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【和訳・英文法解説】ビートルズのロックロール愛溢れるカバー曲「Money(That's What I Want)-The Beatles」

作詞作曲はベリー・ゴーディとジェイニー・ブラッド、フォード、バレット・ストロングが歌った名曲をThe Beatlesがロックンロールアレンジ「Money(That's What I Want)」の和訳、文法解説をしていきます。

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  1. 曲について

    この曲は、1959年にバレット・ストロングが最初に歌ったR&Bの名曲です。作詞作曲はモータウンの創設者であるベリー・ゴーディとジェイニー・ブラッドフォードが手がけました。ビートルズは、1963年にこの曲をカバーし、2枚目のアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録しました。ビートルズのカバーは、ロックンロール調にアレンジされており、ジョン・レノンの力強いボーカルとジョージ・マーティンのピアノが印象的です。ビートルズは、この曲をライブやラジオでもよく演奏していました。

    ビートルズは、1963年7月18日にEMIレコーディング・スタジオで「マネー」のレコーディングを行いました。6テイク録音された後、ジョージ・マーティンのピアノが加えられ、7月30日にさらにピアノがオーバー・ダビングされました。8月21日はテイク6と7を編集してモノラル・ミックスが作成されました。9月30日に再びピアノがオーバー・ダビングされ、10月30日にステレオ・ミックスが作成されました。

    ビートルズは、イギリスでヒットを記録していない時期に、マネージャーであるブライアン・エプスタインが経営するNEMSレコード・ショップで「マネー」のシングル盤を見つけました。楽曲を聴いたメンバー、とりわけジョン・レノンは本作を気に入り、すぐに自身の公演のレパートリーに加え、1962年1月のデッカ・レコードのオーディションでも演奏しました。

    ビートルズは、この曲をライブやラジオでもよく演奏していました。1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には、ストックホルムでのライブ音源が収録されています。また、BBCラジオの番組でも演奏されており、2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』には、1963年12月26日に放送された『From Us to You』での演奏が収録されています。

    このカバーは、ビートルズのロックンロールへの愛情とエネルギーが溢れるものとして評価されています。2018年に『タイムアウト・ロンドン』誌が発表した「The 50 Best Beatles Songs」では、第24位にランクインしました。リンゴ・スターは、2019年に発売したソロ・アルバム『ホワッツ・マイ・ネーム』でもカバーしています。

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧

    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】2ndアルバム「With The Beatles」



     

  2. 歌詞

    The best things in life are free
    But you can keep them for the birds and bees
    Now give me money
    That's what I want
    That's what I want, yeah
    That's what I want

    You're lovin' gives me a thrill
    But you're lovin' don't pay my bills
    Now give me money
    That's what I want
    That's what I want, yeah
    That's what I want

    Money don't get everything, it's true
    What it don't get, I can't use
    Now give me money
    That's what I want
    That's what I want, yeah
    That's what I want, wah

    Money don't get everything, it's true
    What it don't get, I can't use
    Now give me money
    That's what I want
    That's what I want, yeah
    That's what I want

    Well, now give me money
    A lot of money
    Wow, yeah, I wanna be free
    Oh, a lot of money
    Wow, yeah, that's what I want
    That's what I want, well
    Now give me money
    A lot of money
    Wow, yeah, you need money
    Now, give me money
    That's what I want, yeah
    That's what I want

     

  3. 日本語訳

    人生で最も大切なものは金で買えない
    でもそんなのは鳥や蜂にあげちまえ
    さあ、お金をくれ
    それが欲しいんだ
    それが欲しい、そうさ
    それが欲しいんだ

    君の愛はドキドキさせる
    だけど君の愛では請求書は払えない
    さあ、お金をくれ
    それが欲しいんだ
    それが欲しい、そうさ
    それが欲しいんだ

    お金では全ては手に入らない、それは事実
    でも手に入らないものには興味ない
    さあ、お金をくれ
    それが欲しいんだ
    それが欲しい、そうさ
    それが欲しいんだ、わあ

    お金では全ては手に入らない、それは事実
    でも手に入らないものには興味ない
    さあ、お金をくれ
    それが欲しいんだ
    それが欲しい、そうさ
    それが欲しいんだ

