英語音楽学ぶログ

ギタープレイ、作詞作曲、耳コピ、洋楽和訳、英語文法学習・・。いろんなことができるようになりたい男のブログ

MENU

【和訳文法】The Rolling Strones-Jumpin' Jack Flash

「Jumpin' Jack Flash」は、The Rolling Stonesの代表曲の一つです。1968年にリリースされ、そのエネルギッシュなロックサウンドで世界中に多大な影響を与えました。この曲は、彼らのライブパフォーマンスでも頻繁に演奏される人気曲です。



www.youtube.com



 

 

 

曲の解説 

 ザ・ローリング・ストーンズの伝説的な曲「Jumpin' Jack Flash」は、1968年にリリースされ、そのエネルギッシュなロックサウンドで世界中の音楽ファンを魅了し続けています。この曲は、バンドが商業的な成功を収めていた1960年代半ばに生まれましたが、レコードレーベルからの新しい音楽のプレッシャーとバンド内の対人関係の葛藤に苦しんでいた時期でもありました。

 「Jumpin' Jack Flash」の歌詞は、キース・リチャーズミック・ジャガーが共同で作詞したもので、ある雨の朝、キースの田舎の家で一晩中起きていた二人が、庭師のジャック・ダイアーの足音に驚いて目覚めたエピソードからインスピレーションを得ています。ジャガーが「What it was?」と尋ねたところ、リチャーズが「Oh, that’s Jack – that’s jumpin’ Jack」と答えたことが歌詞の始まりだったと言われています。

 この曲は、サイケデリック路線から一転してストレートでハードなロックナンバーとして制作され、イギリスでは「黒くぬれ!」以来の1位を獲得し、アメリカでも大ヒットを記録しました。また、この曲はストーンズが60年代後半から70年代前半にかけての黄金期を築くきっかけとなりました。

 録音は1968年3月にロンドンのオリンピック・スタジオで行われ、ギターの音は実際にはアコースティックギターの音でありながらも、エレキギターのように聴こえる特徴的なサウンドが生まれました。このサウンドは、キース・リチャーズがカセットレコーダーに録音し、過負荷をかけた状態で再生することで得られたものです。

 「Jumpin' Jack Flash」はその後も多くのアーティストによってカバーされ、様々なメディアで使用されるなど、幅広いジャンルで聴かれる機会が増えています。この曲は、辛い時期を経験してそこから抜け出すというテーマを持ちながらも、ストーンズがファンに対して復活を印象付けることに成功した象徴的な作品です。

 

文法の解説

One, two!
I was born in a crossfire hurricane
And I howled at the morning drivin' rain

単語:

born: 生まれた
crossfire: 交差する銃火
hurricane: ハリケーン、強い風
howled: 吠えた
morning: 朝
drivin': (drivingの音声変化)運転する、ここでは強く降るという意味で使われることもある
rain: 雨

文法:

過去形の使用が見られます("I was born", "I howled")。
「in a crossfire hurricane」という前置詞句が出生の状況を強調しています。
「at the morning drivin' rain」という表現では、"at"が目的格の前置詞として使われています。

和訳:
俺は銃撃の嵐の中で生まれた
そして、朝の激しい雨に向かって吠えた


文章全体の意訳:
この歌詞は、困難な状況の中での誕生と、苦難に立ち向かう勇気を象徴的に表現しています。交差する銃火のハリケーンの中で生まれたという表現は、文字通りの意味ではなく、非常に厳しいまたは混乱した状況の中での出生を意味しています。また、激しい雨に向かって吠えるという行為は、逆境にも関わらず声を上げ、自己表現する力強さを象徴しています。

But it's all right now, in fact it's a gas
But it's all right, I'm jumpin' jack flash
It's a gas, gas, gas

単語:

drivin' rain: 「激しい雨」、強い雨が降っている状況を表す。
all right: 「大丈夫」、「問題ない」という意味。
gas: ここでは俗語で、「楽しいこと」、「興奮」という意味。
jumpin' jack flash: 「元気いっぱい」、「活気がある」という意味のスラング

文法:

過去形と現在形が使われており、過去の出来事と現在の感情や状態を表しています。
「But it's all right now」では、「しかし、今は大丈夫」と過去の困難から現在の安心感への移行を示しています。
「in fact it's a gas」では、「実際、それは楽しい」という事実を強調しています。

