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beatlesの曲から学ぼう:「Twist & Shout」【英語学習】【洋楽和訳】【歴史】

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  1. 曲について

    「Twist & Shout」とは

    「Twist & Shout」は、1961年にアメリカのR&BグループであるThe Top Notesによって最初に録音された楽曲です。作詞・作曲はPhil MedleyとBert Russell(本名Bert Berns)で、プロデューサーはフィル・スペクターでした。しかし、このバージョンはテンポが遅くて単調であり、チャートにも入りませんでした。

    翌年の1962年に、アイズレー・ブラザーズがこの曲をカバーしました。彼らはテンポを速くし、コールアンドレスポンスの形式を取り入れて、よりエネルギッシュなロックンロールに仕上げました。プロデューサーは作曲者のバート・ラッセルでした。このバージョンは大ヒットし、全英シングルチャートで42位、ビルボード・ホット100で17位になりました。

    そして、1963年にビートルズがこの曲をカバーしました。彼らはアイズレー・ブラザーズのバージョンを参考にしつつ、自分たちのスタイルに合わせてアレンジしました。特にジョン・レノンのリード・ボーカルは圧巻で、喉を潰すような歌い方で感情をぶつけました。彼らはこの曲をデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の最後に収録しました。

    ビートルズが「Twist & Shout」を録音したのは、1963年2月11日のことでした。彼らはこの日にデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の全曲を録音するという快挙を成し遂げましたが、その中でも「Twist & Shout」は最後に残された曲でした。

    なぜなら、「Twist & Shout」は非常に声を酷使する曲だったからです。ジョン・レノンはこの日まで風邪を引いていて、喉が痛かったそうです。プロデューサーのジョージ・マーティンは、「Twist & Shout」を最後に回して、「もし声が出なくなってもいいように」と考えたそうです。

    そして、ついに「Twist & Shout」の録音が始まりました。ジョン・レノンは喉に温めた牛乳を飲んでからマイクの前に立ちました。彼らは一発目のテイクで見事な演奏をしましたが、ジョージ・マーティンはもう一度やってみるように言いました。しかし、二発目のテイクではジョン・レノンの声が限界に達しており、一発目のテイクが採用されました。

    その後、「Twist & Shout」はビートルズの代表曲の一つとなり、彼らのライブでもよく演奏されました。しかし、ジョン・レノンはこの曲を歌うのが嫌いだったそうです。彼は「この曲を歌うと、喉が血だらけになる」と言っていました。

    ビートルズが「Twist & Shout」をカバーしたことで、この曲の作曲者であるバート・ラッセルは大きな収入を得ることになりました。彼はそのお金で自分のレコード会社を設立しました。そのレコード会社はバング・レコードという名前で、ヴァン・モリソンやニール・ダイアモンドなどのアーティストを発掘しました。

    また、ビートルズが「Twist & Shout」をカバーしたことで、アイズレー・ブラザーズとの交流も生まれました。1964年にビートルズアメリカに初めて上陸したとき、アイズレー・ブラザーズは彼らに会いに行きました。そして、彼らはビートルズに自分たちの曲「Shout」を歌ってほしいと頼みました。ビートルズは快く承諾し、その場で「Shout」を歌いました。

    さらに、ビートルズが「Twist & Shout」をカバーしたことで、フェラ・クティというアフリカのミュージシャンにも影響を与えました。彼は1960年代にナイジェリアで活動していたバンドのメンバーでしたが、ビートルズの音楽に感銘を受けました。特に、「Twist & Shout」のリズムが彼の心を捉えました。彼はその後、アフロビートという独自の音楽スタイルを確立しました。

    The Beatlesの和訳リストは以下

    The Beatles和訳アルバム一覧


    この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下

    【The Beatles】1stアルバム「Please Please Me」


     

  2. 歌詞
    Twist & Shout
    作詞者    フィル・メドレー、バート・バーンズ
    作曲者    フィル・メドレー、バート・バーンズ
    Well, shake it up, baby, now (shake it up, baby)
    Twist and shout (twist and shout)
    C'mon c'mon, c'mon, c'mon, baby, now (come on baby)
    Come on and work it on out (work it on out)

