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beatlesの曲から学ぼう:「You Can't Do That」【英語学習】【洋楽和訳】【歴史】

 

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  1. 曲について

    The Beatlesは1964年にリリースしたアルバム「A Hard Day's Night」に収録された曲「you can't do that」は、ジョン・レノンが作詞作曲したロックンロール調のナンバーです。この曲は、レノンが嫉妬深い恋人の気持ちを歌ったもので、彼女が他の男と話すことを許さないという強いメッセージが込められています。レノンは後に、「この曲は自分の性格の悪い部分を表している」と語っています。

    この曲の制作秘話としては、レノンがギターのリフを考えるのに苦労したことが挙げられます。彼は当時、アメリカのR&Bシンガーであるウィルソン・ピケットの「If You Need Me」に影響を受けており、その曲のリフを参考にしようとしましたが、うまくいきませんでした。そこで彼は、自分なりにアレンジして新しいリフを作り出しました。そのリフは、この曲の特徴的なサウンドを生み出す要素となりました。

    また、この曲の裏話としては、レコーディング中にポール・マッカートニーがコーラスパートを間違えたことがあります。彼は本来、「You can't do that」と歌うべきところを、「You can't get that」と歌ってしまいました。しかし、このミスは気に入られてそのまま採用されました。

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】3rdアルバム「A Hard Day’s Night」


     

  2. 歌詞

    You Can't Do That
    作詞者    レノン=マッカートニー
    作曲者    レノン=マッカートニー

    I got something to say that might cause you pain,
    If I catch you talking to that boy again,
    I'm gonna let you down,
    And leave you flat,
    Because I told you before, oh,
    You can't do that.

    Well, it's the second time I've caught you talking to him,
    So I have to tell you one more time I think it's a sin,
    I'm gonna let you down (let you down),
    And leave you flat (gonna let you down and leave you flat),
    Because I told you before, oh,
    You can't do that.

    Everybody's green,
    'Cause I'm the one who won your love,
    But if they'd seen,
    You talking that way they'd laugh in my face.

    So please listen to me, if you wanna stay mine,
    I can't help my feelings, I'll go out of my mind,
    I'm gonna let you down (let you down),
    And leave you flat (gonna let you down and leave you flat),
    Because I told you before, oh,
    You can't do that.

    Everybody's green,
    'Cause I'm the one who won your love,
    But if they'd seen,
    You talking that way they'd laugh in my face,

    So please listen to me if you wanna stay mine,
    I can't help my feelings, I'll go out of my mind,
    I'm gonna let you down (let you down),
    And leave you flat (gonna let you down and leave you flat),
    Because I told you before, oh,
    You can't do that.


     

  3. 日本語訳

    君に嫌なことを言わなければならない
    またあの男と話しているのを見つけたら、
    僕は君を見捨てるよ
    もう知らないよ
    だって僕は前にも言ったじゃないか、
    やっちゃダメだよ

    Well,君がヤツと話しているのを見つけた二回目だ
    もう一度だけ言わせてもらう、それは有罪だ
    僕は君を見捨てるよ(見捨てるよ)
    もう知らないよ(もう知らないよ)
    だって僕は前にも言ったじゃないか
    やっちゃダメだよ

    みんなが羨ましがっている、
    なぜなら、僕が君を手に入れた男だから
    でもみんなが君がヤツと話しているところを見ていたら、
    僕を見て笑うだろう。

    お願い、僕の言うことを聞いて、君が僕と離れたくないなら
    僕は自分を抑えられない、僕は頭がおかしくなる
    僕は君を見捨てるよ(見捨てるよ)
    もう知らないよ(もう知らないよ)
    だって僕は前にも言ったじゃないか
    やっちゃダメだよ

    みんなが羨ましがっている、
    なぜなら、僕が君を手に入れた男だから
    でもみんなが君がヤツと話しているところを見ていたら、
    僕を見て笑うだろう。

    だから僕の言うことを聞いてほしい、もしあなたが僕のものでいたいなら、
    僕は自分の感情を抑えられない、僕は頭がおかしくなる、
    僕は君を見捨てるよ(見捨てるよ)
    もう知らないよ(もう知らないよ)
    だって僕は前にも言ったじゃないか
    やっちゃダメだよ


     

