英語音楽学ぶログ

ギタープレイ、作詞作曲、耳コピ、洋楽和訳、英語文法学習・・。いろんなことができるようになりたい男のブログ

MENU

beatlesの曲から学ぼう:「I'm Happy Just To Dance With You」【英語学習】【洋楽和訳】【歴史】

youtu.be

 

  1. 曲について

    この曲は、1964年に公開された映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のサウンドトラックとして書かれたもので、ジョージ・ハリスンがリード・ボーカルを務めました。レノン=マッカートニーの作品ですが、実はジョージのために書かれた曲だったのです。

    この曲は、映画でジョージが歌うシーンがあることから、ジョンとポールがジョージのために作った曲です。ジョンは後に「ジョージのために書いた曲。僕は歌えなかった」と語っています。ポールも「映画でジョージに歌ってもらうために作った曲。定型ものさ。キーがEの曲でA♭マイナーに行こうとするとだいたいこんな風になる。このコード進行にはいつもわくわくさせられる」と語っています。

    この曲のレコーディングは、1964年3月1日にEMIレコーディング・スタジオで行われました。これは通常労働日ではない日曜日にスタジオを使用した初の例となりました。また、この日はリンゴ・スターが誕生日だったので、スタッフやファンからケーキやプレゼントが贈られました。

    この曲は、イギリスでは7月10日に発売されたオリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』やアメリカでは6月26日に発売された編集盤『A Hard Day's Night』に収録されました。イギリスではシングル・カットされませんでしたが、アメリカでは7月20日に発売されたシングル盤『ぼくが泣く』のB面としてリカットされ、Billboard Hot 100で最高位95位を記録しました。日本でも翌年にシングル・カットされ、B面には「テル・ミー・ホワイ」が収録されました。

    この曲は、多くのアーティストにカバーされています。代表的なものとしては、アン・マレーが1980年に発売したアルバム『倖わせの岸辺』に収録したバージョンがあります。このバージョンは、ビートルズ版と異なり、アダルト・コンテンポラリー調のバラードとなっています。シングル・カットされると、Billboard Hot 100で最高位64位、Hot Country Songsで最高位23位、Adult Contemporaryチャートで第13位を記録しました。

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】3rdアルバム「A Hard Day’s Night」



     

     

  2. 歌詞
    I'm Happy Just To Dance With Me
    作詞者    レノン=マッカートニー
    作曲者    レノン=マッカートニー
    Before this dance is through
    I think I'll love you too
    I'm so happy when you dance with me
    I don't wanna kiss or hold your hand
    If it's funny, try and understand
    There is really nothing else I'd rather do
    'Cause I'm happy just to dance with you

    I don't need to hug or hold you tight
    I just wanna dance with you all night
    In this world there's nothing I would rather do
    'Cause I'm happy just to dance with you

    Just to dance with you
    Is everything I need oh,oh

    Before this dance is through oh
    I think I'll love you too oh,oh
    I'm so happy when you dance with me oh,oh, ohh

    If somebody tries to take my place
    Let's pretend we just can't see his face
    In this world there's nothing I would rather do
    'Cause I'm happy just to dance with you

    Just to dance with you oh,oh
    Is everything I need oh,oh

    Before this dance is through oh
    I think I'll love you too oh,oh
    I'm so happy when you dance with me oh,oh, ohh

    If somebody tries to take my place
    Let's pretend we just can't see his face
    In this world there's nothing I would rather do
    I've discovered I'm in love with you Oh
    'Cause I'm happy just to dance with you
    oh,oh
    oh,oh
    oh


     

  3. 日本語訳

    このダンスが終わるまでに
    僕は君を好きになると思う
    君と踊るとき、私はとても幸せだ
    キスしたり手を握ったりするつもりはない
    それがおかしいと思うなら、分かってほしい
    本当に、他にやりたいことは何もない
    なぜなら、僕はただ君と踊ることが嬉しいから

    抱きしめたり、きつく抱きしめたりする必要はない
    僕はただ一晩中君と踊りたいだけ
    この世界で、他にやりたいことは何もない
    なぜなら、僕はただ君と踊ることが嬉しいから

    ただ君と踊ること
    それが全てだよ、oh

    このダンスが終わる前に、oh
    私は君を愛するだろうと思う、oh
    君と踊るとき、私はとても幸せだ、oh、oh

    誰かが私の場所を奪おうとしたら
    彼の顔を見ないふりをしよう
    この世界で、他にやりたいことは何もない
    なぜなら、私はただ君と踊ることが嬉しいから

    ただ君と踊ること、oh
    それが私には全てだよ、oh

    このダンスが終わるまでに、oh
    僕は君を好きになると思う、oh
    君と踊るとき、僕はとても幸せだ、oh、oh

    誰かが僕の場所を奪おうとしたら
    あいつの顔を見ないふりをしよう
    この世界で、他にやりたいことは何もない
    僕は君に恋していることに気づいた、oh
    なぜなら、僕はただ君と踊ることが嬉しいから
    oh
    oh
    oh