    Well, work it on out, honey (work it on out)
    You know you look so good (look so good)
    You know you got me goin' now (got me goin')
    Just like I knew that you would (like I knew you would)

    Well, shake it up, baby, now (shake it up, baby)
    Twist and shout (twist and shout)
    C'mon c'mon, c'mon, c'mon, baby, now (come on baby)
    Come on and work it on out (work it on out)


    You know you twist, little girl (twist little girl)
    You know you twist so fine (twist so fine)
    Come on and twist a little closer now (twist a little closer)
    And let me know that you're mine (let me know you're mine)

    Ah, ah, ah, wow

    Well, shake it up, baby, now (shake it up, baby)
    Twist and shout (twist and shout)
    C'mon c'mon, c'mon, c'mon, baby, now (come on baby)
    Come on and work it on out (work it on out)

    You know you twist, little girl (twist little girl)
    You know you twist so fine (twist so fine)
    Come on and twist a little closer now (twist a little closer)
    And let me know that you're mine (let me know you're mine)

    Well, shake it, shake it, shake it, baby, now (shake it up baby)
    Well, shake it, shake it, shake it, baby, now (shake it up baby)
    Well, shake it, shake it, shake it, baby, now (shake it up baby)
    Ah, ah, ah, ah


     

  3. 日本語訳

    さあ、ベイビー、今すぐ盛り上がろうぜ(盛り上がろうぜ、ベイビー)
    Twist and shout (twist and shout)
    さあ、さあ、さあ、さあ、ベイビー、今(さあ、ベイビー)
    さあ、思いっきり盛り上がろう(盛り上がろう)

    さあ、盛り上がろうぜ、ハニー(盛り上がろう)
    君、本当に素敵だよ(素敵だよ)
    君が僕をノリノリにさせてる(僕をノリノリにさせてる)
    まさに僕が予想してた通りだ(僕が予想してた通り)

    さあ、ベイビー、今すぐ盛り上がろうぜ(盛り上がろうぜ、ベイビー)
    Twist and shout (twist and shout)
    さあ、さあ、さあ、さあ、ベイビー、今(さあ、ベイビー)
    さあ、思いっきり盛り上がろう(盛り上がろう)

    楽しんでるね、little girl(楽しんでるね、little girl)
    とっても素敵だ(素敵だね)
    さあ、もう少し近くによって(もう少し近くによって)
    君は僕のものだってこと(君は僕のものだってこと)

    Ah, ah, ah, wow

    さあ、ベイビー、今すぐ盛り上がろうぜ(盛り上がろうぜ、ベイビー)
    Twist and shout (twist and shout)
    さあ、さあ、さあ、さあ、ベイビー、今(さあ、ベイビー)
    さあ、思いっきり盛り上がろう(盛り上がろう)

    楽しんでるね、little girl(楽しんでるね、little girl)
    とっても素敵だ(素敵だね)
    さあ、もう少し近くによって(もう少し近くによって)
    君は僕のものだってこと(君は僕のものだってこと)

    Well, shake it, shake it, shake it, baby, now (shake it up baby)
    Well, shake it, shake it, shake it, baby, now (shake it up baby)
    Well, shake it, shake it, shake it, baby, now (shake it up baby)
    Ah, ah, ah, ah

     

  4. 文法の解説
    "shake it up, baby, now"

    "shake it up" : 「揺らす」または「振る」を意味する"shake"という動詞に、強調や変化を表す"up"が付いています。"Shake it up"は「しっかり揺らして」や「盛り上げて」のような意味で使われます。日常会話でよく使われるフレーズであり、ここではダンスや楽しむことに対して使っていると考えられます。

    "baby" : この言葉は親しい人に対して使われる愛称で、特にカップルがお互いに使うことが多いです。「ベイビー」は英語の歌詞では非常に一般的で、愛情や親しみを込めて使われます。

    "now" : 「今」を意味する副詞です。この文脈では、「すぐに」または「今すぐ」の意味で使われていると考えられます。

    "Come on and work it on out (work it on out)"

    "Come on" : 「さあ」または「ほら」などと訳されるフレーズで、相手に何かを始めるよう促すときに使われます。勢いづけるための言葉としてよく使われ、特に音楽やスポーツなどの興奮した場面でよく耳にします。

