ジョージ・ハリスンが作詞作曲したビートルズのオリジナル曲「I Need You」の和訳、文法解説をしていきます。
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曲について
1965年に発売されたアルバム『ヘルプ!』に収録されています。作詞作曲はジョージ・ハリスンで、彼にとって2作目の公式発表曲となりました。この曲は、彼が当時交際していたパティ・ボイドに向けて書いたラブソングです 。
この曲の特徴は、ギターのボリュームペダルを使ったエフェクトです。これはビートルズでは初めての試みでした 。ハリスンはリッケンバッカー・360/12でこのパートを演奏しました。このエフェクトは、後にフォークロックのサウンドに影響を与えることになりました。
この曲は、ビートルズ主演の映画『ヘルプ!4人はアイドル』でも使用されました。映画では、ソールズベリー平原でバンドが屋外でマイム演奏するシーンで流れます 。このシーンは、ストーンヘンジ付近で撮影されました。映画でのシーンは、ストーンヘンジ付近で撮影されました。ビートルズは屋外でマイム演奏をする様子が映し出されています。この時期にはビートルズの考え方に変化が起こり始めており、特にジョージはインド音楽や東洋思想に興味を持つようになっていきます 。
この曲は、ハリスンの作品の中でも人気が高く、2002年に開催された彼の追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』では、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが演奏しました。
The Beatlesの和訳リストは以下
この曲が収録されているアルバムの和訳リストは以下
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歌詞
I Need You
作詞者 ジョージ・ハリスン
作曲者 ジョージ・ハリスンYou don't realize how much I need you
Love you all the time, never leave you
Please come on back to me
I'm lonely as can be
I need you
Said you had a thing or two to tell me
How was I to know you would upset me?
I didn't realize as I looked in your eyes
You told me, oh, yes, you told me
You don't want my lovin' anymore
That's when it hurt me
And feeling like this
I just can't go on anymore
Please remember how I feel about you
I could never really live without you
So, come on back and see
Just what you mean to me
I need you
But when you told me
You don't want my lovin' anymore
That's when it hurt me
And feeling like this
I just can't go on anymore
Please remember how I feel about you
I could never really live without you
So, come on back and see
Just what you mean to me
I need you
I need you
I need you -
日本語訳
あなたは私がどれほどあなたを必要としているか気づいていない
いつもあなたを愛している、決してあなたから離れない
お願い、私のところに戻ってきて
とても孤独だ
I need youあなたは私にちょっとだけ伝えたいことがあると言った
あなたが私を悲しませるなんてどうしたら分かっただろう
あなたと見つめあっても分からなかった
You told me, oh, yes, you told me
もう私の愛をいらないとそれが私を傷つけた瞬間だった
こんな気持ちで
私はもうやっていけない私があなたのことを思っているか思い出してください
あなたなしでは本当に生きていけない
だから戻ってきて、ちゃんと見て
あなたが私にとってどれほど大切か
I need youでも、あなたは言った
もう私の愛をいらないとそれが私を傷つけた瞬間だった
こんな気持ちで
私はもうやっていけない私があなたのことを思っているか思い出してください
あなたなしでは本当に生きていけない
だから戻ってきて、ちゃんと見て
あなたが私にとってどれほど大切か
I need you
I need you
I need you
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文法の解説
You don't realize how much I need you
単語の解説:
"realize":「気づく」または「実感する」。何かを認識する、またはその事実や真実に目を覚ますこと。
"how much":「どれほど」。量や程度を表現するために使われる。
"need":「必要とする」。何かや誰かが欠けている、またはその存在が求められる状態を表現するために使われる。文法の解説:
"how much I need you":「how much」は程度を表す疑問詞で、この後に続く "I need you" の程度を強調しています。
イディオムの解説:
このフレーズには特定のイディオムは含まれていませんが、「You don't realize how much~」という表現は、相手が認識していないことの強度や深さを強調する際によく使われます。文章全体の意訳:
「あなたは私がどれほどあなたを必要としているか気づいていない」このフレーズは、歌詞の文脈において、歌っている人が相手に対して深い感情や依存を持っていること、そしてその感情が相手には十分に理解されていないことを表現しています。
