英語音楽学ぶログ

ギタープレイ、作詞作曲、耳コピ、洋楽和訳、英語文法学習・・。いろんなことができるようになりたい男のブログ

MENU

【和訳文法】Immigrant Song-Led Zeppelin

Led Zeppelinの曲「Immigrant Song」は、1970年にリリースされたハードロックの名曲です。北欧神話にインスパイアされた歌詞と、ロバート・プラントの高音ボーカルが特徴的です。冒頭の「アアアアア」という叫び声は、ファンにも有名です。この曲は、映画「スクール・オブ・ロック」や「ソーシャル・ネットワーク」などにも使われました。


www.youtube.com

 

 

 

 

  1. 曲の解説 

     「Immigrant Song」は、1970年に発表されたレッド・ツェッペリンの3枚目のアルバム『レッド・ツェッペリン III』のオープニング曲です。この曲は、北欧神話ヴァイキングの冒険をテーマにしたロック・ナンバーで、ロバート・プラントの高らかな叫び声が印象的です。曲名は「移民の歌」という意味で、歌詞は北欧からアイスランドグリーンランド、さらに北米にまで進出したヴァイキングの視点から歌われています。

     この曲のインスピレーションは、1970年6月にレッド・ツェッペリンアイスランドで行ったコンサートから得られたものです。当時、バンドは英国政府とアイスランド政府による文化交流プログラムの一環としてレイキャヴィークで公演することになりました。しかし、公演前日に現地で公務員たちによるストライキが発生し、コンサートが中止になる可能性がありました。幸いにも、地元の学生たちの協力でコンサートは無事に行われ、大成功を収めました。この出来事がプラントに歌詞を書くきっかけを与え、数日後に行われたバース・フェスティバルで初めて披露されました 。

     「Immigrant Song」は、アルバム『レッド・ツェッペリン III』の発売と同時にシングルカットされました。B面はオリジナル・アルバム未収録の「ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ(Hey, Hey, What Can I Do)」でした。アメリカではビルボードチャートで16位まで上昇するヒットとなりました。日本では1971年2月25日に発売され、オリコンチャートで最高位76位を記録しました。

    「Immigrant Song」は、レッド・ツェッペリンのライブでも人気の高い曲でした。1970年から1972年まではコンサートのオープニングを飾る強力なメドレーとして演奏されました。ライブではレコード版にはない長いギターソロが加えられていました。1972年後半から1973年初めまではアンコール曲として演奏されましたが、それ以降はプラントの喉の悪化のためかセットリストから外されました。

    「Immigrant Song」は、その独特なサウンドと歌詞から、映画やテレビ番組などで戦闘や冒険のテーマ曲として使われることが多いです。例えば、2017年公開の映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、劇中の挿入歌として使用されました。また、プロレスラーのブルーザー・ブロディ真壁刀義なども入場テーマ曲として使っていました。

     「Immigrant Song」は、多くのアーティストにカバーされています。同じくイギリスのロックグループであるクイーンは、1986年の西ベルリン公演でこの曲を披露しました。日本のミュージシャンの布袋寅泰は、原曲名の「Immigrant Song」としてカバーしました。映画『ドラゴン・タトゥーの女』の冒頭では、トレント・レズナーとカレンOによるカバーが使われました。

     

  2. 文法の解説

    Ah! Ah!
    Ah! Ah!
    We come from the land of the ice and snow

    単語:

    come: 「来る」という意味の動詞。
    from: 「〜から」という意味の前置詞。
    the land: 「土地」という意味の名詞。
    of: 「〜の」という意味の前置詞。
    the ice and snow: 「氷と雪」という意味の名詞句。

    文法:

    「We come from the land of the ice and snow」は現在形を使用した文で、起源や出身地を表しています。
    「the land of the ice and snow」という名詞句は、特定の地理的特徴を示しています。

    イディオム:

    「the land of the ice and snow」は、極寒の地や厳しい自然環境を暗示する表現です。

    和訳:

    私たちは氷と雪の国から来た

    文章全体の意訳:

    このフレーズは、歌い手たちが寒冷で厳しい自然環境の土地、おそらく北欧の地域から来たことを示しています。この表現は、彼らの背景とその土地の過酷な環境に強く影響された生活を反映しており、彼らの冒険的で強靭な性質を暗示しています。


    From the midnight sun, where the hot springs flow

    単語:

    From: 「〜から」という意味の前置詞。
    the midnight sun: 「真夜中の太陽」という意味の名詞句。夏の極地で太陽が夜中も沈まない現象を指す。
    where: 「〜するところで」という意味の関係代名詞。
    the hot springs: 「温泉」という意味の名詞。
    flow: 「流れる」という意味の動詞。

