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【Queenの名曲】【自然な和訳/曲解説】Queen-Killer Queen【フレディ・マーキュリーが描いた”危険な女王”の謎に迫る】

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Queenの曲「killer queen」は、1974年に発表された彼らの代表曲の一つです。この曲は、高級な暮らしをする女性を風刺した歌詞と、キャッチーなメロディが特徴です。フレディ・マーキュリーが作詞作曲し、彼のボーカルとピアノが際立っています。この曲は、世界中でヒットし、Queenの名声を確立しました。


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和訳

She keeps the Moët et Chandon in her pretty cabinet
"Let them eat cake" she says, just like Marie Antoinette

和訳:
彼女はモエ・エ・シャンドンを美しいキャビネットに保管している
「彼らにケーキを食べさせなさい」と彼女は言う、まるでマリー・アントワネットのように

単語:
keeps: 「保持する」という意味の動詞。
the Moët et Chandon: 有名なシャンパンブランド。
in: 「〜の中で」という意味の前置詞。
her pretty cabinet: 「彼女のきれいなキャビネット」という意味の名詞句。
"Let them eat cake": 「彼らにケーキを食べさせなさい」という意味のフレーズ。
she says: 「彼女が言う」という意味の動詞句。
just like: 「まるで〜のように」という意味の副詞句。
Marie Antoinette: フランス革命時のフランス王妃。

イディオム:
「Let them eat cake」は、マリー・アントワネットによるとされる有名な引用で、無神経な富裕層の態度を象徴しています。


A built-in remedy for Kruschev and Kennedy
At anytime, an invitation you can't decline
Caviar and cigarettes

和訳:
フルシチョフケネディのための組み込まれた治療法
いつでも、断れない招待
キャビアとタバコ

単語:
A built-in: 「組み込まれた」という意味の形容詞句。
remedy: 「治療法」「解決策」という意味の名詞。
for: 「〜のための」という意味の前置詞。
Kruschev: ニキータ・フルシチョフソビエト連邦の政治家。
and: 「そして」という意味の接続詞。
Kennedy: ジョン・F・ケネディアメリカ合衆国の大統領。
At anytime: 「いつでも」という意味の副詞句。
an invitation: 「招待」という意味の名詞。
you can't decline: 「あなたは断れない」という意味の句。
Caviar: 「キャビア」という意味の名詞。
cigarettes: 「タバコ」という意味の名詞の複数形。

Well versed in etiquette
Extraordinarily nice

和訳:
エチケットに精通している
非常に素晴らしい

単語:
Well: 「よく」という意味の副詞。
versed: 「精通している」という意味の形容詞。
in: 「〜の中で」という意味の前置詞。
etiquette: 「エチケット」や「礼儀」という意味の名詞。
Extraordinarily: 「非常に」という意味の副詞。
nice: 「素晴らしい」「親切な」という意味の形容詞。

She's a Killer Queen
Gunpowder, gelatin
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind (anytime)

和訳:
彼女はキラークイーン
火薬、ゼラチン
レーザービーム付きのダイナマイト
いつでも心を吹き飛ばすことを保証

単語:
She's: 「彼女は」という意味の短縮形(「she is」)。
a Killer Queen: 「殺人的な魅力の女王」という意味の名詞句。
Gunpowder: 「火薬」という意味の名詞。
gelatin: 「ゼラチン」という意味の名詞。
Dynamite: 「ダイナマイト」という意味の名詞。
with a laser beam: 「レーザービーム付き」という意味の句。
Guaranteed: 「保証された」という意味の形容詞。
to blow your mind: 「心を吹き飛ばす」という意味の句。
anytime: 「いつでも」という意味の副詞。

Ooh, recommended at the price
Insatiable an appetite
Wanna try?

和訳:
Ooh、その価格でおすすめ
飽くなき欲求
試してみたい?

