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【和訳文法】Honey Don't-The Beatles

beatlesのみんなが大好きな曲。カール・パーキンスHoney Don't」の和訳、文法解説をしていきます。


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  1. 曲について

     この曲は、ロカビリーの伝説的なミュージシャン、カール・パーキンスが1956年に発表した曲で、彼の代表曲「ブルー・スエード・シューズ」のB面に収録されていました。パーキンスはこの曲を「非常に刺激的で、いくつかの点で有名な作品よりも優れている」と自負していましたが、チャートにはあまり入らず、知名度は低かったのです。

     しかし、ビートルズはこの曲を大好きで、ライブやラジオ番組で何度も演奏していました。特にリンゴ・スターがこの曲を気に入っており、1964年に発売されたアルバム「ビートルズ・フォー・セール」では、彼がリード・ボーカルを務めています。曲中では、「Ah rock on George one time for me」という掛け声が聞こえますが、これはパーキンスがオリジナルで歌っていたフレーズをそのまま引用したものです。

     実は、この曲はビートルズのメンバー全員がソロでもカバーした唯一の曲なのです。ジョン・レノンは自作映画やライブで歌っており、ポール・マッカートニーはパーキンスと一緒に録音したこともあります。ジョージ・ハリスンボブ・ディランやジョン・フォガティと共演したライブで演奏しましたし、リンゴ・スターもパーキンスと共演したり、「コンサート・フォー・ジョージ」で歌ったりしました。この曲はビートルズにとって特別な意味を持っていたと思われます。

     

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】4thアルバム「Beatles For Sale」

     


     

  2. 歌詞

    Honey Don't
    作詞者    カール・パーキンス
    作曲者    カール・パーキンス

    Well how come you say you will when you won't,
    Say you do, baby, when you don't?
    Let me know, honey, how you feel
    Tell the truth now, is love real?
    So ah ah

    well honey don't
    well honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    I say you will when you won't,
    Ah ah honey, don't.


    Well I love you, baby, and you oughtta to know
    I like the way that you wear your clothes
    Everything about you is so doggone sweet
    You got that sand all over your feet.
    Well ah, ah

    well honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    I say you will when you won't
    Ah Ah honey, don't.


    Oh, rock on George, one time for me
    I feel fine
    I said

    Well sometimes I love you on a Saturday night
    Sunday morning you don't look right
    You been out painting the town
    Uh huh baby, been stepping around
    Well ah ah

    Well honey don't
    I said honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    I say you will when you won't,
    Ah ah honey, don't.


    Oh, rock on George, for Ringo one time.


    Well honey don't
    Well honey don't
    A little little honey don't
    I say you will when you won't,
    Ah ah honey, don't.

     

     

  3. 日本語訳

    どうして言ってることと違うことをするの?
    「する」と言いながら、しないでいるの?
    ハニー、どう思っているのか教えて。
    真実を言って、その愛は本物なのか?
    So ah ah

    well honey don't
    well honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    嘘をつかないで
    Ah ah honey, don't.

    君のことを愛してる、それは知るべきだ
    あなたの着こなしが好きだ
    君の全てが魅力的だ
    それがあなたの足元に砂のように散らばってる
    Well ah, ah

    well honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    嘘をつかないで
    Ah ah honey, don't.

    Oh, rock on George, one time for me
    I feel fine
    I said

    土曜の夜に君と愛し合う
    次の日、君はいつもと違うんだ
    君は町中で楽しんでいたね
    Uh huh baby, 男と遊んでいたんだね
    Well ah ah

    Well honey don't
    I said honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    嘘をつかないで
    Ah ah honey, don't.

    Oh, rock on George, for Ringo one time.

    Well honey don't
    Well honey don't
    A little little honey don't
    嘘をつかないで
    Ah ah honey, don't.