    文法:

    「From the midnight sun, where the hot springs flow」は前置詞句から始まる複雑な句です。
    「the midnight sun」は、特定の自然現象を表す名詞句です。
    「where the hot springs flow」は関係代名詞句で、場所を特定する詳細情報を提供しています。

    和訳:

    真夜中の太陽が輝く場所から、そこでは温泉が流れる

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手たちの出身地が極めて特異な自然環境を持つ地域であることを示しています。ここでの「真夜中の太陽」とは、夏期に極地で経験される日中でも夜にならない現象を指し、「温泉が流れる」という表現は、その土地の豊かな自然環境を暗示しています。この表現は、彼らの神秘的で豊かな自然の背景を強調しています。


    The hammer of the gods will drive our ships to new land

    単語:

    The hammer: 「ハンマー」という意味の名詞。
    of the gods: 「神々の」という意味の所有格の表現。
    will drive: 「〜を駆動させる」という意味の未来形の動詞句。
    our: 「私たちの」という意味の所有格代名詞。
    ships: 「船」という意味の名詞の複数形。
    to new land: 「新しい土地へ」という意味の前置詞句。

    文法:

    「The hammer of the gods will drive our ships to new land」は、未来形を使った予測的な文です。
    「of the gods」は、所有格を表す形容詞句で、どのハンマーかを特定しています。

    イディオム:

    「The hammer of the gods」は、神話や伝説に由来する表現で、神々の力や意志を象徴している可能性があります。

    和訳:

    神々のハンマーが私たちの船を新しい土地へと導く

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、神話的な力や神々の介入が、歌い手たちを新しい冒険や新しい地へ導くという考えを表しています。「神々のハンマー」という表現は、強大な力や運命の導きを象徴しており、それが彼らの運命を決定づける重要な要素であることを示唆しています。この表現は、彼らの旅と冒険が神秘的な意志や力によって動かされているという感覚を与えています。

     

    To fight the horde and sing, and cry

    単語:

    To fight: 「戦う」という意味の無限定詞。
    the horde: 「大群」「集団」という意味の名詞。
    and: 「そして」という意味の接続詞。
    sing: 「歌う」という意味の動詞。
    cry: 「泣く」という意味の動詞。

    文法:

    「To fight the horde and sing, and cry」は、複数の動詞を含む無限定詞句です。
    「To fight」と「sing, and cry」は、行うべき複数の行動を表しています。

    和訳:

    大群と戦い、歌い、そして泣くために

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、彼らの旅が戦いや挑戦だけでなく、感情的な表現や体験も含むことを示しています。「大群と戦う」は文字通りの戦闘や競争を、また「歌い、そして泣く」は喜びや悲しみなどの感情を表現する行為を指しています。このフレーズは、彼らの経験の豊かさと多様性を強調しており、単なる物理的な戦いだけでなく、感情的な深さも含んでいることを示唆しています。


    Valhalla, I am coming

    単語:

    Valhalla: ヴァルハラ、北欧神話における戦士の天国。
    am: 「be」動詞の一人称単数現在形。
    coming: 「来る」という意味の動名詞

    文法:

    「Valhalla, I am coming」は、主語「I」と「be」動詞の現在進行形「am coming」を用いた文です。
    「Valhalla」は、文の始めに置かれた固有名詞で、話し手が向かっている目的地を特定しています。

    和訳:

    ヴァルハラ、私は来る

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手がヴァルハラへの旅立ちを宣言していることを示しています。ヴァルハラは北欧神話において、死後に勇敢な戦士が迎えられる場所とされています。ここでの「私は来る」という表現は、歌い手が自分の運命を受け入れ、英雄としての最終的な目的地であるヴァルハラへ向かっていることを意味しています。このフレーズは、彼らの冒険への決意と、神話的な運命に対する覚悟を表現しています。


    On we sweep with with threshing oar

    単語:

    On: 「進行中で」という意味の副詞。
    we: 「私たち」という意味の代名詞。
    sweep: 「掃除する」「広がる」という意味の動詞ですが、ここでは「進む」という意味で使われています。
    with: 「〜と共に」という意味の前置詞。
    threshing: 「脱穀する」という意味ですが、ここではオールを使って力強く水をかき混ぜる様子を表しています。
    oar: 「オール」という意味の名詞。

    文法:

    「On we sweep with threshing oar」は、進行形を示す表現です。
    「with threshing oar」という前置詞句は、どのようにして「sweep」(進む)しているかを説明しています。

