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【和訳文法】Blind Love-B.B. King

盲目的な愛の歌、名曲「Blind Love」の和訳、文法解説をしていきます。

Blind Love (Remastered) - YouTube

 

 

 

 

  1. 曲について

    この曲は、元々はテキサス出身のブルース・シンガー、リル・ソニー・ボーイ(Lil' Son Jackson)が1949年に録音したもので、彼の最大のヒット曲となりました。リル・ソニー・ボーイは、ギターとハーモニカを使って独特のカントリー・ブルースを奏でるアーティストでしたが、1950年代になると音楽活動から遠ざかり、自動車修理工として働くようになりました。

    B.B.キングは、リル・ソニー・ボーイの曲を気に入り、1953年に自分のスタイルに合わせてカバーしました。彼は、歌詞やメロディーを変えずに、エレクトリック・ギターとバンドを加えて、都会的で洗練されたサウンドに仕上げました。彼のギター・プレイは、T-ボーン・ウォーカーの影響を受けており、シングル・ノートで流麗なフレーズを弾きます。また、彼の歌声は、ゴスペルやR&Bの影響を感じさせる力強さと感情表現があります。

    この曲は、失恋した男性の切ない気持ちを歌っています。彼は、自分が盲目的に愛していた女性に裏切られたことに気づきますが、それでも彼女を忘れられません。彼は、「Blind love is worse than anything I know=「盲目的な愛は私が知っている何よりも悪い」」と繰り返し歌いますが、「Blind love is the only kind of love I know=盲目的な愛は唯一の愛だ」とも歌います。つまり、彼は盲目的な愛が苦しいことはわかっているけれども、それ以外の愛を知らないのです。彼は自分自身に嘘をついても、彼女を愛してしまうのです。

    この曲は、B.B.キングの初期のヒット曲のひとつとなりましたが、後にもっと大きな成功を収めることになります。1969年に発表されたアルバム『Completely Well』に収録されたバージョンでは、「Thrill Is Gone」と同様にストリングスやホーンセクションが加わりました。このアルバムは彼の商業的なピークとなりました。また、1978年に発表されたアルバム『Midnight Believer』では、「Blind Love」をディスコ調にアレンジしました。このアルバムは彼の実験的な作品として評価されています。

    B.B.キングは、この曲をライブでもよく演奏しました。彼は、自分のギターにルシールという名前をつけていましたが、この曲では「ルシール、私の盲目的な愛を教えてくれ」と歌っています。彼は、ギターと会話するように歌い、観客とのコミュニケーションもとります。彼のライブは、彼の人柄やユーモアが伝わるものでした。

    B.B.キングは、2015年に亡くなりましたが、彼の音楽は今もなお多くの人々に愛されています。彼は、ブルースの歴史に大きな足跡を残しましたが、「Blind Love」はその中でも特に重要な曲のひとつです。彼は、この曲で自分の感情や苦悩を素直に表現しましたが、それが多くの人々の心に響いたのでしょう。彼は、「Blind love is worse than anything I know」と歌いましたが、「Blind love is the only kind of love I know」とも歌いました。

     


     

     

  2. 文法の解説

    People, I was standing at my window
    Tears running all down my cheeks
    Yes, standing at my window
    Tears running all down my cheeks

    "People": この単語は、話者が聞き手(または聞き手の集団)に対して話していることを示す一般的な呼びかけとして使われることがあります。この場合、"People"は話者が聞き手の注意を引くために使っていると解釈できます。
    "I was standing": この部分は過去進行形で、話者が窓の前に立っていたという継続的な行動を表しています。"Was"は助動詞で、主語"I"に合わせて使われています。"Standing"は動詞"stand"の現在分詞形で、継続的な行動を示します。
    "at my window": この前置詞句は、話者が立っていた場所を特定します。"At"は前置詞で、特定の場所にいることを示し、"my window"は話者の窓を指します。
    全体として、このフレーズは「皆さん、私は窓の前に立っていました」という意味になります。

    "Tears": この名詞は「涙」という意味です。話者の感情を表現しています。
    "running": この動詞は「流れる」という意味で、涙が頬を流れ落ちる様子を描写しています。
    "all down": この表現は強調のために使われ、涙が頬全体を覆って流れ落ちる様子を強調しています。
    "my cheeks": この名詞句は話者の「頬」を指しています。
    全体として、このフレーズは「涙が私の頬全体を流れ落ちていた」という意味になります。