     

     

  4. 文法の解説

    Well how come you say you will when you won't,

    "how come": このフレーズは「なぜ」という意味で使われます。"Why" と同じ意味ですが、口語的な表現で、特に会話の中でよく使用されます。

    "you say you will when you won't": これは直訳すると「あなたはすると言いながらしない」という意味になります。ここでの "will" は未来の行動や意向を示していますが、"won't" (= will not)でそれを否定しています。言い換えれば、言葉と実際の行動が一致していないことを指摘しています。

    和訳:
    「どうしてあなたはやると言って、実際にはやらないの?」

    この文は、相手が約束や意図したことを実際には守らなかったことへの疑問や不満を表しています。歌詞全体を考慮すると、歌手は愛する人に対してその不一致や誤解について問いかけています。

    Say you do, baby, when you don't?

    "Say you do": これは「あなたは(それを)やると言う」という意味です。「do」は一般的な行動を指します。

    "baby": ここでは愛情を込めた呼びかけとして使われています。恋人や親しい人に対する親しみの表現として使われることが多いです。

    "when you don't": 「実際にはやらない時」という意味です。「don't」は「do not」の短縮形で、先の「do」の行動を否定しています。

    和訳:
    「あなたはやると言いながら、実際にはやらないのね、ベイビー?」

    このフレーズも、前のフレーズ「Well how come you say you will when you won't,」と同様に、相手が言葉と行動の間に一貫性がないことへの不満や疑問を表しています。歌詞全体から、愛する人への混乱や不安を感じる様子が伝わってきます。

    Let me know honey how you feel

    "Let me know": 「知らせて」という意味です。ここでは「感じることや考えていることを私に伝えて」という意味で使われています。

    "honey": これは愛情を込めた呼びかけです。親しい関係の人々の間で使用されることが多いです。

    "how you feel": 「あなたがどのように感じているか」を意味します。通常、感情や気持ちについて尋ねるときに使われます。

    和訳:
    「どんな気持ちか、教えてほしい、ハニー。」

    このフレーズは、相手の気持ちや考えを知りたいという強い願望を表しています。歌詞の文脈では、相手の本当の気持ちや意図を理解しようとする愛情深い要請として表現されています。

    Tell the truth now, is love real?

    "Tell the truth now": 「今、真実を話して」という意味です。特定の瞬間に、真実や実際の感じを話すように求める表現です。

    "is love real?": 「愛は本物ですか?」という質問です。ここでの「real」は「本物の」や「真実の」といった意味合いで使われています。

    和訳:
    「今、真実を話して。愛は本物ですか?」

    このフレーズは、相手に真実を語るよう促し、愛の真実性や本質について疑問を呈しています。

    well honey don't
    well honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    Honey don't
    I say you will when you won't,
    Ah ah honey, don't.

    "well": この文脈での「well」は、感情や態度を示す間投詞として使われています。日本語での「えーと」「まあ」などと似たようなニュアンスです。

    "honey": ここでの「honey」は愛称や呼びかけとして使われています。日本語での「ハニー」や「あなた」といった意味合いになります。

    "don't": 「しないで」という命令の短縮形です。

    "I say you will when you won't": 「あなたはすると言ってるけど、実際にはしない」という意味です。ここで「say」は「言う」という動詞、「will」は未来形、「won't」は「will not」の短縮形で、「しない」という意味になります。

    Well I love you, baby, and you ought to know

    "ought to": このフレーズは実際には文法的に正しくありません。正しくは"ought to" で、「〜すべきである」という意味です。歌詞などの表現で、発音やリズムのためにこういった独自の形になることがあります。

    和訳:
    「えーと、ベイビー、私はあなたを愛してるよ、それを知るべきだよ。」

    I like the way that you wear your clothes

    I like: 「私は~が好きです」。主語は"I"(私)で、動詞は"like"(好き)です。
    the way: 「方法」または「やり方」。このコンテクストでは、ある行為や状況の特定の様式や方法を指す。
    that you wear your clothes: 「あなたが服を着る方法」。ここで"that"は関係代名詞として使われ、次の文「you wear your clothes」を導入しています。この関係代名詞は"way"に関連しており、どのような方法や様式であるかを詳細に説明しています。
    したがって、この文は、話し手がその人の服の着こなしやスタイルが好きであることを表現しています。直接的な日本語の訳としては、
    「あなたの服の着方が好きです。」
    となります。

    Everything about you is so doggone sweet
    Everything about you: 「あなたに関するすべて」。"Everything"は「全て」を意味し、"about you"は「あなたに関して」という意味です。
    is: 三人称単数の形の「be」動詞で、「である」という意味。
    so doggone: このフレーズはアメリカ英語の口語的な表現で、「非常に」や「すごく」という意味を持つ強調語です。
    sweet: 「甘い」、「かわいい」、「素敵」という意味。この文脈では「魅力的」や「愛らしい」という意味で使われています。
    したがって、この文は、
    「あなたに関する全てが、本当に素敵だ」
    または
    「あなたのすべてがとても魅力的だ」
    という意味になります。

    You got that sand all over your feet. 

