The Beatlesのアルバム「Help」について、
他のThe Beatlesのアルバムについては以下リンク参照願います。
-
アルバムについて
このアルバムは、1965年にイギリスで発売された5枚目のオリジナル・アルバムであり、ビートルズの2作目の映画『ヘルプ!4人はアイドル』のサウンドトラック盤でもあります。
『Help!』は、14曲が収録されています。A面には映画で使用された7曲、B面には「イエスタデイ」やカバー曲を含む7曲が収録されています。作詞作曲は、レノン=マッカートニー名義の楽曲が10曲、ジョージ・ハリスン名義の楽曲が2曲、カバー曲が2曲です。プロデューサーはジョージ・マーティンで、彼は本作で初めて外部ミュージシャンを起用しました。例えば、「悲しみはぶっとばせ」ではフルート奏者のジョン・スコットが参加し、「イエスタデイ」では弦楽四重奏団が演奏しました。本作はイギリスのアルバムチャートで9週連続1位を記録し、トータルでは39週に渡ってチャートインしました。また、『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』において266位にランクインしました。
本作のタイトル曲「ヘルプ!」は、ジョン・レノンが自分の不安や孤独を吐露したものです。彼は後に「あれは本当の叫びだった」と語っています。しかし、映画のテーマソングとして使われることになり、ポップなアレンジが施されました。「涙の乗車券」は、ビートルズが初めて複雑なリズムを取り入れた曲です。リンゴ・スターはこの曲を「最初のヘヴィメタル・レコード」と呼んでいます。また、この曲の歌詞に登場する「乗車券」という言葉は、当時のイギリスでは売春婦を意味する隠語だったという説もあります。「イエスタデイ」は、ポール・マッカートニーが夢で聞いたメロディをもとに作った曲です。彼は最初、このメロディが誰かの曲だと思っていたため、「まさか自分が作ったとは思わなかった」と述べています。この曲は世界で最も多くカバーされた曲としてギネス・ワールド・レコーズに認定されています。
本作のジャケット写真は、ロバート・フリーマンが撮影しました。メンバー4人のポーズは手旗信号で文字を表していますが、「HELP」という言葉ではなく、「NUJV」という意味のない文字になっています。これは、「HELP」というポーズだと見栄えが悪かったため、即興で変えたものだそうです。本作のレコーディング中、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは初めてLSD(幻覚剤)を使用しました。彼らはコーヒーに混入されたLSDを飲んだ後、スタジオを抜け出してロンドンのナイトクラブに行きました。そこで彼らはマネージャーのブライアン・エプスタインやジョージ・マーティンに見つかり、スタジオに連れ戻されました。
-
収録曲リスト
-
Tell Me What You See
-
I’ve Just Seen a Face
-
Yesterday
-
Dizzy Miss Lizzy