Love you all the time, never leave you単語の解説:
"Love":「愛する」。深い感情や愛情を示す動詞。
"all the time":「いつも」。常に、絶えずを意味するフレーズ。
"never":「決して~ない」。完全な否定を意味する副詞。
"leave":「去る」、「置き去りにする」。物理的な距離を置くこと、または感情的な距離を置くことを指すことが多い。文法の解説:
"Love":現在形の動詞。この文では、主語が省略されているが、文脈から「I」つまり「私は」を主語として暗に含んでいると解釈できる。
"never":「leave」の前に配置され、その動詞を否定しています。イディオムの解説:
「all the time」というフレーズは、絶えず、常にという意味で使われることが多い。英語では、感情や行動の継続性や一貫性を強調するために使われる。文章全体の意訳:
「私はいつもあなたを愛していて、決してあなたを置き去りにしない」このフレーズは、相手への絶え間ない愛情と、その相手を手放すことなく、離れることなく一緒にいるという強い決意を表現しています。
Please come on back to me
I'm lonely as can be
I need you単語の解説:
"Please":「お願いします」。要請や願いを表現するときに使用する。
"come on back":「戻ってきて」。"come back" の強調版で、戻ってくることを強く求める意味合いがある。
"lonely":「孤独な」。孤独感や他者とのつながりの欠如を感じること。
"as can be":「できる限り」という意味。後ろに続く形容詞や副詞の最高度を強調するフレーズ。
"need":「必要とする」。欠けているものや必要なものを表現する動詞。
文法の解説:"Please come on back to me":動詞の命令形に"please"を前置して、柔らかく要請しています。
"as...as can be":形容詞や副詞を強調するための固定フレーズ。イディオムの解説:
「lonely as can be」は、「非常に孤独」という意味。"as can be"はその前の形容詞の強度を最大限にするフレーズ。文章全体の意訳:
「私のところに戻ってきてください。私はとても孤独です。あなたが必要です。」このフレーズは、相手に強く戻ってくることを願い、自分の孤独感や相手への深い依存を伝えています。
Said you had a thing or two to tell me
単語の解説:
"Said":「言った」。"say"の過去形。
"had":「持っていた」。"have"の過去形。この文の文脈では「(何かを)伝えるつもりだった」という意味。
"thing or two":「1つか2つのこと」。具体的な数ではなく、いくつかの事柄や情報を意味する一般的な表現。
"tell":「伝える」。情報や意見などを相手に知らせること。文法の解説:
この文は過去の出来事を述べるために過去形を使用しています。"Said"は過去の言及を指し、"had"は過去の持ち物や意向を示しています。イディオムの解説:
「a thing or two」という表現は、具体的な数を指すのではなく、一般的に「いくつかのこと」や「少しの情報」を指します。この文脈では、相手が伝えたい何かの情報や重要なことを示唆しています。文章全体の意訳:
「あなたは私に伝えたいことが1つか2つあると言った。」この文は、相手が話す予定だった内容や情報についての言及をしています。歌詞の文脈から判断すると、これは関係の変化や感じていることを示唆している可能性があります。
How was I to know you would upset me?単語の解説:
"How": どのように
"to know": 知るために
"would": 未来の出来事や意図を示す助動詞
"upset": 動揺させる、悲しくさせる文法の解説:
この文は仮定法の未来を使っており、話し手が過去の出来事について、その時点での知識や期待について述べています。"was" は過去形を示し、"would" は未来の可能性や出来事を示しています。イディオムの解説:
"How was I to know...?" は一般的に「どうしたら分かっただろうか?」、という意味で使われる疑問文です。話し手が何かの事実や出来事について、事前に知る方法がなかったと示唆しています。文章全体の意訳:
「どうして私があなたに動揺させられると分かっただろうか?」この文は、話し手が相手の行動や言葉によって動揺させられたことに驚き、それを事前に予見する方法がなかったことを示しています。
I didn't realize as I looked in your eyes単語の解説:
"realize": 気づく、理解する。
"as": ~する時、~のように。
"looked": "look"の過去形。見る。文法の解説:
この文は過去の単純な否定文で、"didn't" に続く基本形の動詞 "realize" が使われています。"as I looked in your eyes" は時間を示す従属節で、主節の "I didn't realize" が発生した時を示しています。イディオムの解説:
"look in someone's eyes" は文字通り「誰かの目を見る」という意味ですが、感情や真実を探る、深い繋がりや理解を示唆することが多い。目は「魂の窓」とも言われるので、目を通して相手の心情や真意を探ることを示すことができる。文章全体の意訳:
「私はあなたの目を見ている時、気づかなかった。」この文は、話し手が相手の目を見ていたにも関わらず、何か重要なことや感情に気づかなかったことを示しています。
You told me, oh, yes, you told me
You don't want my lovin' anymore単語の解説:
"told": "tell"の過去形。伝える、告げる。
"oh, yes": 強調や確認の意味を持つフレーズ。
"want": 望む、欲しいと思う。
"my": 私の。
"lovin'": "love"の口語的な短縮形。愛情や愛を意味する。
"anymore": もはや、これ以上。文法の解説:
この文は過去の単純文と現在の否定文の組み合わせです。"You told me"は過去の出来事を示し、"You don't want my lovin' anymore"は現在の感情や状況を示しています。イディオムの解説:
特定のイディオムは含まれていませんが、"lovin'"は口語的な表現であり、感情的な愛情や親しさを示すことが多い。文章全体の意訳:
「あなたは私に言った、ああ、はい、あなたは私に伝えた。もう私の愛情を欲しくないと。」この文は、相手が話し手の愛情をもはや求めていないことを明確に伝えた瞬間を表しています。話し手はその事実を受け入れるのが難しく、強調してその瞬間を回想しています。
That's when it hurt me
And feeling like this
I just can't go on anymore単語の解説:
"when": その時。
"hurt": 傷つける。
"feeling": 感じること。
"like this": このように。
"just": ただ、もう。
"go on": 続ける、前進する。
"anymore": もはや、これ以上。文法の解説:
"That's when it hurt me"は、話し手が傷つけられた瞬間を指しています。
"And feeling like this"は、その後の感情を示しており、この構造は感情の強調として機能しています。
"I just can't go on anymore"は現在の否定文で、話し手がこれ以上続けることができないと感じていることを示しています。イディオムの解説:
"go on": 継続する、前進するという意味の一般的なフレーズ。この文の文脈では、情緒的な耐え忍び、前に進むことを意味します。
文章全体の意訳:
「それが私を傷つけた瞬間だった。こんな気持ちで、もうこれ以上進めない。」このフレーズは、話し手が心の中で大きな痛みや打撃を受けたこと、そしてその感情が非常に強く、もはや前進することができないと感じていることを表しています。
Please remember how I feel about you
単語の解説:
"Please": お願いします、という意味の丁寧な依頼や要求を表す語。
"remember": 思い出す、覚えている。
"how": どのように、またはどれほどの程度。
"feel": 感じる。
"about": ~に関して、~のことを考えて。文法の解説:
この文は命令文の形をとっています。"Please"で始まり、後に動詞"remember"が続くことで、柔らかく相手に何かを覚えてほしいという依頼をしています。その後の"how I feel about you"は、話し手の相手に対する感情や考えを具体的に示す補完の部分です。イディオムの解説:
特定のイディオムは含まれていませんが、"how I feel about you"は一般的に、ある人に対する感情や考えを表現する際によく使われるフレーズです。文章全体の意訳:
「私があなたのことをどう思っているか、覚えていてください。」このフレーズは、話し手が相手に対して自身の感情や考えを思い出してほしい、または忘れないでほしいという強い要望を表しています。
I could never really live without you単語の解説:
"could": ~することができる、の過去形。ここでは仮定法の一部として使われています。
"never": 一度も~ない、という意味の否定副詞。
"really": 実際に、本当にという意味の副詞。
"live": 生きる、生活する。
"without": ~なしで。文法の解説:
この文は仮定法の過去形を用いており、現実には存在しない状況や、実現する可能性が低い状況を表しています。"could"は能力や可能性を示すモーダル動詞で、"never"と組み合わせることで「絶対に~することができない」という強い否定の意味になります。イディオムの解説:
"live without"は特定のものや人なしで生きる、生活する、という意味でよく使われるフレーズです。この文脈では、相手なしでは生きていけない、という極端なほどの愛や依存を表しています。文章全体の意訳:
「私は本当にあなたなしでは生きていけない。」このフレーズは、話し手が相手に対してどれほど深く愛しているか、または相手にどれほど依存しているかを強調するための表現として使われます。
So, come on back and see単語の解説:
"So": だから、という接続詞。理由や結果を導入するのに使用されます。
"come on back": "come back" という基本的なフレーズに "on" が追加されて、強調や促進のニュアンスを持たせています。
"and": 接続詞。2つ以上の事項や動作を結びつけるのに使います。
"see": 見る、確認する。文法の解説:
"come on back"は、"come back"(戻ってくる)のより口語的・強調したバージョンです。"on"が加えられることで、より緊急性や要求感が強まります。"and see"は、戻ってきて何かを見て欲しい、または確認して欲しいという意味になります。イディオムの解説:
"come on"は、促進や強調のために動詞の前に置かれるフレーズで、特に口語的な文脈でよく使われます。"come on back"は「さあ、戻ってきて」という意味で使われます。文章全体の意訳:
「だから、戻ってきて確認してみて。」このフレーズは、相手に戻ってくるよう促すとともに、何かを確認したり、実際に見て欲しいという意味合いが含まれています。
Just what you mean to me単語の解説:
"Just": ちょうど、正確に。この文脈では、強調の意味で使用されています。
"what": 何、どれ、どの程度などを問う代名詞。
"you": あなた(相手を指す代名詞)。
"mean": 意味する、示す。
"to": 前置詞で、関係や方向を示す。
"me": 私(話し手自身を指す代名詞)。
文法の解説:
この文は"What do you mean to me?"という質問の変形で、"just"が加わることでその意味や重要性を強調しています。イディオムの解説:
"mean to [someone]"は「(誰か)にとっての意味や価値がある」という意味のフレーズです。この文脈では、あなたが私にとってどれほど大切であるかを示しています。文章全体の意訳:
「あなたが私にとって、本当にどれほど大切か。」このフレーズは、相手の存在やその関係の価値を強調して示しています。