    和訳:

    我々は脱穀のオールを使って前進する

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手たちがオールを使って力強く水をかき混ぜながら進んでいる様子を表現しています。「脱穀のオール」という表現は、彼らがそのオールを使って積極的に航行している様子を暗示しており、その行動が彼らの目標に向かって進む決意を象徴しています。このフレーズは、彼らの旅のダイナミックさとエネルギッシュな性質を強調しています。


    Our only goal will be the western shore

    単語:

    Our: 「私たちの」という意味の所有格代名詞。
    only: 「唯一の」という意味の形容詞。
    goal: 「目標」という意味の名詞。
    will be: 「〜になるだろう」という未来形の動詞句。
    the western: 「西の」という意味の形容詞。
    shore: 「岸」という意味の名詞。

    文法:

    「Our only goal will be the western shore」は、未来形を用いた文で、計画や意図を表現しています。
    「Our only goal」という名詞句は、主語の彼らの唯一の目標を指しています。
    「will be the western shore」という句は、その目標が「西の岸」であることを明確にしています。

    和訳:

    私たちの唯一の目標は西の岸になるだろう

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手たちが特定の目的地を持っていることを示しています。彼らの「唯一の目標」が「西の岸」であるという表現は、彼らが一つの明確な目的のために旅をしていることを強調しています。この「西の岸」という目的地は、新たな土地や未知の領域への到達を象徴している可能性があり、彼らの冒険心と目的地への決意を表しています。


    Ah! Ah!

    Ah! Ah!
    We come from the land of the ice and snow
    From the midnight sun, where the hot springs flow
    同上

    How soft your fields, so green

    単語:

    How: 「どれほど」という意味の疑問副詞。
    soft: 「柔らかい」という意味の形容詞。
    your: 「あなたの」という所有格の代名詞。
    fields: 「畑」や「草地」という意味の名詞の複数形。
    so: 「とても」という意味の副詞。
    green: 「緑の」という意味の形容詞。

    文法:

    「How soft your fields, so green」は、形容詞と副詞を用いた描写的な文です。
    「How soft」と「so green」は、それぞれ「畑」の特徴を強調しています。

    和訳:

    あなたの畑はどれほど柔らかく、とても緑なのか

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手が観察している畑や草地の美しさや豊かさを表現しています。「どれほど柔らかく、とても緑なのか」という言葉は、その土地の肥沃さや自然の豊かさを感嘆していることを示しています。この表現は、彼らが見ている風景の美しさや平和さを伝えており、彼らの旅の中での穏やかな一時を描いています。


    Can whisper tales of gore

    単語:

    Can: 「〜できる」という意味の助動詞。
    whisper: 「ささやく」という意味の動詞。
    tales: 「物語」や「話」という意味の名詞の複数形。
    of: 「〜の」という意味の前置詞。
    gore: 「流血」や「残酷な出来事」という意味の名詞。

    文法:

    「Can whisper tales of gore」は、動詞「can whisper」を使用した文です。
    「tales of gore」という名詞句は、「gore」という名詞に修飾された「tales」を表しています。

    和訳:

    流血の物語をささやくことができる

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、その土地が過去に起こった残酷な出来事や戦いについての物語を秘めていることを示しています。「流血の物語をささやくことができる」という表現は、その土地が静かながらも暴力的な歴史を持っていることを暗示しています。このフレーズは、美しい自然の中に隠された暗い過去や戦争の物語を象徴していると解釈できます。


    Of how we calmed the tides of war

    単語:

    Of: 「〜の」という意味の前置詞。
    how: 「どのように」という意味の副詞。
    we: 「私たち」という意味の代名詞。
    calmed: 「calm」の過去形で、「静める」という意味。
    the tides: 「潮流」という意味の名詞の複数形。
    of war: 「戦争の」という意味の名詞句。

    文法:

    「Of how we calmed the tides of war」は、副詞「how」を含む名詞句です。
    「the tides of war」は、戦争の比喩的な表現を用いた名詞句です。

    和訳:

    私たちがどのように戦争の潮流を静めたかについて

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手たちが戦争の状況をどのように鎮めたかを述べています。「戦争の潮流を静めた」というフレーズは、彼らが戦争や紛争の中で平和をもたらす役割を果たしたことを示唆しています。これは、彼らがただ戦うだけでなく、戦争を終わらせるための行動を取ったことを強調しており、彼らの影響力と影響の大きさを表しています。


    We are your overlords

    単語:

    overlords: 「支配者」や「主君」という意味の名詞の複数形。

    文法:

    「We are your overlords」は、現在形を使用した宣言的な文です。
    「your overlords」という名詞句は、話し手("we")と聞き手("your")の関係性を表しています。

    和訳:

    私たちはあなたの支配者だ

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、歌い手たちが聞き手に対して優越的な立場にあることを宣言しています。「あなたの支配者」というフレーズは、彼らが力や支配を行使する立場にあることを示しています。この表現は、彼らの力強さと支配的な役割を強調しており、聞き手に対して彼らの権威を認めるよう求めています。この歌詞は、彼らの自信と威厳を表現しています。



    On we sweep with threshing oar
    Our only goal will be the western shore
    同上

    So now you'd better stop and rebuild all your ruins

    単語:

    So: 「だから」という意味の接続詞。
    now: 「今」という意味の副詞。
    you'd better: 「あなたは〜した方がよい」という意味の短縮形(「you had better」の短縮形)。
    stop: 「止まる」という意味の動詞。
    and: 「そして」という意味の接続詞。
    rebuild: 「再建する」という意味の動詞。
    all: 「すべての」という意味の形容詞。
    your: 「あなたの」という所有格の代名詞。
    ruins: 「廃墟」という意味の名詞の複数形。

    文法:

    「So now you'd better stop and rebuild all your ruins」は、助言や命令を表す文です。
    「stop and rebuild」は並列構造の動詞句で、二つの行動を表しています。
    「all your ruins」という名詞句は、「rebuild」の目的語です。

    和訳:

    だから今、あなたは止まって、あなたのすべての廃墟を再建する方がよい

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、聞き手に対して現在の行動を止め、破壊されたものを修復することを強く勧めています。「止まって、あなたのすべての廃墟を再建する方がよい」という表現は、聞き手が以前の状況や破壊から立ち直り、新たな始まりを迎えるべきだと示唆しています。このフレーズは、再建と新しいスタートの重要性を強調し、前進するために過去の遺産を修復することの重要性を訴えています。


    For peace and trust can win the day, despite of all your losing

    単語:

    For: 「〜のために」という意味の前置詞。
    peace: 「平和」という意味の名詞。
    and: 「そして」という意味の接続詞。
    trust: 「信頼」という意味の名詞。
    can: 「〜できる」という意味の助動詞。
    win: 「勝つ」という意味の動詞。
    the day: 「その日」「この局面」という意味の名詞句。
    despite: 「〜にもかかわらず」という意味の前置詞。
    of: ここでは「despite」の古い表現形として使われており、現代英語では通常「despite」のみを使用します。
    all: 「全て」という意味の形容詞。
    your: 「あなたの」という所有格の代名詞。
    losing: 「負け」という意味の名詞。

    文法:

    「For peace and trust can win the day, despite of all your losing」は、理由を述べる文です。
    「can win the day」という表現は、未来の可能性を示しています。
    「despite of all your losing」は、前置詞句で、対照的な状況を示しています。

    和訳:

    なぜなら平和と信頼がその日を勝ち取ることができる、あなたの全ての負けにもかかわらず

    文章全体の意訳:

    この歌詞の部分は、どれだけ多くの失敗や逆境に直面しても、平和と信頼が最終的には勝利を収めることができるという希望のメッセージを伝えています。「平和と信頼がその日を勝ち取ることができる」は、対立や困難に直面しても、これらの価値が重要であることを強調しています。「あなたの全ての負けにもかかわらず」という表現は、過去の失敗が最終的な結果に影響を与えないことを示唆しています。このフレーズは、逆境を乗り越えるための希望と決意を表現しています。

     

     

  3. 日本語訳

    Ah! Ah!
    Ah! Ah!
    我々は氷と雪の国から来た
    真夜中の太陽が輝く、熱い水が湧く地から
    神々のハンマーが我々の船を新しい土地へと導く
    軍勢と戦い、歌い、そして泣くために
    ヴァルハラよ、来たぞ
    我々は力の限り船を漕ぎで前進する
    我々の唯一の目標は西の海岸

    Ah! Ah!
    Ah! Ah!
    我々は氷と雪の国から来た
    真夜中の太陽が輝く、熱い水が湧く地から
    なんて柔らかい草原が広がってるのか
    血まみれの物語をささやく
    我々はどうやって戦争の歴史を鎮めたか
    我々は支配者だ
    我々は力の限り船を漕ぎで前進する
    我々の唯一の目標は西の海岸
    だから今、立ち止まって壊れたものを作り直せ
    いつの日か平和と信頼が勝利する日のために、負け続けていたとしても