  4. 文法の解説

    I got something to say that might cause you pain,
    "I got something to say": 「I got」は、口語的な英語で「私は持っている」または「私にはある」を意味します。この場合、それは「言うべきことがある」を意味します。
    "that might cause you pain": 「that」は、「I got something to say」が引き起こす可能性のある結果を導く関係代名詞です。「might cause you pain」は「あなたに痛みを引き起こすかもしれない」という意味です。したがって、全体の文は「僕が言うべきことが、君に痛みを与えるかもしれない」という意味になります。

    If I catch you talking to that boy again,
    "If I catch you":「もし私があなたを捉えたら」の意味で、ここでの「catch」は文字通りに物理的に捉えるという意味ではなく、ある行動を行っているのを見つけるという意味で使われています。
    "talking to that boy again":「再びあの男の子と話している」という意味で、過去に同じ行動が行われたことを示しています。
    つまり、全体としてこのフレーズは、「もし再びあの男の子と話しているところを見つけたら」、つまり話し手が聞き手がその男の子と再び話している場面に遭遇した場合のシナリオについて述べています。

    I'm gonna let you down,
    "I'm gonna":「僕は~するつもりだ」という未来形を非公式に表現したもので、「I am going to」の短縮形です。
    "let you down":「君を失望させる」という意味で、ここでは話し手が聞き手に対して何らかの期待を裏切るか、あるいは話し手が聞き手に対して何らかの義務を果たさないという意味を含んでいます。この表現は一般的に信頼関係がある人々の間で使われ、その信頼を裏切ることで生じる感情的な痛みや失望を示します。
    したがって、このフレーズは、話し手が前のフレーズで示した条件(つまり聞き手がその男の子と再び話すこと)が満たされた場合、話し手は聞き手を失望させるという意図を表しています。

    And leave you flat,
    "leave":ここでは、「見捨てる」または「置き去りにする」という意味を持つ動詞です。
    "you flat":「you」はあなたを指し、「flat」は形容詞で、「平らな」という意味がありますが、ここでは比喩的に使用されています。「flat」とは英語のスラングで「無気力な」「無関心な」または「感情がない」といった意味合いがあります。
    したがって、「leave you flat」というフレーズ全体では、「あなたを置き去りにする、見捨てる」という意味を持ちます。

    Because I told you before, oh,
    "Because":接続詞で、「なぜなら」や「だから」といった意味を示します。これは後に続く理由や説明を導入します。
    "I told you before":「私は以前あなたに話した」という意味の単純な過去形の文です。「I told」は「私は(あなたに)話した」という意味で、「you before」は「あなたに以前」という意味です。
    "oh,":これは単なる感嘆詞や間投詞で、感情や驚きを表現します。
    したがって、このフレーズ全体では「だって私は以前もあなたに言った、ほら」といった意味になります。

    You can't do that.
    "You":二人称代名詞で、この場合は聞き手(あるいは歌の対象者)を指します。
    "can't":「can not」の短縮形で、「~できない」という否定形の能力や許可を示します。
    "do that":「それをする」という意味のフレーズで、「that」は以前に述べられた特定の行動を指す代名詞です。
    したがって、このフレーズ全体では「あなたはそれをすることはできない(または許されない)」という意味になります。

    Well, it's the second time I've caught you talking to him,
    "Well":この単語は、話し手が何かを説明する前や新たな話題に移るとき、または自分の意見や反応を表現するときによく使われます。
    "it's":「it is」の短縮形で、これが(という事実)であると述べています。
    "the second time":2回目を意味します。ここでは、話し手が特定の状況(この場合は「あなたが彼と話すのを見つけた」)を2回目に遭遇したことを指しています。
    "I've caught you talking to him":「I've」は「I have」の短縮形で、完了形を形成します。「caught」は「catch」の過去形・過去分詞形で、「~を見つける」「~を捕まえる」などの意味があります。また、「talking to him」は「彼と話す」という進行形を示します。
    したがって、このフレーズ全体では「まあ、それは私があなたが彼と話しているのを見つけた2回目だ」などという意味になります。