    You got: 「あなたは...を持っている」という意味で、ここでの"got"は「持っている」や「経験する」という意味です。

    that sand: sandは砂と訳せますが、ここではsweet=魅力の比喩表現だと思われます。

    all over your feet: 「あなたの足の至る所に」。"all over"は「至る所に」や「全体に」という意味で、"your feet"は「あなたの足」という意味です。
    したがって、この文の直訳は、
    「あなたの足元に魅力が零れ落ちている。」
    となります。

    Oh, rock on George, one time for me
    I feel fine
    I said

    Oh, rock on George: 「Oh」は感嘆詞で、感情や驚きを表現する際に使います。ここでの「rock on」は「続けて演奏する」や「その調子で行く」などの意味で、音楽の文脈ではよく使われるフレーズです。全体を訳すと、「おお、ジョージ、その調子で演奏してくれ」となります。

    one time for me: 「私のために一回」という意味。この場合、特定の曲やソロを演奏するように頼んでいる可能性が高いです。

    I feel fine: 「私は気分が良い」という意味。このフレーズはThe Beatlesの楽曲のタイトルでもあります。

    I said: 「私は言った」という過去の表現。ここでは、前のセンテンス「I feel fine」を強調するための繰り返しとして使われている可能性があります。

    したがって、この部分の歌詞の日本語訳は以下のようになります。

    「おお、ジョージ、その調子で私のために一回演奏してくれ。私は気分が良いんだ。言ったよ。」

    Well sometimes I love you on a Saturday night

    Well: 「まあ」や「ええと」のような感嘆詞または会話を始める時の間投詞。特定の強い感情を伝えるわけではないが、一般的に文の始まりをやわらげるために使われる。

    sometimes: 「時々」や「たまに」という意味。特定の事柄が常にではなく、時折発生することを示す。

    I love you: 「私はあなたを愛している」という直接的な表現。

    on a Saturday night: 「土曜の夜に」という時間を指定する表現。

    全体を和訳すると、以下のようになります。

    「まあ、時々私は土曜の夜にあなたを愛しているんだ。」

    Sunday morning you don't look right

    Sunday morning: 「日曜の朝」。特定の曜日と時間を指定しています。

    you don't look right: 「あなたは普通じゃないように見える」。ここでの「right」は「普通」や「正常」という意味合いで使用されている。相手が普段の様子とは異なる様子をしていることを示唆しています。

    全体を和訳すると、以下のようになります。

    「日曜の朝、あなたは普通じゃないように見える。」

    You been out painting the town

    You been out: この部分は、文法的には正しくないが、口語や歌詞の中でよく使用される表現です。正確な形は「You've been out」で、「あなたは外出していた」という意味になります。

    painting the town: これはアイドィオム「paint the town red」と関連しています。このアイドィオムは「街を歩き回って楽しむ」または「大はしゃぎして遊びまわる」という意味を持ちます。具体的には、遊びや飲酒、ダンスなどで楽しむ夜のことを指します。

    全体の和訳:
    「あなたは街を歩き回って楽しんでいたね。」

    Uh huh baby, been stepping around

    Uh huh: これは肯定の意味を持つ感嘆詞や間投詞の一つで、通常「はい」や「その通り」といった意味で使われます。

    baby: 親しみや愛情を込めて相手を指す言葉として使われます。通常は恋人や親しい人に対して用いられる。

    been stepping around: "step around"は一般的な英語のフレーズではないのですが、この文脈では「浮気をする」や「他の人とつき合って歩く」といった意味で使われることがあります。"Stepping out"というフレーズも似たような意味で使われることがあります。

    全体の和訳:
    「うん、ベイビー、他の人と遊んでいたのね。」