    Well, I could see the woman I'm loving

    "Well": この単語は、話者が新しい考えに移る際の間投詞としてよく使われます。ここでは、話者が前の文から新しい情報に移ることを示しています。

    "I could see": この部分は、話者が女性を見ることができたという能力を表しています。"Could"は、過去の能力を表す助動詞で、この文脈では話者が女性を見ることができたという事実を示しています。

    "the woman I'm loving": この名詞句は、話者が愛している特定の女性を指しています。"I'm loving"は現在進行形で、話者が現在その女性を愛しているという継続的な行動を示しています。

    全体として、このフレーズは「まあ、私は自分が愛している女性を見ることができた」という意味になります。

    Stopping everyone in the world she meets

    "Stopping": この動詞は「止める」または「立ち止まらせる」という意味で、ここでは女性が他の人々との出会いで彼らを立ち止まらせる行動を示しています。

    "everyone": この代名詞は「全ての人々」を指し、女性が出会う全ての人々に対して何かをしていることを示しています。

    "in the world": この前置詞句は「世界中で」という意味で、女性が出会う人々の範囲を非常に広く表しています。

    "she meets": この動詞句は「彼女が出会う」という意味で、女性が出会う人々に対して何かをするという事実を示しています。

    全体として、このフレーズは「彼女が出会う世界中の全ての人々を立ち止まらせる」という意味になります。

    Well, standing on the corner
    Between 35th and Main
    Well, standing on the corner, people
    Between 35th and Main

    "standing on the corner": この部分は、話者または誰かが角に立っている様子を描写しています。"Standing"は動詞"stand"の現在分詞形で、継続的な行動を示します。"On the corner"は特定の場所、すなわち交差点の角にいることを示しています。
    "Between 35th and Main": この前置詞句は、具体的な場所を特定しています。"35th"と"Main"は通りの名前で、角がこれらの通りの間にあることを示しています。
    全体として、このフレーズは「まあ、35th通りとMain通りの間の角に立っている」という意味になります。

     Yeah, that's where a blind man's seen my woman

    "Yeah": この単語は「はい」または「うん」という意味で、話者が前の文に同意していることを示します。

    "that's where": この部分は「それが場所だ」という意味で、特定の場所を指しています。この場合、前の文で言及された角(35th通りとMain通りの間)を指しています。

    "a blind man's seen": この部分は「盲目の男が見た」という意味で、盲目の男が話者の女性を「見た」という事実を示しています。ここでの「見た」は文字通りの意味ではなく、盲目の男が何らかの方法で女性に気づいた、または女性の存在を感じたという比喩的な意味で使われている可能性があります。

    "my woman": この名詞句は話者の女性、恋人、または配偶者を指しています。

    全体として、このフレーズは「うん、それが盲目の男が私の女性を見た場所だ」という意味になります。

    People, a dumb man called her name, well alright

    "a dumb man": この名詞句は「口のきけない男」または「愚かな男」という意味で、特定の人物を指しています。"Dumb"は、文字通りには「口のきけない」=無口という意味ですが、俗語として「愚かな」という意味もあります。

    "called her name": この動詞句は「彼女の名前を呼んだ」という意味で、その男が話者の女性の名前を呼んだという事実を示しています。

    "well alright": この間投詞は、話者が何かに同意しているか、あるいは何かを受け入れていることを示す一般的な表現です。この文脈では、話者が前述の事実(愚かな男が彼女の名前を呼んだ)を受け入れていることを示していると解釈できます。

    全体として、このフレーズは「皆さん、愚かな男が彼女の名前を呼んだ、まあいい」という意味になります。
    この部分難しい。皆さんならどう訳しますか?

    He said, "Oh, I'm blind
    You brought eyesight and made me see"
    "Oh yes, I'm blind
    You brought eyesight and made me see"

    "He said": この部分は「彼が言った」という意味で、次に続く引用文の導入部分です。

    "Oh, I'm blind": この部分は「ああ、私は盲目だ」という意味で、話者(この場合は「彼」)が自分の盲目であることを宣言しています。"Oh"は感嘆詞で、感情や驚きを表します。

    "You brought eyesight and made me see": この部分は「あなたが視力をもたらし、私に見ることをさせた」という意味で、話者が女性に対して感謝していることを示しています。ここでの「視力をもたらす」や「見ることをさせる」は、文字通りの意味ではなく、女性が話者に新しい洞察や理解をもたらしたという比喩的な意味で使われている可能性があります。

    全体として、このフレーズは「彼が言った、"ああ、私は盲目だ、あなたが視力をもたらし、私に見ることをさせた"」という意味になります。

    Yes, and the dumb man asked a question

    "Yes": この単語は肯定の返答で、話者が前の文に同意していることを示します。この場合、話者が前の文の事実を確認していると解釈できます。

    "and": この接続詞は、前の文と次の文をつなげます。

    "asked a question": この動詞句は「質問をした」という意味で、その男が質問をしたという事実を示しています。

    全体として、このフレーズは「はい、そして口のきけない男が質問をした」という意味になります。

    "Woman, who may your good man be?"