    So I have to tell you one more time I think it's a sin,
    "So":この単語は、結果や理由を示す接続詞です。前述の状況または事実(この場合は「あなたが再び他の男性と話すのを見つけたこと」)に基づいて、話し手が何かをする必要があることを示しています。
    "I have to tell you one more time":「I have to」は義務や必要性を示す表現です。「tell you one more time」は、「もう一度あなたに言わなければならない」という意味です。
    "I think it's a sin":「I think」は「私は思う」という意味で、話し手が個人的な意見や見解を表現する際に使います。「it's a sin」は、「それは罪である」という意味で、ここでは話し手が特定の行動(この場合はあなたが他の男性と話すこと)を強く非難しています。
    したがって、このフレーズ全体では「だから、もう一度だけ言わせてもらうけど、それは罪だと思う」などという意味になります。

    Everybody's green,
    "Green" は、多くの意味を持つ形容詞ですが、この文脈ではおそらく「うらやましい、妬ましい」の意味で使われています。「Everybody's green」は「みんながうらやましい」という意味で、ここでは、他の人々が何か(おそらくは話し手とその恋人の関係)に対して羨望の念を抱いている状況を示しています。これは多くの文化で「緑色=嫉妬」というイメージがあるためです。

    'Cause I'm the one who won your love,
    "I'm":これは "I am" の短縮形で、主語 "I" と動詞 "am" の組み合わせによって作られています。 "I'm" の後には通常形容詞、名詞、または代名詞が続きます。
    "the one":このフレーズは、特定のグループまたはカテゴリーの中で特定の人や物を指すために使われます。"the one who won your love," では、話し手が恋人の愛を勝ち取った唯一の人物であることを強調しています。
    "won your love":このフレーズは "win someone's love" というイディオムを使用しています。これは、特定の人々の愛情や好意を得ることを意味します。ここでは、話し手が恋人の愛情を得た(または勝ち取った)と主張しています。

    But if they'd seen,
    "If":これは条件節を導入するための接続詞です。"If"の後に来る節は仮定的な状況を示します。これは、その状況が現実に起こるかどうかは不確かであるか、またはその発生がある特定の条件に依存していることを示します。
    "they'd":これは "they would" の短縮形で、"would" は助動詞で、ここでは仮定説の一部として使われています。また、"would"は過去の未来形を示すこともありますが、そのような文脈はここにはありません。
    "seen":これは "see" の過去分詞形です。"If they'd seen"は仮定法過去完了形を形成しており、現在から見て過去の仮定的な状況を表しています。つまり、「もし彼らが(それを)見ていたなら」を意味します。

    You talking that way they'd laugh in my face.
    "You talking that way":これは分詞構文です。主語の "you" とその動詞 "talking" は、同時進行または連続的な行動を表します。"that way" は、この話し方、行動の特定の方法やスタイルを指します。
    "they'd laugh":これは "they would laugh" の短縮形で、ここでは未来の仮定的な行動を表しています。"would" は、特定の条件が満たされた場合に発生する可能性のある行動を示す助動詞です。
    "in my face":これは英語のイディオムで、「直接的に」または「公に」を意味します。この表現は、通常、誰かが他人の面前で何かを行い、その結果、他人が恥ずかしくなる、または尊厳を傷つけられるときに使用されます。この文脈では、彼らが歌手の面前で笑うことで、歌手が恥ずかしい思いをすることを示しています。

    please listen to me, if you wanna stay mine,
    "Please listen to me": ここでの "please" は丁寧な要請や頼みを表し、 "listen to me" は直訳すると「私に耳を傾けて」で、より広義には「私の言うことを理解し、重視して」という意味になります。
    "if you wanna stay mine": "if" は条件節を導入します。ここでの "wanna" は "want to" の口語表現で、「~したい」という意味になります。 "stay mine" は「私のものでい続ける」という意味です。したがって、全体を訳すと「もしもあなたが私のものでいたいなら、私の言うことを聞いてください」となります。

    I can't help my feelings, I'll go out of my mind,
    "I can't help my feelings": "I can't help" は「どうしようもない、防げない」という意味で、"my feelings"は「私の感情」を指します。したがって、「私の感情にはどうしようもない」という意味になります。
    "I'll go out of my mind": "I'll" は "I will" の短縮形で、未来を表します。"go out of my mind" はイディオムで、「頭を失う、理性を失う、混乱する」を意味します。したがって、全体を訳すと「私は頭を失ってしまうだろう」となります。

    よって、全文を訳すと「私の感情にはどうしようもなく、頭を失ってしまうだろう」となります。