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beatlesの曲から学ぼう:「I'll Be Back」【英語学習】【洋楽和訳】【歴史】

 

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  1. 曲について

    「I'll Be Back」は、The Beatlesの楽曲で、1964年に発売された3作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』の最後の曲として収録されました。アメリカでは同年12月に発売されたキャピトル編集盤『Beatles '65』にも収録されました。

    この曲はレノン=マッカートニー名義となっていますが、実質的にはジョン・レノンによって書かれた楽曲です。レノンはデル・シャノンが1961年に発表した「悲しき街角」のコードを参考にしてこの曲を作曲したと語っています。

    この曲はフラメンコ調のアコースティック・ギターと感情の複雑さを表した歌詞が特徴となっています。曲はヴァースと2つのブリッジで構成され、コーラスが存在しません。

    「I'll Be Back」は、1964年6月1日にEMIレコーディング・スタジオでレコーディングされました。16テイクのうち、最初の9テイクでリズムトラックが作成され、残りの7テイクでリード・ボーカルとハーモニー・ボーカル、アコースティック・ギターがオーバー・ダビングされました。

    当初は6/8拍子で演奏されており、1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には初期の2テイクが収録されました。その後、4/4拍子に変更されて完成版となりました。

    プロデューサーのジョージ・マーティンは、ビートルズのアルバムのオープニング・ナンバーとクロージング・ナンバーには「優位性がある」と判断した楽曲を使うことを好んでいました。しかし、「I'll Be Back」は驚くほど穏やかな別れの曲で、これから成熟していくことを示しているとも言われています。

    この曲は、レノンが当時交際していたシンディ・バード(Cynthia Bird)への想いを歌ったものだと言われています。レノンはシンディと結婚する前に何度も別れようとしたが、結局戻ってきたというエピソードがあります。

    この曲は、多くのアーティストによってカバーされています。代表的なものとしては、以下のようなものがあります。

    - バッキンガムズ - 1967年に発売されたアルバム『Time & Charges』に収録。『ビルボード』誌が発表したフィリピンの音楽チャートで第1位を獲得した。
    - クリフ・リチャード - 1967年に発売されたアルバム『Don't Stop Me Now!』に収録。
    - ロジャー・ニコルズ &ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ - 1968年に発売されたアルバム『Roger Nichols & The Small Circle of Friends』に収録。
    - ウェス・モンゴメリー - 1968年に発売されたアルバム『Road Song』に収録。
    - ハーブ・アルパート &ザ・ティファナ・ブラス - 1969年に発売されたアルバム『The Brass Are Comin'』に収録。
    - ゴールデン・イヤリング - 1995年に発売されたアルバム『Love Sweat』に収録。
    - ショーン・コルヴィン - 2004年に発売されたアルバム『Polaroids: A Greatest Hits Collection』に収録。
    - ジョニー・リヴァース - 2004年に発売されたアルバム『Reinvention Highway』に収録。
    - UB40 - 2008年に発売されたアルバム『TwentyFourSeven』に収録。レゲエ調にアレンジされた。
    - モナリザ・ツインズ - 2015年にカバー演奏する動画を公開。2018年に発売されたカバー・アルバム『Monalisa Twins Play Beatles & More, Vol. 2』で初音源化となった。

     

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】3rdアルバム「A Hard Day’s Night」


     

  2. 歌詞

    I'll Be Back
    作詞者    レノン=マッカートニー
    作曲者    レノン=マッカートニー

    You know, if you break my heart I'll go
    But I'll be back again
    'Cause I told you once before goodbye
    But I came back again

    I love you so
    I'm the one who wants you
    Yes, I'm the one who wants you, oh ho, oh ho, oh

    You could find better things to do
    Than to break my heart again
    This time I will try to show that I'm
    Not trying to pretend

    I thought that you would realize
    That if I ran away from you
    That you would want me too
    But I got a big surprise, oh ho, oh ho, oh

    You could find better things to do
    Than to break my heart again
    This time I will try to show that I'm
    Not trying to pretend

    I wanna go but I hate to leave you
    You know I hate to leave you, oh ho, oh ho, oh
    You, if you break my heart I'll go
    But I'll be back again


     

  3. 日本語訳

    君がもし僕を傷つけるなら、僕は去るだろう
    でも、僕はまた戻ってくるよ
    だって一度、さよならを言ったけど
    でも、戻ってきただろう

    君を愛しているよ
    僕は君を求めているんだ
    そう、僕は君を求めているんだ

    君には他にもっといいことがるよ
    また僕の傷つけるよりも
    今度こそ僕が強がっていないことをしめそう

    君にも想像してほしかった
    僕が君から離れるとしたら
    君は僕を追ってくるだろう
    でも、そんなことはなかったんだ

    君には他にもっといいことがるよ
    また僕の傷つけるよりも
    今度こそ僕が強がっていないことをしめそう

    君から去りたいけど、君から離れるのは嫌だ
    君を離れるのは嫌だと知っているよ
    もし君が僕の心を壊すなら、僕は行くだろう
    でも、僕は再び戻ってくるよ