単語:
Ooh: 驚きや感嘆を表す間投詞。
recommended: 「推奨される」という意味の形容詞。
at the price: 「その価格で」という意味の前置詞句。
Insatiable: 「満たされない」「飽くなき」という意味の形容詞。
an appetite: 「食欲」「欲求」という意味の名詞。
Wanna: 「want to」の短縮形、日常会話で使われる「〜したい」という意味。

To avoid complications
She never kept the same address

和訳:
複雑な問題を避けるために
彼女は決して同じ住所を保持しなかった

単語:
To avoid: 「避けるために」という意味の無限定詞。
complications: 「複雑な問題」や「合併症」という意味の名詞の複数形。
She: 「彼女」という意味の代名詞。
never: 「決して〜ない」という意味の副詞。
kept: 「keep」の過去形で、「保持する」という意味。
the same: 「同じ」という意味の形容詞。
address: 「住所」という意味の名詞。

In conversation
She spoke just like a baroness

和訳:
会話の中で
彼女はまるで女男爵のように話した

単語:
In conversation: 「会話の中で」という意味の前置詞句。
She: 「彼女」という意味の代名詞。
spoke: 「speak」の過去形で、「話した」という意味。
just like: 「まるで〜のように」という意味の副詞句。
a baroness: 「女男爵」という意味の名詞。

Met a man from China
Went down to Geisha Minah (killer, killer)

和訳:
中国から来た男性に出会った

ゲイシャ・ミナへ降りていった(キラー、キラー)

単語:
Met: 「meet」の過去形で、「出会った」という意味。
a man: 「男性」という意味の名詞句。
from: 「〜から来た」という意味の前置詞。
China: 「中国」という国名。
Went down: 「降りていった」という意味の過去形。
to: 「〜へ」という意味の前置詞。
Geisha Minah: 架空の地名または人名。
killer: 「殺人者」という意味の名詞。

Then again incidentally (she's a killer queen)
If you're that way inclined

和訳:
それから再び偶然に(彼女はキラークイーン
もしあなたがそのような傾向があるなら

単語:
Then: 「それから」という意味の副詞。
again: 「再び」という意味の副詞。
incidentally: 「偶然に」という意味の副詞。
she's: 「彼女は」という意味の短縮形(「she is」)。
a killer queen: 「殺人的な魅力の女王」という意味の名詞句。
If: 「もし」という意味の接続詞。
you're: 「あなたは」という意味の短縮形(「you are」)。
that way: 「そのような」という意味の副詞句。
inclined: 「傾向がある」という意味の形容詞。

Perfume came naturally from Paris (naturally)
For cars, she couldn't care less
Fastidious and precise

和訳:
香水は自然にパリから来た(当然のように)
車に関しては、彼女は全く気にしない
好みがうるさい、そして正確な

単語:
Perfume: 「香水」という意味の名詞。
came: 「come」の過去形で、「来た」という意味。
naturally: 「自然に」「当然のように」という意味の副詞。
from Paris: 「パリから」という意味の前置詞句。
For cars: 「車に関しては」という意味の前置詞句。
she couldn't care less: 「全く気にしない」という意味の表現。
Fastidious: 「好みがうるさい」「細かいことにこだわる」という意味の形容詞。
and: 「そして」という意味の接続詞。
precise: 「正確な」「精密な」という意味の形容詞。

She's a Killer Queen
Gunpowder, gelatin
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind (anytime)
和訳:
彼女はキラークイーン
火薬、ゼラチン
レーザービーム付きのダイナマイト
いつでも心を吹き飛ばすことを保証

Drop of a hat
She's as willing as playful as a pussy cat
Then momentarily out of action

和訳:
即座に
彼女は子猫のように遊び心があり、喜んでいる
その後、一時的に行動不能

単語:
Drop of a hat: 「即座に」という意味の熟語。
She's: 「彼女は」という意味の短縮形(「she is」)。
as willing: 「同意する」「喜んで」という意味の形容詞句。
as playful: 「遊び心がある」という意味の形容詞句。
as a pussy cat: 「子猫のように」という意味の比喩的表現。
Then: 「その後」という意味の副詞。
momentarily: 「一時的に」という意味の副詞。
out of action: 「行動不能」という意味の句。