    さあ、たくさんのお金をくれ
    たくさんのお金
    わあ、そう、自由でいたいんだ
    おお、たくさんのお金
    わあ、そう、それが欲しいんだ
    それが欲しい、そうさ
    さあ、お金をくれ
    たくさんのお金
    わあ、そう、お金が必要なんだ
    さあ、お金をくれ
    それが欲しい、そうさ
    それが欲しいんだ

     

  4. 文法の解説

    The best things in life are free
    「The best things in life」は「人生で最も素晴らしいもの」という意味です。ここで「things」は物だけではなく、経験や感情など人生において重要とされる要素全般を指しています。「are」は「である」という意味の動詞です。これは主語「The best things in life」に続いて、それらが何であるかを述べるための動詞です。「free」は「無料の」という意味ですが、この文脈では「お金をかけずに得られる」というニュアンスが含まれています。このフレーズ全体で、「人生で最も素晴らしいものはお金では買えない/お金をかけなくても手に入る」という意味になります。

    But you can keep them for the birds and bees
    「But」は「しかし」という意味の接続詞で、前の文と対照的なことを導きます。

    「you can keep them」は「それら(人生で最も良いもの)を手元に置いておくことができる」または「それらを持っていても良い」という意味です。「can」は「~することができる」という意味の助動詞です。

    「for the birds and bees」は文字通りには「鳥や蜂のために」という意味ですが、この文脈では「それらには興味がない」または「それらには価値を見いださない」という意味で使われています。

    このフレーズ全体では、人生で最も良いものが無料であるという概念に同意しつつも、歌の歌手がそれらにはあまり価値を置いていない、あるいはそれらには興味がないと表現しています。つまり、「人生で最良のものは無料だけど、私はそれらには関心がない」というニュアンスです。

    That's what I want
    「That's」は「That is」の短縮形で、「それは」という意味です。

    「what」は「何」という意味の代名詞ですが、この文脈では関係代名詞として使われ、「~するもの」や「~であるもの」という意味を表します。

    「want」は「欲しい」という意味の動詞です。

    このフレーズ全体では、「それが私が欲しいものです」という意味になります。

    You're lovin' gives me a thrill
    「You're」は「You are」の短縮形で、「あなたは」という意味ですが、ここでは所持を示す「Your」が正しいと思われます。口語ではこのような短縮形が使われることがあります。

    「lovin'」は「loving」の短縮形で、「愛情」または「愛撫」を意味します。

    「gives」は「give」の三人称単数形で、「与える」という意味の動詞です。

    「me」は「私に」という意味の代名詞です。

    「a thrill」は「興奮」または「ワクワクする感覚」を意味します。

    このフレーズ全体では、「あなたの愛が私にワクワクする感覚を与える」という意味になります。

    But you're lovin' don't pay my bills
    「But」は「しかし」という意味の接続詞です。

    「You're」は「You are」の短縮形で、「あなたは」という意味ですが、ここでは所持を示す「Your」が正しいと思われます。口語ではこのような短縮形が使われることがあります。

    「lovin'」は「loving」の短縮形で、「愛情」または「愛撫」を意味します。

    「don't」は「do not」の短縮形で、「~しない」という否定の意味を持つ助動詞です。

    「pay」は「支払う」という意味の動詞です。

    「my bills」は「私の請求書」または「私の支払い」を意味します。

    このフレーズ全体では、「しかし、あなたの愛情では私の請求書を支払えない」という意味になります。

    Money don't get everything, it's true
    「Money」は「お金」を意味します。

    「don't」は「do not」の短縮形で、「~しない」という否定の意味を持つ助動詞です。

    「get」は「手に入れる」または「得る」という意味の動詞です。

    「everything」は「全て」という意味の代名詞です。

    「it's」は「it is」の短縮形で、「それは」という意味です。

    「true」は「本当の」という意味の形容詞です。

    このフレーズ全体では、「お金で全てが手に入るわけではない、それは本当だ」という意味になります。What it don't get, I can't use
    「What」は「何」という意味の代名詞です。

    「it」は「それ」を指す代名詞で、この文脈では「お金」を指しています。

    「don't」は「do not」の短縮形で、「~しない」という否定の意味を持つ助動詞です。

    「get」は「手に入れる」または「得る」という意味の動詞です。

    「can't」は「cannot」の短縮形で、「~できない」という否定の意味を持つ助動詞です。

    「use」は「使う」または「利用する」という意味の動詞です。

    このフレーズ全体では、「お金で手に入らないものは、私には使えない(役に立たない)」という意味になります。