     

  4. 文法の解説

    You know, if you break my heart I'll go
    "You know" - これは一般的に、話し手がリスナーに対して何か情報や意見を共有する際に用いられる表現です。これにより、話し手が言おうとしていることはリスナーにとって既知の情報である、あるいはそれが理解できるという前提が示されます。
    "if you break my heart" - これは条件節で、仮定や可能性を表します。ここでは「あなたがもし私の心を壊すならば」という意味になります。"Break my heart" は感情的な痛みまたは悲しみを経験するという意味の一般的な表現です、通常は恋愛関係の終わりや裏切りによるものを指します。
    "I'll go" - これは未来形の短縮形で、「私は行くだろう」という意味になります。この文脈では、恋人が話し手の心を壊す(つまり感情的な痛みを引き起こす)場合、話し手は去る、つまり関係を終了するだろうと言っています。
    全体としてこのフレーズは、「君がもし僕の心を壊すなら、僕は去るだろう」という意味を表しています。

    But I'll be back again
    "But" - この接続詞は、前の文や節と対照的な内容を示すために使われます。この場合、前の文の "You know, if you break my heart I'll go" の内容とは対照的な意見または状況を示しています。
    "I'll be back" - これは、話し手が未来に再び戻るつもりであることを示す表現です。これは一般的に、物理的な場所に戻る意味にもなりますが、この文脈では、感情的なまたは関係的な状況に戻るつもりであるという意味にも取れます。
    "again" - これは再び何かが起こることを示す副詞です。
    したがって、このフレーズ全体 "But I'll be back again" は、「でも、私は再び戻るだろう」という意味になります。これは、前の文の「君がもし僕の心を壊すなら、僕は去るだろう」という主張と対照的な状況を示しています。

    'Cause I told you once before goodbye
    "'Cause" - これは "because" の口語表現で、ある事が起こる理由または原因を示します。
    "I told you once before" - これは話し手が聞き手に対して以前に一度何かを伝えたことを示しています。"Once before" は過去に一度行われたことを示す表現です。
    "goodbye" - これは一般的な別れの挨拶です。この文脈では、話し手が以前に一度 "goodbye" を伝えたという事実を示しています。
    したがって、このフレーズ全体 "Cause I told you once before goodbye" は、「だって、僕は君に一度別れを告げたことがあるから」という意味になります。

    But I came back again
    "But" - これは接続詞で、一つの文句やアイデアに対する対照または反対のアイデアを導きます。この文のコンテクストでは、"But" は前の文句 "Cause I told you once before goodbye" で述べられた事実に対する例外または反論を提供します。
    "I came back again" - これは話者自身が再び戻ってきたという事実を述べています。"came back" は「戻ってきた」という過去の動作を示し、"again" はそれが再び、または以前に起こったことを強調します。
    したがって、このフレーズ全体 "But I came back again" は、「でも、僕は再び戻ってきた」という意味になります。

    I'm the one who wants you
    "I'm" - これは "I am" の短縮形で、自己紹介や状態を述べるときに使われます。
    "the one" - これは特定の人物や物を指すのに使われる表現で、"one" の前にある限定詞(この場合は "the")によって特定の集合の中から一つを選び出します。
    "who" - これは関係代名詞で、前述の名詞(この場合は "one")に関連する節を導きます。
    "wants you" - "want" は欲しい、求めるという意味の動詞で、"you" はその目標、欲望の対象を指します。
    したがって、"I'm the one who wants you" 全体の意味は、「私はあなたを求めている人だ」となります。これは話者が他の誰よりも相手を望んでいる、つまり話者が相手にとって特別な存在であると主張していることを示します。

    You could find better things to do
    "could" - canの過去形で、ここでは仮定法を示し、可能性や能力、選択肢を表します。
    "find" - 見つける、探す、発見するという意味の動詞です。
    "better things" - より良いこと、もっと価値のあること。"better"は比較級の形で、比較対象に比べて優れた状態を示します。"things"は抽象的な活動や事柄を指します。
    "to do" - 行うべき、実行するべきという意味で、何か具体的な活動を示します。
    したがって、"You could find better things to do"全体の意味は、「あなたはもっと良いこと、もっと価値のあることを見つけることができる(行うことができる)」となります。