Temporarily out of gas
To absolutely drive (drive you wild, wild)
She's out to get you

和訳:
一時的にガス切れ
完全にあなたを狂わせる(狂わせる、狂わせる)
彼女はあなたを手に入れるために

単語:
Temporarily: 「一時的に」という意味の副詞。
out of gas: 「ガス切れ」という意味の句。
To absolutely: 「完全に」という意味の副詞句。
drive: 「運転する」「狂わせる」という意味の動詞。
(drive you wild, wild): 「あなたを狂わせる」という意味の追加的な句。
She's: 「彼女は」という意味の短縮形(「she is」)。
out to get you: 「あなたを手に入れるために」という意味の句。

She's a Killer Queen
Gunpowder, gelatin
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind (anytime)
和訳:
彼女はキラークイーン
火薬、ゼラチン
レーザービーム付きのダイナマイト
いつでも心を吹き飛ばすことを保証

Ooh, recommended at the price
Insatiable an appetite
Wanna try?
和訳:
Ooh、その価格でおすすめ
飽くなき欲求
試してみたい?

曲の解説 

1974年にリリースされた「Killer Queen」は、イギリスのロックバンドQueenの代表的なヒット曲であり、彼らのセカンドアルバム『Sheer Heart Attack』に収録されています。バンドのフロントマンであるフレディ・マーキュリーが作詞・作曲を担当したこの曲は、Queenが初めて本格的な商業的成功を収めるきっかけとなった楽曲です。

リリース当時、「Killer Queen」は英国シングルチャートで2位を記録し、アメリカでもトップ20入りを果たすなど、国際的な成功を収めました。キャッチーでありながらも複雑な構成、そしてユニークな歌詞が特徴的で、今でもライブでの人気曲としてファンから愛されています。

制作秘話

「Killer Queen」の制作は、フレディ・マーキュリーの多面的な才能を存分に発揮したものでした。彼はこの曲をピアノで書き上げ、楽曲制作にあたって様々な音楽的要素を取り入れました。フレディ自身が述べているように、歌詞と音楽は同時に進行し、両者が密接に関連し合いながら完成したと言われています。

フレディ・マーキュリーは「Killer Queen」の制作について、「シャンパンのような気品と魅力を持ちながら、鋭い毒を持っている曲を目指した」と語っています。その言葉通り、曲全体にはフレディの独特な感性と洗練された美学が反映されています。曲のピアノアレンジは彼自身が手掛けており、クラシック音楽やミュージカルの要素が取り入れられたことによって、Queen独自のサウンドが作り上げられました。

また、この曲はスタジオでの緻密なレコーディング作業が行われたことでも知られています。ギタリストのブライアン・メイが奏でるギターパートは多重録音され、まるでオーケストラのような豊かなサウンドが生み出されています。この手法は、後のQueenの作品でも頻繁に用いられ、彼らのサウンドの特徴として確立されていきました。

歌詞に込められたメッセージと背景

「Killer Queen」の歌詞は、非常にユーモラスでありながらも、どこか皮肉と風刺が込められています。歌詞の中で描かれているのは、裕福で魅力的、そして危険な「キラー・クイーン」と呼ばれる女性です。彼女はシャンパンやキャビアを嗜む優雅なライフスタイルを持ちながらも、実は冷酷で狡猾な人物であるという、二面性を持つキャラクターとして描かれています。

フレディ・マーキュリーはこのキャラクターについて、架空の女性であり、特定のモデルがいるわけではないと語っていますが、その歌詞には当時の社会に対する風刺や、富裕層のライフスタイルに対する皮肉が垣間見えます。例えば、「She keeps Moët et Chandon in her pretty cabinet(彼女は綺麗なキャビネットモエ・エ・シャンドンを保管している)」といったフレーズは、贅沢な暮らしぶりを象徴しており、1970年代の裕福な人々の姿を巧みに表現しています。

