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beatlesの曲から学ぼう:「And I Love Her」【英語学習】【洋楽和訳】【歴史】

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  1. 曲について

    この曲は、1964年に発売された3作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』に収録されています。レノン=マッカートニー名義となっていますが、主にポール・マッカートニーによって書かれたラブソングです。アメリカでは「恋におちたら」とともにシングルカットされ、Billboard Hot 100で最高位12位を記録しました。また、映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のサウンドトラックにも収録されています。

    この曲の特徴は、ジョージ・ハリスンが演奏する美しいギターリフです。マッカートニーは、このギターリフが曲に見事な変化をもたらしたと賞賛しています。実は、このギターリフはレコーディング中にハリスンが考え出したもので、当初はなかったのです。レコーディングは3日間かけて行われましたが、2日目のセッションでメンバーは演奏に満足せず、休憩に入りました。そのときにマッカートニーとレノンがミドルエイトを書き加えたと言われています。そして3日目のセッションでハリスンがクラシックギターを持ち出し、ギターリフを作り上げました。このギターリフは、後に多くのアーティストに影響を与えることになります。

    この曲は、マッカートニーが特定の誰かに向けて書いたわけではないと語っていますが、彼の初恋の相手であるドット・ローズ(英語版)や当時の恋人であるジェーン・アッシャー(英語版)を思い浮かべながら書いた可能性もあります。また、この曲のタイトルは文節の途中から抜き出したもので、これはマッカートニー自身が賢明だと思ったと言っています。実際、この曲のタイトルは非常にインパクトがありますし、歌詞の中でも「And I love her」というフレーズが何度も繰り返されます。

    この曲は、ビートルズの初期の傑作として高く評価されています。多くのアーティストがカバーしており、その中でもエステル・オブライエン(英語版)やクルト・コバーン(英語版)のバージョンが有名です。また、ジョージ・マーティンによるオーケストラ・アレンジ版も存在しており、こちらも美しいメロディーを堪能できます。

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】3rdアルバム「A Hard Day’s Night」


     

  2. 歌詞

    And I Love Her
    作詞者    レノン=マッカートニー
    作曲者    レノン=マッカートニー
    I give her all my love
    That's all I do
    And if you saw my love
    You'd love her too
    I love her

    She gives me everything
    And tenderly
    The kiss my lover brings
    She brings to me
    And I love her

    A love like ours
    Could never die
    As long as I
    Have you near me

    Bright are the stars that shine
    Dark is the sky
    I know this love of mine
    Will never die
    And I love her, oh

    Bright are the stars that shine
    Dark is the sky
    I know this love of mine
    Will never die
    And I love her, yeah


     

     

  3. 日本語訳

    僕は彼女にすべての愛を捧げる
    それが僕がする全てだ
    そして、もし君が僕の愛を見たら
    君も彼女を愛すだろう
    僕は彼女を愛している

    彼女は僕に全てをくれる
    優しくしてくれる
    恋人のキスは
    彼女が僕にもたらす
    そして、僕は彼女を愛している

    僕たちのような愛は
    決して死ぬことはない
    僕が君を離さない限り

    明るく輝く星たち
    暗い空
    この僕の愛は
    決して死ぬことはないとだろう
    そして、僕は彼女を愛している、oh

    明るく輝く星たち
    暗い空
    この僕の愛は
    決して死ぬことはないだろう
    そして、僕は彼女を愛している、yeah


     

  4. 文法の解説

    She gives me everything And tenderly
    ここでの「gives me everything」は直訳すると「彼女は私に全てを与える」となり、愛情表現として「彼女は全てを僕に捧げる」の意味になります。また、「tenderly」は副詞で、「優しく」や「愛情深く」といった意味です。
    したがって、全文を訳すと「彼女は全てを僕に優しく捧げる」となります。

    The kiss my lover brings
    ここでは「my lover」が「brings」の主語となり、「the kiss」を目的語としています。そして、全体の文脈から、この「brings」は「与える」という意味になります。
    したがって、直訳すると「私の恋人が持ってくるキス」となりますが、自然な日本語訳としては「恋人がくれるキス」となります。

    A love like ours Could never die
    ここで「A love like ours」は「僕たちのような愛」を意味し、「Could never die」は「決して死なない」を意味します。「Could」は可能性や許可を示す助動詞で、「never」は否定を強調する副詞です。つまり「Could never die」は「決して死なない(=永遠に続く)」という意味になります。

    As long as I Have you near me
    ここで「As long as」は「~する限り」という意味の接続詞で、ある条件が満たされている限り、後の状態や行動が続くことを示します。「I Have you near me」は「あなたが僕の側にいてくれる」という意味です。つまり、歌手は相手が側にいてくれる限り、愛が続くことを示しています。

    Bright are the stars that shine
    "Bright"は「明るい」、「輝いている」を意味します。
    "are"はbe動詞の現在形で、主語と述語を結びつけます。
    "the stars"は「星々」を指します。 "the"がつくことで、特定の星々を指していることがわかります。
    "that"は関係代名詞で、前の名詞(ここでは"the stars")と後ろの節(ここでは"shine")を結びつけています。
    "shine"は「輝く」を意味します。
    つまり、この文は「輝いている(=shine)星々(=the stars)は明るい(=bright)」という内容を表しています。

    Dark is the sky
    "Dark"は「暗い」を意味します。
    "is"はbe動詞の現在形で、主語と述語を結びつけます。
    "the sky"は「空」を指します。
    これは、「空(the sky)は暗い(dark)」という直訳になります。しかし、これは詩的な表現で、星々の明るさと対比する形で空の暗さを強調しています。
    I know this love of mine Will never die
    "I know"は「私は知っている」を意味します。「I」は主語で、「know」は「知る」を意味する動詞です。
    "this love of mine"は「私のこの愛」を意味します。「this」は「これ」を指し、「love」は「愛」を、「of mine」は「私の」という意味の所有格表現です。
    "Will never die"は「決して絶えることはない」を意味します。「will」は未来を示し、「never」は「決して...ない」という否定の意味、「die」は「死ぬ」あるいはここでは「絶える」を意味する動詞です。

     

  5. 感想
    この曲に登場人物(I、you、her)が3人いるっていうのが複雑さなのか深さなのか想像力なのかを湧出させる