     

  4. 文法の解説
    Before this dance is through
    ここでの "before" は前置詞で、ある行動が別の行動よりも前に起こることを示します。そして "this dance is through" は「このダンスが終わる」という意味で、 "be through" は口語的な表現で「終了する」を意味します。
    したがって、全体としてこの文は「このダンスが終わる前に」という意味になりますが、文脈によりますが、もしかしたら「このダンスが終わるまでの間に」という解釈も可能です。それは、 "before" が「前に」だけでなく、「〜までに」という時間的な制限を示すこともあるからです。
    I don't wanna kiss or hold your hand
    ここでは "don't wanna" が使われており、これは "do not want to" の口語的な短縮形です。つまり、「〜したくない」という否定の意思を表現しています。"kiss" と "hold your hand" は共に直訳どおり、「キスする」、「あなたの手を握る」を意味します。
    したがって、この文は「私はあなたとキスしたり手をつないだりすることを望んでいません」という意味になります。
    If it's funny, try and understand
    ここで使われる "funny" は、「面白い」の他に「奇妙な」「変な」といった意味をもちます。そして、この歌詞の文脈では「理解しがたい」または「通常とは異なる」などの意味が適切と考えられます。
    "try and" は "try to" と同様に「〜しようと努力する」という意味で、口語的な表現です。
    したがって、「私がキスしたり手を握ったりしたくないというのが奇妙(面白い、不思議)に思えるなら、理解しようと努力してください」という意味合いがあります。
    There is really nothing else I'd rather do
    このフレーズでは "rather" を使って比較的強い希望や好みを表現しています。"I'd rather do X"という形は、「私はXをする方が好きだ」という意味で、X以外の行動や状況を比較的否定的に見ることを示しています。
    したがって、「本当に他にやりたいことは何もない」というフレーズは、歌手が特定の行動(この場合、ダンス)を非常に強く望んでいることを示しています。
    In this world there's nothing I would rather do
    "In this world"は「この世界で」という意味です。ここでは、全体的な状況や環境を指しています。
    "there's nothing"は「何もない」という意味です。"there's"は"there is"の短縮形で、存在を示します。"nothing"は「何もない」という否定的な概念を表しています。
    "I would rather do"は「私がもっとしたいこと」という意味です。"would rather"は「〜したい方だ」という意思や選好を示す表現です。つまり、「I would rather do」は、他の可能性よりも優先的にしたいと感じる行動を指しています。
    Is everything I need oh,oh
    "everything"は「全て」という意味です。あらゆる事象や物を総括するために用いられます。
    "I need"は「私が必要とする」という意味です。"need"は「必要とする」という意味の動詞です。
    したがって、「Is everything I need」は、"It"(それは、ここでは前の文脈で述べられている「Just to dance with you」を指す)が、"僕"が必要とする全てのものであることを示しています。
    If somebody tries to take my place
    "If"は「もし...ならば」という仮定の条件を示す接続詞です。
    "somebody"は「誰か」という意味の不特定の人を指す代名詞です。
    "tries to"は「...しようとする」という意志や試みを示す表現です。"try to do something"は「何かをしようと試みる」という意味です。
    "take my place"は「私の場所を取る」という意味です。ここでは、恋愛の文脈で、恋人との関係や立場を取ろうとする他の人を指しています。
    したがって、「If somebody tries to take my place」は、「もし誰かが私の立場を奪おうとするなら」という意味になります。
    Let's pretend we just can't see his face
    "Let's"は「let us」の短縮形で、「〜しましょう」という提案や誘いを表現するために使われます。
    "pretend"は「ふりをする」または「〜のふりをする」という意味です。次に来る動詞句「we just can't see his face」について説明します。
    "we just can't see his face"は直訳すると、「私たちは彼の顔が見えないだけ」ですが、この文脈では「彼の顔が見えないふりをする」ことを指しています。"just can't see"は「全く見えない」または「見ることができない」という強い否定を表現します。
    したがって、「Let's pretend we just can't see his face」は、「彼の顔が見えないふりをしましょう」という意味になります。
    I've discovered I'm in love with you Oh
    "I've discovered"は「私は見つけた」または「私は気づいた」という意味です。"I've"は"I have"の短縮形で、"discovered"は"discover"の過去形・過去分詞形です。"discover"は「見つける」または「発見する」ですが、ここでは「気づく」という意味で使われています。
    "I'm in love with you"は「私はあなたに恋しています」という意味です。"I'm"は"I am"の短縮形で、「私は〜です」という意味を表します。"in love with"は「〜に恋している」という意味です。
    "Oh"は感嘆詞で、驚きや実感、感動を表現するために使われます。具体的な意味は文脈によりますが、ここでは自分の感情に対する驚きや実感を表していると考えられます。

    したがって、全体を訳すと「ああ、私があなたに恋していることに気づいた」となります。