    Than to break my heart again
    "Than" - 比較のための前置詞です。ここでは、先程の"better things to do"と比較対象をつなげています。
    "to break" - 壊す、破壊するという意味の動詞です。ここでは「心を傷つける」という意味で使われています。
    "my heart" - 直訳すると「私の心」ですが、ここでは感情や愛情を表しています。
    "again" - 再び、もう一度という意味の副詞です。
    したがって、"Than to break my heart again"全体の意味は、「再び私の心を傷つけるよりも」となります。これは前の行 "You could find better things to do"と結びつけて読むと、「あなたは私の心を再び傷つけるよりも、もっと良いことを見つけることができる」という意味になります。

    This time I will try to show that I'm not trying to pretend

    "This time" - 「今回は」または「このたびは」。特定の時間または場面を指しています。
    "I will try" - 「私は試すつもりだ」または「私は努力するつもりだ」。"will"は未来形を形成し、「try」は「努力する」「試みる」などの意味の動詞です。
    "to show" - 「示す」「見せる」などの意味の動詞です。「try to」の後には動詞の原形が来ます。
    "that" - 「その」「それ」などの意味の接続詞で、以下に述べられる事実や意見を導入します。
    "I'm not trying to pretend" - 「私はふりをするつもりはない」。「I'm」は「I am」の短縮形で、自己を指し示しています。「not trying to pretend」は否定形の動詞フレーズで、「pretend」は「ふりをする」「装う」などの意味があります。
    したがって、全体としてのフレーズは「今回は、私が装うつもりがないことを示そうと努力します」という意味になります。

    I thought that you would realize
    "I thought" - 「私は思った」。ここでの "thought" は "think"(思う)の過去形で、話者が過去に抱いていた思考や信念を表現します。
    "that" - 「その」「それ」。接続詞として使われ、直後の節を導入します。
    "you would realize" - 「あなたは気づくだろうと」。"would" は過去の未来形を表す補助動詞で、"realize" は「理解する」「認識する」という意味の動詞です。この形は過去の予想や予定、または未実現の状況を表現する際によく使われます。
    したがって、全体としてのフレーズは「私はあなたが気づくと思っていました」という意味になります。
    でも気づいてくれなかったという意味になりそうですね。

    That if I ran away from you
    "that" - ここでは接続詞として機能し、次の節を導入します。
    "if" - 条件節を導入する接続詞です。「もし〜ならば」という意味を持ちます。
    "I ran away from you" - 「私があなたから逃げ出した」という意味の句です。"ran away"は動詞"run away"の過去形で、「逃げ出す」という意味を持ちます。
    全体として、このフレーズは「もし私があなたから逃げ出したならば」という意味になります。この文は主節が後に続くことで完全な意味をなします。

    That you would want me too
    "that" - ここでは接続詞として機能し、次の節を導入します。
    "you would want" - 「あなたが欲しいだろう」という仮定の形を作るために、"would"という助動詞と"want"という基本形の動詞が使われています。
    "me too" - 「私も」という意味で、"me"は直接目的語、"too"は副詞として機能しています。"too"は「~もまた」を意味します。
    全体として、このフレーズは「あなたも私を欲しいと思うだろう」という意味になります。前の文「That if I ran away from you」(もし私があなたから逃げ出したならば)と組み合わせると、「もし私があなたから逃げ出したならば、あなたも私を欲しいと思うだろう」という意味を成します。

    But I got a big surprise, oh ho, oh ho, oh
    "But I got a big surprise" - "But"は対比を示す接続詞で、ここでは前述の予想や仮定が裏切られた事実を導入します。"I got a big surprise"は「大きな驚きを得た」または「予想外のことが起きた」という意味で、「got」は「受け取る」や「経験する」の意味で使用されます。ここでは話し手が予想していた反応(相手が話し手を追い求める)が得られなかったことを示しています。
    "oh ho, oh ho, oh" - これらは感嘆詞や間投詞で、驚きや失望、困惑などの感情を表現するために用いられます。これらは具体的な意味を持たず、主に感情の強調や表現に使われます。
    全体を見ると、「しかし、私は大きな驚きを経験しました、おお、おお、おお」という意味になります。つまり、話し手が期待していた反応(相手が話し手を追い求める)が得られなかったことへの驚きや失望を表現しています。

    I wanna go but I hate to leave you
    "I wanna go" - この部分は「私は行きたい」という意味です。"wanna"は、口語で "want to" を省略した形で、意志や欲求を表します。ここでは、話し手がどこかへ行くことを望んでいることを示します。
    "but" - この単語は接続詞で、一般に前述の文と対照的な事項やそれに対する制限を導入します。
    "I hate to leave you" - 「あなたを去るのは嫌だ」という意味です。"hate to"の形は、何かをすることを嫌だという強い感情を表現します。ここでは、話し手が相手を去ることを非常に嫌だと感じていることを示します。
    したがって、全体として「私は行きたいけれど、あなたを去るのは嫌だ」という意味になります。