和訳:
でも、今は全てが大丈夫、実際にはとても楽しい
でも大丈夫、ピンピンしてるぜ、楽しんでるぜ、
It's a gas, gas, gas


文章全体の意訳:
この歌詞は、困難な状況から生まれ、逆境に立ち向かいながらも、今はそのすべてが克服されて楽しんでいる様子を描いています。過去の試練を乗り越えた今、人生を楽しむことの大切さや喜びを歌っていると言えます。

I was raised by a toothless, bearded hag
I was schooled with a strap right across my back

単語:

raised: 育てられた、養育された
toothless: 歯がない
bearded hag: ひげを生やした老婆
schooled: 教育された
strap: ベルトや紐、ここでは体罰を意味する
across my back: 背中を横切って

文法:

過去形が使われていることから、話者の過去の経験や出来事を述べています。
"was raised" と "was schooled" は受動態を示し、話者が受けた行為や影響を強調しています。

和訳:
俺は歯がない、ひげを生やした老婆に育てられた
俺は背中にベルトで打たれながら教育された


文章全体の意訳:
この部分は、話者が厳しい環境や体罰を伴う教育を受けて育ったことを描写しています。文字通りの意味としては、育ての親の容姿や教育方法が非常に厳格であったことを示していますが、比喩的には話者が乗り越えてきた逆境や困難を象徴しているとも解釈できます。この背景が、話者が強く生きる力を身につけるきっかけとなったことを暗示している可能性があります。


But it's all right now, in fact it's a gas
But it's all right, I'm jumpin' jack flash
It's a gas, gas, gas (oh)
同上

I was drowned, I was washed up and left for dead
I fell down to my feet and I saw they bled
Yeah, yeah

単語:

drowned: 溺れた
washed up: 漂着した
left for dead: 死んだものとして放置された
fell down: 落ちた、倒れた
bled: 出血した

文法:

過去形と過去分詞形が使用され、過去の出来事を説明しています。
"I was drowned" と "I was washed up" は受動態で、話者が受けた行動や状況を強調しています。
"I fell down" と "I saw they bled" は能動態で、話者自身の行動や発見を示しています。

和訳:
俺は溺れ、打ち上げられて死んだものとして放置された
俺は自分の足元に倒れ、それが血を流しているのを見た
Yeah, yeah


文章全体の意訳:
この歌詞は、話者が極限の困難や死に直面した経験を描写しています。文字通りには、死の淵からの生還や、身体的な傷害に言及していますが、比喩的には、逆境を乗り越えたり、人生での厳しい挑戦を経験したことを表しているとも解釈できます。"Yeah, yeah" の繰り返しは、そのような困難にもかかわらず、何らかの形で克服または受容したことの確認や強調に使われているようです。


I frowned at the crumbs of a crust of bread
Yeah, yeah, yeah
I was crowned with a spike right through my head
My, my, yeah

単語:

frowned: 顔をしかめた
crumbs: パンくず
crust of bread: パンの耳
crowned: 戴冠した、ここでは比喩的に使用されている可能性が高い
spike: 釘、ここでは頭を貫通する何か鋭利なものを指す
head: 頭

文法:

過去形を用いて話者の経験や行動を表現しています。
"I was crowned" は受動態で、何かが話者に対して行われたことを示していますが、ここでは比喩的な意味合いが強いです。

和訳:
俺はパンの耳のくずに顔をしかめた
Yeah, yeah, yeah
俺は棘の冠を頭に載せた
My, my, yeah


文章全体の意訳:
この歌詞は、貧しさや苦境を象徴する「パンの耳のパンくず」に対する不満や困難への抵抗を表しているようです。「頭を突き抜ける釘で戴冠された」という表現は、苦痛や試練によって形成される人物のアイデンティティや、困難を乗り越えた結果得られる種類の「栄冠」を比喩的に示している可能性があります。全体として、逆境に直面しながらもそれを乗り越えようとする強さと決意を描いていると解釈できます。


But it's all right now, in fact it's a gas
But it's all right, I'm jumpin' jack flash
It's a gas, gas, gas

Jumpin' jack flash, it's a gas
Jumpin' jack flash, it's a gas
Jumpin' jack flash, it's a gas
Jumpin' jack flash, it's a gas
Jumpin' jack flash, it's a gas
Jumpin' jack flash, it's a gas
同上