    "Woman": この単語は、話者が女性に直接話しかける際の呼びかけとして使われます。この場合、話者が女性の注意を引くために使っていると解釈できます。

    "who may your good man be?": この部分は疑問文で、「あなたの良い男(恋人や夫など)は誰ですか?」という意味です。

    "who": この代名詞は疑問文で使われ、人物に関する質問をする際に使用されます。
    "may": この助動詞は、疑問文で使われることがあり、特に丁寧な質問をする際に使用されます。
    "your good man": この名詞句は、女性の恋人、夫、または重要な男性を指しています。"Good man"は、親しい関係にある男性を指す一般的な表現で、この文脈では恋人や夫を指している可能性があります。
    全体として、このフレーズは「女性よ、あなたの良い男(恋人や夫など)は誰ですか?」という意味になります。

    Yes, I'm standing by trembling, people
    People, my heart's laying in my hand
    Whoa, I'm standing by trembling, darling
    With my heart's laying in my hand

    "Yes": この単語は肯定の返答で、話者が前の文に同意していることを示します。

    "I'm standing by": この部分は「私は待機している」という意味で、話者が特定の場所に立っているか、あるいは特定の状況で待機していることを示しています。"Standing by"は、待機している、準備ができている、または特定の場所にいるという意味で使われることがあります。

    "trembling": この動詞は「震える」という意味で、話者が恐れ、興奮、または緊張していることを示しています。"Trembling"は現在分詞形で、話者が震えている継続的な状態を描写しています。

    "people": この単語は、話者が聞き手(または聞き手の集団)に対して話していることを示す一般的な呼びかけとして使われることがあります。この場合、"People"は話者が聞き手の注意を引くために使っていると解釈できます。

    全体として、このフレーズは「はい、私は震えながら待機している、皆さん」という意味になります。

    "my heart's laying in my hand": この部分は「私の心は私の手の中にある」という意味で、話者が自分の感情を完全に開放していることを示しています。この表現は比喩的で、話者が自分の感情を他人に見せている、または自分の感情に完全に開放的であることを示しています。"Laying"は"lay"の現在進行形で、心が手の中に置かれている状態を示します。

    全体として、このフレーズは「皆さん、私の心は私の手の中にあります」という意味になります。

    Well, I could hear my baby say
    "Lord, I ain't got no man"
    "I could hear my baby say": この部分は「私は私の恋人が言うのを聞くことができた」という意味で、話者が恋人("baby")が言った言葉を聞いたという事実を示しています。
    "could": この助動詞は、過去の能力や可能性を示します。
    "my baby": この名詞句は話者の恋人を指し、親しい関係にある人物に対する愛情深い呼びかけです。

    "Lord, I ain't got no man": この引用部分は恋人が言った言葉で、以下の意味を持っています。
    "Lord": この単語は感嘆詞として使われ、驚きや強い感情を表します。
    "I ain't got no man": この部分は「私には男がいない」という意味で、二重否定の俗語的な表現です。"Ain't"は「have not」の俗語的な短縮形で、"no"は否定を強調します。
    全体として、このフレーズは「まあ、私は私の恋人が言うのを聞くことができた、"主よ、私には男がいない"」という意味になります。

     

  3. 日本語訳

    お前ら、俺は窓辺に立っていたんだ
    涙が頬を流れた
    そう、窓辺に立って
    涙が頬を伝っていた
    愛する女性が見えたんだ
    みな彼女を見ると止まってしまう

    立っていたんだ、通りの角で
    35番通りとメイン通りの間で
    立っていたんだ、お前ら
    35番通りとメイン通りの間で
    そう、そこで盲目の男が愛する人を見たんだ
    みんな、しゃべらない男が彼女の名前を呼んだ、well alright


    彼は言った「あぁ、私は盲目だ
    あなたが視力戻し、見ることができるようにしてくれた」
    「そうだ、私は盲目
    あなたが視力戻し、見ることができるようにしてくれた」
    無口な男が聞いた
    「君の恋人は誰だい?」


    そうだ、震えていろ、みんな
    みんな、心ここにあらずだ
    Whoa、震えていろ、darling
    心ここにあらずだ

    愛する人が言ったんだ
    「私に男はいないわ」

     

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