディーは、多くのリスナーにとって共感を呼ぶものであり、時代を超えて愛され続ける理由となっています。

また、「Hey Jude」の歌詞には、「You have found her, now go and get her(彼女を見つけたなら、今度は手に入れなさい)」というフレーズがあり、これは新しい恋愛や人生の挑戦に対する背中を押すメッセージとも解釈されています。こうしたポジティブなメッセージが、曲全体に希望と勇気を与え、聴く者にとっての人生の応援歌として機能しているのです。

音楽シーンへの影響と成功

Hey Jude」は、リリースされるやいなや世界中で大ヒットを記録し、ビートルズの代表曲としてだけでなく、ポピュラーミュージック史においても重要な位置を占める楽曲となりました。その斬新な構成や長尺にもかかわらず、多くのリスナーに親しまれたことは、音楽業界において大きな驚きをもたらしました。

また、「Hey Jude」は、その年の様々な音楽チャートで1位を獲得し、ビートルズのキャリアの中でも最大のヒットの一つとなりました。さらに、この曲は世界中のアーティストによってカバーされ続け、映画やテレビ、CMなどでも頻繁に使用されるなど、その影響力は今もなお色褪せることがありません。

雑学:ビートルズの初のアップル・レコードリリース曲

Hey Jude」は、ビートルズが設立したレコードレーベル「Apple Records」からリリースされた最初のシングルです。アップル・レコードは、ビートルズが自身の音楽活動をより自由に行うために設立したレーベルであり、「Hey Jude」の大ヒットによって、そのスタートを華々しく飾ることとなりました。また、アップル・レコードのロゴであるリンゴが刻まれたレコードは、その後もビートルズの象徴として知られるようになりました。

まとめ

Hey Jude」は、ポール・マッカートニーの優しさと希望に満ちたメッセージが込められた名曲であり、ビートルズの音楽が持つ普遍的な魅力を象徴する存在です。その壮大なサウンドと心に響く歌詞は、時代を超えて多くのリスナーに愛され続けています。

ビートルズがこの曲に託した「困難に立ち向かう勇気」と「愛と優しさ」は、今もなお多くの人々に力を与え続けており、「Hey Jude」は永遠に色褪せることのないロック史上最高のアンセムとして、その輝きを放ち続けることでしょう。