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【和訳文法】Jimi Hendrix-Little Wing

Jimi Hendrixの曲「Little Wing」は、1967年に発表された彼の代表作の一つです。美しいメロディと繊細なギターワークが魅力的なバラードで、多くのミュージシャンに影響を与えました。歌詞は、空想の女性や自然のイメージを表現しています。


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曲の解説 

 「Little Wing」は、1967年に発表されたジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの名曲です。この曲は、スローテンポでR&Bに影響を受けたバラードで、ヘンドリックスの歌声とギターに、ベース、ドラム、グロッケンシュピールが伴奏します。歌詞は、理想的な女性や守護天使のような存在を表現しています。ヘンドリックスのギターフレーズは、簡潔でメロディアスであり、ロータリースピーカーというエフェクトを使って揺れや震えを感じさせます。この曲は、ヘンドリックスの最も人気のある曲のひとつであり、多くのミュージシャンによってカバーされています。

 この曲の制作には、ヘンドリックスがR&Bのギタリストとして活動していた時期から始まります。彼はカーティス・メイフィールドアイズレー・ブラザーズなどから学びました。1966年には、R&BデュオのThe Icemenとともに「(My Girl) She's a Fox」という曲を録音しました。この曲は、「Little Wing」の原型となるカーティス・スタイルのノリとフレーズを持っています。同じ年には、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジでJimmy James and the Blue Flamesというバンドで演奏していた時に、「Little Wing」の構想を思いつきました。

 1967年10月には、ロンドンのオリンピック・スタジオでセカンド・アルバム『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』のレコーディングが行われました。プロデューサーのチャス・チャンドラーは、「Little Wing」のテンポを落として録音することを提案しました。ヘンドリックスは、自分が弾くギターの音色を最適化するために工夫しました。ピックアップセレクターをフロントとミドルの間に留めることでハーフトーンを出したり、電子オルガン用のロータリースピーカーを使って音に揺れや震えを加えたりしました。

 「Little Wing」は、『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』に収録されて1967年12月に英国で発売されました。翌年1月にはアメリカでも発売されました。この曲は、エクスペリエンスのライブで頻繁に演奏されました。その録音は、ヘンドリックスの死後に『ヘンドリックス・イン・ザ・ウエスト』や『ジミ・ヘンドリックス・コンサート』などのアルバムに収められました。

 「Little Wing」は、ローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大な500曲において188位にランクインしました。また、多くのミュージシャンによってカバーされています。代表的なものとしては、エリック・クラプトンスティーヴ・ウィンウッドが結成したバンド、ブラインド・フェイスの1969年のアルバム『ブラインド・フェイス』や、デレク・アンド・ザ・ドミノスの1970年のアルバム『レイラと他の恋人たち』に収録されたものがあります。また、スティングやスティーヴィー・レイ・ヴォーンパール・ジャムなどもこの曲をカバーしています。

 

文法の解説

Well, she's walking through the clouds
With a circus mind that's running wild
Butterflies and zebras and moonbeams
And her fairy tales
That's all she ever thinks about
Riding with the wind

単語:

circus mind: 想像力豊かで、常に夢想している心
running wild: 制御不能になる、自由に駆け巡る
fairy tales: 童話、幻想的な話

文法:

現在進行形("is walking"、"is running")は、彼女の現在の行動や心の状態を示しています。
"That's all she ever thinks about" この文では現在形を使い、彼女の常に夢想している状態を強調しています。

和訳:
彼女は雲を抜けて歩いてる
自由に駆け巡る想像力と共に
蝶々とシマウマと月の光、
そして彼女のおとぎ話
それだけを彼女はいつも考えている
風と共に駆けて


文章全体の意訳:
この歌詞は、自由な精神と豊かな想像力を持つ女性の姿を描いています。現実から一歩踏み出し、自然や幻想的な美しさの中を旅する彼女の姿を通して、心の自由と夢想の大切さを歌っています。彼女は現実世界の束縛から解き放たれ、風と共に自由に駆け巡ることで、心の中にある童話のような美しい世界に没入しています。


When I'm sad, she comes to me
With a thousand smiles, she gives to me free
"It's alright", she says, "It's alright"
Take anything you want from me, take anything
Anything

単語:

sad: 悲しい
smiles: 微笑み
free: 自由に、無料で
alright: 大丈夫

文法:

現在形を使用して、一般的な行動や状態を表しています。この使い方は、彼女の行動が一時的ではなく、常に彼にとって利用可能であることを示唆しています。
直接話法で、彼女が彼に語りかける言葉を引用しています。これにより、彼女の支持と安心感を与える態度が強調されます。

和訳:
悲しいとき、私のもとに来てくれる
満面の笑みで、なにも見返りを求めず
「大丈夫」と言ってくれる、「大丈夫」と
「何でも好きなものを私から取っていいのよ、何でも」


文章全体の意訳:
この歌詞は、支えとなる人の存在に対する感謝と、彼らがもたらす無償の愛と支援について歌っています。悲しい時に寄り添ってくれる人がいることの大切さを表現しており、その人が提供する安心感や喜びは、文字通り何物にも代えがたい価値があると歌っています。彼女の「何でも好きなものを取っていい」という言葉は、無条件の愛と支援を象徴しています。


Fly on, little wing

単語:

fly on: 飛び続ける

文法:

命令形を使用しており、"fly on" というフレーズは、続けて前進し、飛び続けるようにとのエンカレッジメントを表しています。この文脈では、「little wing」というフレーズによって、愛情を込めたニックネームや愛称であることが示唆されている可能性があります。

和訳:
飛び続けなさい、小さな翼よ


文章全体の意訳:
このフレーズは、成長や自由を求めて前進し続けるよう励ますメッセージを含んでいます。ここでの「little wing」という表現は愛らしさや保護されるべき存在を示唆しながらも、その存在に無限の可能性と自由への願いを込めています。小さな翼を持つ者が、自らの力で空高く飛び上がり、世界を自由に探索する勇気と力を持ち合わせていることを祝福する言葉です。