    "work it on out" : "work out" は通常、「解決する」、「運動する」などの意味で使われるフレーズですが、ここではダンスやパフォーマンスの文脈で使われています。"Work it out"は「思い切りやってみる」、「全力で取り組む」という意味で、さらに "on" が加わることで強調され、「思い切り踊ってみる」や「全力で楽しんでみる」などの意味になります。

    全体として、"Come on and work it on out" は、「さあ、思い切り楽しんでみよう!」や「ほら、全力で踊ってみよう!」などと訳すことができ、ダンスや楽しむことを盛り上げるための声援励ましの言葉として使われています。

    "You know you look so good (look so good)"

    「You know」: 「あなたは知っている」という直訳ですが、この場合は話し言葉で、強調するためや、相手に同意を求めるためのフレーズとして使われます。日本語で言うところの「ね」や「だって」に近いニュアンスがあります。

    「you look」: 「あなたは見える」または「あなたは見られる」という意味で、「look」は「見える」です。この文脈では、「あなたは(何かに)見える」という形で、ある人がどのように見えるかを表現しています。

    「so good」: 「とても良い」。"so"は「とても」を意味する強調語で、「good」は「良い」を意味します。この組み合わせは「非常に良い」という意味になります。

    このフレーズ全体としては、「あなたは本当に素敵に見えるよね」という感じで、相手の外見を褒めていることがわかります。

    "You know you got me goin' now (got me goin')"

    「you got me」: 「got」は「get」の過去形で、「get someone doing something」は、誰かが何かを始めさせる、または特定の状態にさせるという意味のイディオムです。ここでは、「あなたは私を~にさせた」という意味になります。

    goin'」: これは「going」の口語的な表現で、「進んでいる」または「動いている」を意味しますが、この文脈では「興奮させる」や「ワクワクさせる」という意味で使われています。また、"goin'"と省略された形で書かれることがよくあります。

    「now」: 「今」を意味しますが、ここでは「もう」「既に」のニュアンスで使われている可能性もあります。

    このフレーズ全体で、「あなたはもう私を興奮させているよ」という感じで、相手の影響を受けて、何かに興奮している状態を表現しています。


    "Just like I knew that you would (like I knew you would)"

    「Just like」: これは、「まさに」または「ちょうど」という意味で、何かが予想や以前の経験と一致することを強調するために使われます。

    「I knew」: 「I」は「私」、「knew」は「know」の過去形で、「知っていた」という意味です。これは、以前から何かを予測または理解していたことを示しています。

    「that」: これは関係代名詞で、後ろの節を先行する語句につなげる役割を果たします。

    「you would」: 「you」は「あなた」、「would」は「will」の過去形で、この場合は未来の予想、意図、または予測を表すのに使われます。「would」は、ここでは予想される行動を丁寧に表現するために使われています。

    このフレーズは、相手の行動が自分の予想通りであることを強調しながら、肯定的に評価しています。まるで「君ならでは」といったニュアンスです。

    "Come on and twist a little closer now (twist a little closer)"

    「a little closer」: 「a little」は「少し」、「closer」は「近く」を意味する「close」の比較級。このフレーズは「もう少し近くで」という意味になります。

    「now」: 「今」または「すぐに」という意味で、行動をすぐにやるよう促しています。

    このフレーズは、おそらくダンスパーティーなどの場で使われ、相手にもっと近くで一緒に踊るように誘っている様子を表しています。


    "And let me know that you're mine (let me know you're mine)"

    「let」: 「let」は「~させる」という意味で使われます。この文脈では、「教えてもらう」つまり、相手に何かを行うことを許可するという意味になります。

    「me」: 第一人称の目的格で、「私を」または「私に」などと訳されることが多いです。

    「know」: 「知らせる」または「分かる」などの意味で使われる動詞です。

    「that」: これは関係代名詞で、「~であること」や「~だということ」などと訳されます。この場合は、「you're mine」を説明しています。

    「you're」: 「you are」の短縮形で、「あなたは」です。

    「mine」: 所有代名詞で、「私のもの」を意味します。

    全体として、「And let me know that you're mine」は愛情表現として使われ、相手に対して「君は私のもの」という確証を求めていることを示しています。このフレーズはしばしばロマンティックな関係で使われ、愛情を深めるための一部として表現されることが多いです。