このような歌詞の背後には、フレディ・マーキュリー自身の興味や経験が反映されているとも考えられます。フレディは幼少期から様々な文化や生活様式に触れてきたため、物質主義や富の価値観に対して独特な視点を持っていました。それがこの曲の歌詞に表れ、聞き手に対して一種のメッセージを伝えていると感じられます。

レコーディング時のエピソード

「Killer Queen」のレコーディングは、1974年にロンドンのトライデント・スタジオで行われました。このスタジオは当時、最新の録音設備を備えていたため、Queenはそこで高度な録音技術を駆使して楽曲を完成させました。フレディ・マーキュリーはピアノを演奏し、ブライアン・メイはギター、ジョン・ディーコンはベース、ロジャー・テイラーはドラムを担当しています。

特にブライアン・メイのギターパートは、曲のハイライトの一つと言えるでしょう。彼は自身の「レッド・スペシャル」と呼ばれる自作ギターを使い、幾重にも重ねられたギタートラックを録音することで、他にはない厚みのあるサウンドを作り上げました。また、ロジャー・テイラーの高音でのコーラスも「Killer Queen」の特徴的な部分であり、彼の声が曲全体にエネルギーと華やかさを加えています。

この曲の録音作業は、非常に緻密かつ時間をかけて行われました。バンドメンバーたちは完璧を追求し、一つ一つの音に対して徹底的にこだわり抜いた結果、「Killer Queen」は独特の音楽的完成度を持つ作品に仕上がりました。

「Killer Queen」の裏話

「Killer Queen」はリリース後、瞬く間にヒットを記録し、Queenが世界的なバンドへと成長するきっかけを作りました。しかし、その裏には様々なエピソードが隠されています。例えば、ブライアン・メイはこの曲のレコーディング中に体調を崩し、深刻な胃潰瘍と肝炎を患っていたことが明らかになっています。そのため、曲のレコーディングの一部は彼が病床に伏せている間に進められたと言われています。

さらに、「Killer Queen」のリリース当時、Queenはまだ十分な評価を得ていないバンドであったため、彼らの楽曲がいかに独創的で革新的であるかを証明する必要がありました。その中で「Killer Queen」の成功は、バンドにとって大きな自信となり、その後の音楽活動における重要なターニングポイントとなりました。

雑学

登場人物の解説

  • フレディ・マーキュリー (Freddie Mercury)Queenのボーカリスト兼ピアニストであり、「Killer Queen」の作詞・作曲を手掛けた人物。卓越したボーカルテクニックと多才な音楽センスでバンドを率いた。
  • ブライアン・メイ (Brian May)Queenのギタリストであり、独特なギタートーンを生み出すために様々なテクニックを駆使することで知られる。「Killer Queen」のギターソロも彼の緻密な演奏が光る部分です。
  • ジョン・ディーコン (John Deacon)Queenのベーシストであり、楽曲のリズムを支えながらもメロディアスなベースラインを提供している。「Killer Queen」でもそのベースラインは曲に独特のグルーヴを与えています。
  • ロジャー・テイラー (Roger Taylor)Queenのドラマーであり、高音域のコーラスパートを担当することが多い。「Killer Queen」でも彼の力強いドラムとコーラスが曲全体を引き締めています。

終わりに

「Killer Queen」は、Queenの音楽性を象徴する楽曲であり、彼らのキャリアを大きく飛躍させた作品です。フレディ・マーキュリーの独創的な歌詞やブライアン・メイの印象的なギターソロ、バンド全員による緻密なアレンジが一体となって生み出されたこの曲は、今なお多くの人々に愛され続けています。時代を超えて色褪せることのないその魅力を持つ「Killer Queen」は、まさにロック史に残る名曲と言えるでしょう。

 

2024/07/14更新